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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - モンスの天使-18

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 それは、夏休みが終わるより、少し前の出来事



 図書館帰りの天倉姉妹
 この日は、今年の夏にしては珍しく涼しい日で
 ちょっと、散歩がてら遠回りして帰る事にしていた
 並んで歩く二人の影が、重なり合う

 しばし、そうやってゆっくりと歩いていたのだが…

「…あれ……紗奈ちゃん、何か聞こえない?」
「え?……そう言えば」

 紗江に言われて、耳を済ませる紗奈

 ……かすかに、聞こえる
 銃声のような、音が

「…銃声?」

 そう
 銃声のような、じゃ、ない
 明らかに、銃声だった

 ……何か、都市伝説絡みの事件だろうか
 そうでなければ、こんな平和な街中で、いきなり銃声など聞こえるものか
 …………この街においては、時折、そんな常識など通用しない事実はさておき

 都市伝説絡みの事件が起きているならば…通りがかった自分達が、何とかしなければ
 そう感じた姉妹は、銃声が鳴り響く方向へとかけていく

「…!紗江ちゃん、上!」
「………っ!!」

 彼女らの、頭上
 …そこに、銃声の主がいた

 たくさんの
 たくさんの、天使
 しかも、女の子、しかも、ミニスカ
 それらが、手に物騒な重火器を持ち、何かを攻撃していた
 攻撃されている相手は………蛾、に、見えた
 人間大の大きさで、人間っぽい胴体をしているが、それは、完膚なきまでに蛾だった
 …モスマン、と呼ばれるアメリカの都市伝説だ
 それは、ひらひらと天使達の集中射撃を避けていたのだが
 ……っち、と
 銃弾が、その羽根に掠った瞬間
 蝿叩きが掠った蝿の如く、へろへろと地面へと落下していっていた
 ………さすが虫、中途半端にか弱い

 ぼとん!!と
 そのモスマンは、双子の前方に落下して

「落ちましたー!!」
「そのまま止めー!」
「撃っちゃえ撃っちゃえ!!」
「デストローーーーイ!!!」

 きゃいきゃいきゃぴきゃぴ
 見た目通りにきゃぴきゃぴしているらしい女天使達が……無邪気に、そのモスマンに、止めを刺した
 モスマンは、全身に銃弾を撃ちこまれて……光の粒子となって、消えていく

「やっつけたー!」
「ご主人様に褒めてもらえる~!」
「やっつけたのは私ー!」
「違う、あたしだもーん!」

 きゃいきゃいきゃい
 騒ぐ天使達を前に、二人は思わず、呆然としてしまう
 …そんな、二人に
 あ、と、天使達が、気付いた

「目撃者?」
「見られちゃった?見られちゃった?」
「どうしよう、どうしよう?」
「消しちゃう?消しちゃう??」
「口封じ?」

 物騒な事を口にし出した天使達
 紗奈は、紗江を庇うように彼女の前に立ち
 紗江は、紗奈を庇うように、犬神を彼女の前に立たせる

「駄目、駄目、ご主人様に怒られちゃう」
「そんなの駄目ぇ」
「どうしよう?どうしよう??」
「…どうしたんだ、お前ら」
「「「「「「ご主人様~~~!!!」」」」」

 じゃり、と
 姿を現した、青年
 …天使達の、契約者のようだ
 ミニスカ美少女の天使達が、一斉に青年に近づいていく

「見られちゃった」
「目撃されちゃいました~」
「御免なさい、御免なさい」
「どうしましょう?どうしましょう?」
「ん?………一般人か?」
「いや、どうやら、都市伝説契約者のようだな」

 …もう一人
 女性…否、青年が姿を現した
 あれ…と、紗奈は、二人に見覚えがある事に気付く

 そうだ
 学園祭の時、姿を見かけて、ナイス妄想をさせてもらった二人だ
 女性のような外見の青年の背中で、リボンで結ばれた髪がぽんぽん、と揺れている
 その、女性のような外見の青年が、どこか芝居がかっているように見える仕種で、優雅に一礼した

「レディ達、驚かせて申し訳ない。何分、人を害する都市伝説だったものでね。説得できなかった為、可哀想だが消えていただいていたのだよ」
「「組織」が何か忙しい分、こっちで判断して動けるからな」

 …「組織」、と
 天使達の契約者らしい青年が、そう、口にした

「…あなた達も、「組織」の契約者、なんですか?」
「…は?」
「…むぅ?」

 紗江に問いかけられて…二人の青年が、顔を見合わせる

「むぅ。天地、どうやら君の同僚のようだが」
「知るかよ。俺、誰かと組んでの任務なんてほぼないから、他の契約者なんて、相当有名な奴じゃねぇと知らないっての」
「…むぅ……それに、あちらのレディ達。中央高校の学園祭にて、若干見覚えがあるようなないような」
「…げー……あそこの生徒か?まさか」

 若干、嫌そうな表情を浮かべる、天地、と呼ばれた天使の契約者
 ふむ、と女性のような外見の青年は、眼鏡を軽く押し上げつつ、姉妹に問い掛ける

「ふむ、どうやら、君達も、こちらの天地と同じく「組織」契約者のご様子。これも何かの縁だ……お茶でも、いかがかな?」

 …それは、女性に誘いをかける言葉のようで
 しかして、そこに、下心は感じられず


 ………まるで
 姉妹の、担当している黒服に対する不信や、不安
 それから滲み出る迷いを、見抜いているかのように
 そこに手を差し伸べるかのように、誘いをかけてきたのだった




to be … ?




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