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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-53a

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 重々しい雰囲気をかもし出す台座に鎮座している、鞘に収められた刀
 ……子供は、じっと、それを見つめていた
 その雰囲気に、圧倒される事なく
 ただただ、じっと

「お前は、そいつを見ているのが好きだな」

 子供の背後に居た男が、酒を飲みながら笑う
 こくり、子供は頷いた

「……落ち着くんだ」
「そうかい」

 刀を見て、落ち着くだなんて
 珍しい子供だ
 だが、男は、子供のそんな一面を、決して否定しない
 ……その事実に、どこか、運命じみたものを、感じてしまうから

「…八代目様は、これを使っていたんだよな?」
「あぁ、そうだ」
「……八代目様は……これを使って、当時の日景家のお嬢さんを、護っていたんだな?」
「あぁ、そうさ」

 男が語って聞かせた事を、子供はよく覚えている
 この刀がどんなものなのか、まだ完全には理解していないが、おぼろげに理解しているようだ

 子供の先祖が使った刀
 以来、この家に伝えられ続けている刀
 子供の先祖が使って以来………使い手が、生まれなかった、刀

 その刀に
 子供は、どこまでも惹きつけられている

「…この刀で…人を、斬ったんだな」
「まぁな……もっとも、人「以外」の方を、たくさん斬ったがな」
「………人「以外」?」

 首をかしげる子供
 盃に入っていた酒を飲み干し、新たに酒を注ぎながら、男は続ける

「そうだ……それは、人「以外」の者を斬る事ができる刀だからな……特に、「鬼」を」
「鬼……節分の時、豆をぶつける…?」
「そう、その鬼。まぁ、本来節分の鬼は……まぁ、お前には、それはちょいと難しいか」

 そうだ
 これは、鬼を斬る刀
 そう、伝えられている刀

 この刀を、あの神がどうやって手に入れたのか、その経緯はわからない
 ただ、この刀は、あの頃に子供の先祖へと授けられて
 このまま、この家に伝わり続けている
 ただ、それだけの事
 長きに渡り現れない使い手を
 この刀は、待ち続けているのだ

「………………か」
「うん?」
「俺は…………この刀を、使えるだろうか……?」

 じっと、じっと
 刀を見つめたまま……呟く、子供
 どうだろうな、と男は答えをはぐらかす

「お前はまだ子供だからな。まだ、早い………お前が大人になった時、どんな人間になっているか、それで、決まるだろうな」
「……そうか」

 小さく、笑う子供
 じっと、自分の手を見つめる

「……剣道、続けていたら……使える様に、なるだろうか?」
「どうだろうな。まぁ、続けていて損はないだろうよ。刀の使い方を覚えるのも大事だからな」
「…………うん」

 小さく、頷く子供
 振り返った表情は、この子供にしては珍しい、子供らしい、表情

「…俺も……八代目様のように。この刀を持って………誰かを、護りたい」



 これが、かつて子供が抱いた夢

 そして

 今は、どこか諦めてしまった夢

 血まみれになった、その時に
 子供は、その夢を手放そうとしてしまい
 ……未だ、かすかに、未練だけが残り続ける



to be … ?



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