「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と-30

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 中央高校の学園祭は、学校町では有名なせいか、一般客が多い
 そのため、広い校舎であるにも関わらず、廊下は酷く混雑している
 そうなると、お約束で迷子が続出したりする訳だが
 まぁ、他にも

「大丈夫か?直希」
「…むぅ、さすが、我が母校。相変わらず、学園祭のたびに人を人酔いさせてくれる」

 人酔いを起こす奴も出る訳である
 あまりに多すぎる人ごみに酔うという現象は存在する、確実に

 よろり、人酔いを起こしている直希
 グリーンのリボンで結ばれた髪が、ぽんぽん、と揺れる
 よろける直希の体を、天地は慌てて支えた

「むぅ、すまない」
「いや、いい…っつか、学園祭って言うのは、どこもこうなのか?」
「いや、我が母校が若干異常というか特殊なだけだと思うが」

 幼少期から「組織」に育てられてきた天地は、学校に通った経験がない
 その天地を気遣い、直希が学園祭を体験させようとしたのだ
 その結果、直希がグロッキー状態なのだが

「ほら、あそこの店で休むぞ?」
「……むぅ」

 直希を引きずり、そばにあった模擬店に入る天地
 若干特殊な格好をしていたり、変わった接客をするようだが、直希に連れられてフェアリー・モートにも出入りする天地にとって、気になるレベルではない
 ひとまず、飲み物を飲ませたところで、ようやく直希は落ち着いたようだ

「……すまない。手間をかけさせて」
「いや、いいさ。お前は体あんまり丈夫じゃないんだから、無理するなよ?」

 謝罪してくる親友に、天地は笑ってそう言って見せた
 それでも、むぅ、と直希は申し訳なさそうな表情をして

 …その後
 やや、視線を彷徨わせた後

「…どうだね?近頃の調子は」

 と、そう、問いかけてきた

「ん?まぁ、前と対して変わらねぇよ。相変わらず、「組織」から仕事頼まれる事ほとんどないし」
「…周囲の者との、人間関係など」
「あぁ。俺の担当黒服が、何かやけに俺に優しくなったような気がする。それと、前に護衛した事ある黒服と契約者と、ちょくちょく顔あわせてるかね」

 つらつらと答えていく天地
 …じ、と
 直希が、どこか心配そうに見つめてきている事に気付いて
 遠まわしに聞いてきていた事に、ようやく気付いた

「…まぁ、その。祐樹とは、何だかんだで顔あわせてるよ。たまに、あいつの契約都市伝説がやってる店の手伝いもしてる」
「……辰也とは、どうだね?」
「………」

 視線をそらす天地
 兄だ、とわかった後も
 どうにも、辰也相手に、友好的な態度をとる事ができない天地
 かつて抱いていた憎悪は、すでに薄らいでいる
 ならばどうしてか?と問われれば

 …ようは、素直になれないだけである
 今までギャンギャン吼えて噛み付いていた相手に、そう簡単に友好的になれ、というほうが無茶な話だ

 直希とて、それはわかっている
 だが、それでも、天地達兄弟の事を心配して、問わずにはいられないのだ

「…まぁ、辰也も辰也で。君に対して、ツンデレのようだがね。君が辰也に対してツンデレなように」
「ツンデレ言うのやめろ。男同士のツンデレとか誰得………いや、お前の姉特か」

 直希の姉に、本のネタにされていたらどうしようか、と若干嫌な予感がする天地
 されていませんように、と祈るしかない

「とりあえず。心配しなくとも、もう殺そうとはしないさ」
「…そうか」
「兄と呼んでやる気はねぇけどな」

 天地の言葉に、直希はやれやれと苦笑する
 それでも、天地が以前のように、辰也を嫌っている訳ではないと言う事は感じ取ったようで、ほっとしたような表情を浮かべた

 ひとまず、これ以上、無駄に介入すべきではない、と考えたのだろうか

「…あぁ、すまない。この「チャレンジメニュー・スペシャルパワフルワンダフォーパフェ」を一つ。時間制限にチャレンジするつもりはないが、ゆっくり食べたい」
「さっきまで人酔い起こしてた奴が食うメニューじゃねぇっ!?」

 と、デカ盛りメニューを注文して、天地から突っ込みを喰らっているのだった





続く予定はない



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