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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-52h

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 龍一のクラスの模擬店は、予想していた以上の繁盛で
 あまり、長居しても迷惑だろうと考えた翼達は、早めに別の場所に移る事にした
 …多分、また恵が人酔いを起こすだろうから、もうちょっとゆっくり休めそうな場所を探しておこう

「ごちそうさん、龍一」
「…どうも」

 御代を払う翼に、小さく頭を下げる龍一
 ぱさぱさと、長い前髪が揺れる

 そんな龍一の様子を、じっと、見詰めて

「…なぁ、龍一」
「……何です?」
「その…俺の爺ちゃんに、何か言われたか?」

 ………一瞬
 時間が止まったかのような、沈黙が、流れて
 …それで、翼は大体、理解した

「やっぱりか」
「…宗光さんが悪い訳ではないです。翼さんの事が、心配なだけでしょうから……翼さんは、後継ぎ候補ではないけれど………契約者、だから」

 契約者、と
 その言葉だけは、周囲に聞かれぬよう、注意を払って、口にする龍一

 …日景家の現当主・日景 宗光は、都市伝説の存在を把握している
 だからこそ…契約者である孫の翼が、心配で仕方ないのだろう
 それを、龍一は理解しているのだ

「だからって、お前に迷惑かける訳には…」
「………迷惑だなどと、思っていませんよ」

 小さく、笑う龍一
 それは、作り笑いや愛想笑いなどではない…本物の、笑み

「…おかげで……俺は、8代目以降、獄門寺家の当主が務める事ができなかった役目を、まっとうできるんですから」
「……そこまで、家の事に縛られる必要、ないだろうが」
「受けた恩義は返します……それが、筋ですから」

 感じるのは、強い意志
 曲がる事ない、決意
 ……ここでの説得は、無理か

「そうか……でも、気負いすぎて、無理すんなよ?」
「はい…それに、実際のところ、俺は翼さんを護れる程、強い訳でもないですから」

 火の粉をほんの少し払うので精一杯です、と
 そう、苦笑した龍一
 そんな龍一の頭を、ぽんぽん、と労うように、軽く撫でて
 翼は、2年B組の模擬店を後にしたのだった



「………」

 翼を見送って
 ふぅ、と龍一は小さくため息をついた
 …あそこまで、子供扱いしなくとも
 頭を撫でられた事を考え、小さく苦笑する

「獄門寺君、そろそろ休憩時間じゃない?」
「ん?……あぁ、そうだな」

 クラスメイトの天倉 紗奈に声をかけられ、顔をあげる龍一
 休憩室に向かおうとした、龍一に
 紗奈は、何気なく尋ねてくる

「ねぇ、さっきの男の人、ずいぶん親しいみたいだったけど…知り合い?」
「ん?…………あぁ、そうだが。どうした?」
「いや、獄門寺君の知り合い、ってイメージの人じゃなかったから」

 …龍一は、普段、極力目立たないよう、クラスでは振舞っている
 そんな龍一と、金に染めた髪に日焼けした肌、露出が高めの服にシルバーアクセサリーをじゃらじゃらと身に付けた派手な格好の翼とは、イメージが違いすぎるのだろう
 そのような相手と知り合い、というだけで不思議なのかもしれない

「……家の関係で少し、な」

 詳しく説明する事を避け、短く答える龍一
 それじゃあ、と話を切り上げ、改めて休憩室に向かおうとして

「獄門寺、だっけ。委員長とその辺周ってくるんだけど、暇だったら一緒に行かない?」

 …と
 そう、声をかけられて、足を止めたのだった


to be … ?



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