(少女>アタシは戦う気なんてこれっぽっちもないんだけどなぁ?
細い月の光も届かぬ、真夜中の真っ暗な路地裏
小さな手から泉のように湧き出る粘性のある液体が、どろどろと垂れ流れ、
真下で倒れている、真っ赤な毛布を纏った男性の口を満たしてゆく
小さな手から泉のように湧き出る粘性のある液体が、どろどろと垂れ流れ、
真下で倒れている、真っ赤な毛布を纏った男性の口を満たしてゆく
(少女>テメェらが必死になってかかってくるから、こっちはそれに全力で応えてあげてるんだよねぇ
つーかぁ、女の子1人に何人つぎ込んで何人犠牲にして、それを何回繰り返すつもりぃ?
だったらアタシとやってる事一緒だと思うんだぁ
つーかぁ、女の子1人に何人つぎ込んで何人犠牲にして、それを何回繰り返すつもりぃ?
だったらアタシとやってる事一緒だと思うんだぁ
大量の粘液を飲まされた男――「赤い毛布」は、小さな光の粒子となって夜闇に消えていった
(少女>あーぁ、終わった終わったぁ
それでぇ? アタシを殺る気なのぉ?「組織」の子狗ちゃぁん?
それでぇ? アタシを殺る気なのぉ?「組織」の子狗ちゃぁん?
ショートヘアの少女はくるりと、己の背後に目をやった
そこに立っていたのは、白い短髪の中性的な人物―――天沢翔騎
そこに立っていたのは、白い短髪の中性的な人物―――天沢翔騎
(翔騎>・・・それが命令だ
(少女>「組織」も随分と腐ったねぇ、こぉんなガキに討伐任務なんて任せてさぁ
どーぉ? さっさと辞めてアタシと組まないかなぁ?
(翔騎>・・・・・・“裏切り者”
(少女>あーらぁ心外、アタシったら「組織」でそんな呼ばれ方されてんのぉ?
(少女>「組織」も随分と腐ったねぇ、こぉんなガキに討伐任務なんて任せてさぁ
どーぉ? さっさと辞めてアタシと組まないかなぁ?
(翔騎>・・・・・・“裏切り者”
(少女>あーらぁ心外、アタシったら「組織」でそんな呼ばれ方されてんのぉ?
わざとらしくおどける少女に興味を示すことなく、翔騎はざっ、と身構え、
(翔騎>ルート・ライフアイゼン・・・・討伐、開始
地面を蹴り、人間とは思えないスピードで少女に襲いかかる
(少女>へぇ~・・・?
しかし、それを一度の跳躍でいとも簡単に避け、
(少女>アタシの名前、知ってんだぁ?
空中で逆さになりながら、少女―――ルート・ライフアイゼンは、にたりと怪しい笑みを浮かべた
(ルート>お利巧な子狗ちゃんには御褒美をあげなくっちゃねぇ!!
くるっと身体を捻り、着地と同時に右掌を伸ばすと、蛇の形をした粘液が現れ、翔騎に迫る
ルートの契約都市伝説は「インフルエンザは地球外のウィルス」
この粘液は、インフルエンザウィルスの集合体
それをまともに受けると、大抵なら病院ではなくあの世行きになるだろう
だが、
ルートの契約都市伝説は「インフルエンザは地球外のウィルス」
この粘液は、インフルエンザウィルスの集合体
それをまともに受けると、大抵なら病院ではなくあの世行きになるだろう
だが、
(翔騎>無駄だ
蛇は翔騎の目の前で向きを変え、今度は主である筈のルートを襲う
あ、という間に、彼女の身体はぐっしょりと濡れてしまった
あ、という間に、彼女の身体はぐっしょりと濡れてしまった
(ルート>やだぁ、着替えなんて持ってないのにさぁ、さっき殺した奴の毛布、奪っときゃよかったなぁ
(翔騎>・・・ちっ
(ルート>なぁにぃ? 死ぬと思った訳ぇ? フグが自分の毒で死ぬと思ってたのお馬鹿さぁん!?
(翔騎>・・・ちっ
(ルート>なぁにぃ? 死ぬと思った訳ぇ? フグが自分の毒で死ぬと思ってたのお馬鹿さぁん!?
彼女の長髪を受けてか否か、翔騎は再び距離を詰め、拳を振り下ろす
が、ルートはまたも軽やかにそれをかわしてみせた
拳をぶつけられた場所は大きく抉れ、狭い路地裏に砂埃が立つ
が、ルートはまたも軽やかにそれをかわしてみせた
拳をぶつけられた場所は大きく抉れ、狭い路地裏に砂埃が立つ
(ルート>面白い奴と契約してんだねぇ、何なのよぉ?
(翔騎>黙れ
(ルート>邪見にしないで欲しいなぁ、そりゃ「組織」は抜けたけどさぁ
“あの姉貴達”には感謝してんのよぉ?
だってぇ、堅物の姉貴のお陰で妙な力も身についたしぃ?
(翔騎>黙れ
(ルート>邪見にしないで欲しいなぁ、そりゃ「組織」は抜けたけどさぁ
“あの姉貴達”には感謝してんのよぉ?
だってぇ、堅物の姉貴のお陰で妙な力も身についたしぃ?
つい、と人差し指を動かす
2人の背後に、黒服が2人ずつ立っていた
が、様子がおかしい
2人の背後に、黒服が2人ずつ立っていた
が、様子がおかしい
(ルート>ま、トップの姉貴の驚く顔が見らんなかったのが残念だったけど・・・ねぇ!!
すっと腕を挙げ、そのまま翔騎に向けてゆっくりと振り下ろす
その動きに合わせて、4人の黒服は翔騎を狙って発砲した
その動きに合わせて、4人の黒服は翔騎を狙って発砲した
(翔騎>・・・ッ!
全ての弾丸を、力をそのままに弾道をずらして跳ね返す
周囲にいる黒服は、ルート討伐の為に派遣されていた者達
それが何故、味方に発砲を・・・?
翔騎は強く、ルートを睨みつけた
周囲にいる黒服は、ルート討伐の為に派遣されていた者達
それが何故、味方に発砲を・・・?
翔騎は強く、ルートを睨みつけた
(ルート>ヒャハハハハハハハ!! いいよその目ぇ! 案外可愛いじゃないのぉ!!
今日は見逃したげるわぁ! 代わりにこの黒服達と遊んであげてねぇ?
(翔騎>なっ・・・・
(ルート>助けようとか馬鹿なアイディアは棄てた方がいいよぉ?
アタシの能力で、こいつらはマリオネットみたいになってるからねぇ
何しても無駄・・・味方を殺すか、味方に殺されるか、
悩んで悩んで悩んで苦しんで苦しんで苦しんでもがき足掻いてぶっ壊れちゃえばいいわぁ!
ッヒャハハハハハハハハハ!! ヒャァァッハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
今日は見逃したげるわぁ! 代わりにこの黒服達と遊んであげてねぇ?
(翔騎>なっ・・・・
(ルート>助けようとか馬鹿なアイディアは棄てた方がいいよぉ?
アタシの能力で、こいつらはマリオネットみたいになってるからねぇ
何しても無駄・・・味方を殺すか、味方に殺されるか、
悩んで悩んで悩んで苦しんで苦しんで苦しんでもがき足掻いてぶっ壊れちゃえばいいわぁ!
ッヒャハハハハハハハハハ!! ヒャァァッハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
翔騎は迷わず追おうとしたが、その道を黒服達が阻む
操られているとはいえ、味方を攻撃する事はできなかった
何とかして、彼らを救えないだろうか
耳障りな笑い声だけが、虚しく一帯に響いていた
操られているとはいえ、味方を攻撃する事はできなかった
何とかして、彼らを救えないだろうか
耳障りな笑い声だけが、虚しく一帯に響いていた
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