「よぉ、龍一」
「おかえりなさ………あ、翼さん?」
「おかえりなさ………あ、翼さん?」
母校の学園祭に姿を現した翼
誠や辰也、恵も一緒だ
様々な事情で学園祭という物を体験した事のない辰也と恵に、学園祭の雰囲気を味合わせてやりたいという思いもあって、翼が誘ったのだ
誠や辰也、恵も一緒だ
様々な事情で学園祭という物を体験した事のない辰也と恵に、学園祭の雰囲気を味合わせてやりたいという思いもあって、翼が誘ったのだ
それと、色々あって知り合った龍一のクラスが、どんな出し物をするのかも気になっていたのだ
聞いても、意地でも答えてくれなかったし
聞いても、意地でも答えてくれなかったし
「うん、まぁ、どうして答えなかったかは納得した」
「…理解していただけて、嬉しいです」
「…理解していただけて、嬉しいです」
翼達を席に案内しつつ、淡々と答えてくる龍一
目元を覆い隠す長い前髪のせいで、表情はよく見えないが…まぁ、苦笑しているのは、わかる
目元を覆い隠す長い前髪のせいで、表情はよく見えないが…まぁ、苦笑しているのは、わかる
「なぁに、安心しろ。俺達の世代だって、女装喫茶とかやって、翼のじょs」
っご!!と
余計な事を口走ろうとした誠が、翼に盛大に殴られた
常人では目に捕らえることすら出来ないだろう、神速の右ストレート
くけ!?と恵がややびっくりしているが、まぁ、問題はない
余計な事を口走ろうとした誠が、翼に盛大に殴られた
常人では目に捕らえることすら出来ないだろう、神速の右ストレート
くけ!?と恵がややびっくりしているが、まぁ、問題はない
「獄門寺くーん、ちょっと、こっちー」
「……わかった、天倉、今行く………それでは、注文が決まりましたら、声をかけてください」
「……わかった、天倉、今行く………それでは、注文が決まりましたら、声をかけてください」
堕天使を思わせる、少々露出の高いメイド服を着た少女に呼ばれ、そちらに向かっていく龍一
その後姿を、翼は実の弟でも見るように眺める
その後姿を、翼は実の弟でも見るように眺める
「ったた…手加減しろよ、翼」
「お前はこの程度じゃ、たいしてきいてねぇだろ」
「お前はこの程度じゃ、たいしてきいてねぇだろ」
殴られた事を抗議する誠に、翼は無碍に言い切った
まぁ、実際、その通りである
わりと盛大に殴られたのに、誠は対してダメージを受けた様子はない
まぁ、実際、その通りである
わりと盛大に殴られたのに、誠は対してダメージを受けた様子はない
「まぁ、誠が変態なのはいつもの事としてだ。ずいぶんとはっちゃけてるんだな、学園祭ってのは」
「うん、まぁ、この学校限定な気がするけどな、ここまで凄いのは」
「うん、まぁ、この学校限定な気がするけどな、ここまで凄いのは」
やや人酔い気味の恵を気遣いつつの辰也の言葉に、苦笑する翼
自分達が高校生だった頃から、この学校の学園祭のノリは変わっていない
自分達が高校生だった頃から、この学校の学園祭のノリは変わっていない
「…ん~、龍一、思ったより忙しそうだな。龍一とも周ろうかとも思ってたけど、無理っぽいな」
「!?翼、お前、俺よりも年下の方が好みk」
「!?翼、お前、俺よりも年下の方が好みk」
ごがっ!!と
再び、誠が翼に殴られた
先ほどよりも、わりと容赦ない拳だったが、やはりあんまりダメージはない
とっさに急所をさける誠の技量が凄いのだ
再び、誠が翼に殴られた
先ほどよりも、わりと容赦ない拳だったが、やはりあんまりダメージはない
とっさに急所をさける誠の技量が凄いのだ
「違うっつの。あいつ、お袋の実家と、関わりがある家の奴だから……そのことで気負いすぎてるとこあるし、少し、面倒見てやりたいんだよ」
「ん?日景家に関わりあるっつぅと…あぁ、なるほど」
「ん?日景家に関わりあるっつぅと…あぁ、なるほど」
納得している様子の誠
父親と兄が弁護士をやっているせいか、学校町の旧家について、詳しいのだ
父親と兄が弁護士をやっているせいか、学校町の旧家について、詳しいのだ
「気負いすぎ、な…まぁ、ガキらしくない雰囲気はあるかね」
「…ん……何かを、一生懸命…我慢してる、ようにも見える」
「…ん……何かを、一生懸命…我慢してる、ようにも見える」
龍一の様子をうかがいながら、辰也と恵は口々に、そう評した
…その評価は、さほど外れている訳でも、ない
…その評価は、さほど外れている訳でも、ない
獄門寺という家に生まれた事を
龍一は、必要以上に気負いすぎている
龍一は、必要以上に気負いすぎている
そして
都市伝説と関わった事実も、また
必要以上に、意識して
都市伝説と関わった事実も、また
必要以上に、意識して
それが、龍一を縛り続けている事に
翼は気付きながらも、まだ、何もしてやれない
翼は気付きながらも、まだ、何もしてやれない
to be … ?