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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仄暗い魂-09

最終更新:

Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
(ルート>へぇ? 面白いのと契約してんだねぇ・・・というか、多重契約者ぁ?

にやり、怪しく笑いながら、彼女はエーヴィヒを避難させ、幾兆のウィルスで出来た刃の切っ先を、
黒い影の塊――『シャドーズ・アスガルド』を発動した裂邪に向ける

(ルート>でもさぁ、アタシに歯向かうようなバカな患者(クランケ)には・・・
     早急な手術(オペラツィオン)が必要だよねぇ??
(裂邪>何だお前、医者志望か? 腹でも脳でも好きに弄繰り回せばいいさ
    ま、無理だと思うけどなぁ? 「バカは死ななきゃ治らない」っていうし

裂邪も、金色に輝く鎌を構える
ほんの一瞬間、しかしとても長い間、場の空気が止まった
その静寂は

(裂邪>『スコルピオ』!!
(ルート>『カイザーシュニット』!!

2つの斬撃によって、真っ二つに斬り裂かれた
火花を散らし、ぶつかり合う刃と刃

(ルート>覚えてるぅ? 昼間の話
(裂邪>あぁ勿論さ。でも思い出したくはないな
    あの話のまんまだったら、どっちかがここで死ぬ事になる
(ルート>自分が死ぬっていう決まりきった未来は見ないんだぁ?前向きだねぇ
     テメェみたいなお気楽なバカは――――見ててムカつくのよぉ!!

刃を振るい、裂邪の身体ごと弾き飛ばす
体勢を整え、即座に視界に彼女を収めると、裂邪は彼女の周りを浮遊する幾つかの球体を見た
にたっ、と嫌らしく、妖艶に笑い、

(ルート>ヒャッハハハハハ! 『ギフト・ヴァイラス』!

球体を、彼に向けて撃ち出した
足元のものは跳んで避け、目の前のものは鎌を盾に変えて防ぐ

(ルート>ちぇ、厄介な都市伝説だねぇ・・・
(裂邪>・・・毒・・・ウィルス・・・ウィルスの塊?―――ってことは、幼気か!
(ルート>あらぁ意外、幼気のこと知ってんのぉ?

縁起臭いが、心の底から驚くルート

(ルート>だったら分かんでしょぉ? テメェはアタシには・・・勝てやしないってぇ!!

腕に携えた細く長い刃を、それよりも細く鋭くし、

(ルート>『ギフト・シュプリッツェ』!

フェンシングの要領で裂邪の身体を突こうとする

(裂邪>っち、『レイヴァテイン―レイピア』!

それに応えるように、盾を刀身の細い剣に変え、弾き、突きを狙う

(ルート>ヒャハッ♪ しぶといねぇ! こぉんな執念深いおバカさんは初めてだよぉ!!
(裂邪>ッヒヒヒ・・・前に、似たような性格の女の子と戦ってたのを思い出すな!

煌く花を咲かせ、散らしながら、言葉と刃を打ち鳴らす
両者共に互角だが、強いて言えば優勢なのは裂邪だった
いくら元「組織」であったとは言え、ルートは幼い少女であり、
ローゼやレクイエムのような肉体強化は使えない
力勝負では、男である裂邪の方が分があった

(ルート>く・・・っそぉ! こんな奴にぃ――――ッ!!

カァン!!
甲高い音と共に、ルートの得物が大きく弾かれ、隙が出来てしまった
当然、裂邪がそれを見逃す筈も無く、

(裂邪>ヒハハハハ! 貰ったぁ!!

その刃を、彼女の胸に突き立て―――――






(裂邪>―――――――な、に?

―――――突き立てる事無く、寸前で止まった
正確には、ルートの胸ではなく、
すぐそこで息絶えていた筈の少年の胸だった

(ルート>本ッ当にバカだねぇ、テメェは

ルートは、注射針を構え、

(ルート>死人に躊躇してどぉすんのよぉ!? ヒャハハハハハハ!!

少年の骸ごと、逆に裂邪の右胸を貫いた
引き抜くと同時に、少年は倒れ、裂邪の口から赤黒い液体が溢れ出す

(裂邪>ゴフッ・・・お、まえ・・・何しやがった・・・?
(ルート>ヒャッハハハハ!! いいねぇいいねぇ、最ッ高ぉ♪
     何ってぇ、死体操っただけだけどぉ? アタシのウィルスでねぇ!
(裂邪>ウィ・・・ルス・・・・・・んぐっ!?

何とか立ち続けていた裂邪だったが、地に膝をついてしまった

(シェイド>[ドウシタ裂邪!? 心拍数ガ上ガッテイルゾ!?]
(裂邪>や・・・べぇ、こ、れ・・・は・・・

裂邪は、己の身体の異変を感じ取った
身体が熱い
関節が痛い
息が苦しい
頭が働かない

(裂邪>・・・かかった事ねぇけど、この症状・・・インフル、エンザ・・・
(ルート>やっと気付いたぁ?ヒャハハハハハ!
     そうよぉ! アタシは「インフルエンザは地球外のウィルス」と契約し、そして飲まれたのぉ!
(裂邪>なる、ほどね・・・さっきの子供は、その能力で操ったって訳か・・・倫理もクソもねぇな!
(ルート>何とでもいいなよぉ! 殺し合いってのは最後にどっちかが立ってればそれでいいからねぇ!!
     昔の仲間でも、知らない誰かでも、使えるものならぜぇんぶ使う!
     正直ぃ?テメェもこいつらみたいに一瞬で殺してやってもよかったんだけどぉ、

跪く裂邪の肩を、鋭い針で貫き、その身体を持ち上げる

(裂邪>ぎっ・・・!
(ルート>一般人のクセにアタシに向かってきたんだからねぇ
     テメェはじぃ~っくりオペラツィオンしてあげるわぁ!!ヒャハハハハ!!

そのまま腕を振るい、彼を投げ飛ばした

(裂邪>ガハッ・・・ち、くしょう・・・
(シェイド>[裂邪、ココハ退ケ! デナイト貴様ノ身体ガ持タンゾ!]
(裂邪>ふっ、ざけん・・・な・・・! ここで俺が、逃げたらあいつは・・・他の誰かを襲うかも知れない・・・
    もう、誰も犠牲にしたくない・・・あいつはここで、俺が止める・・・!!
(シェイド>[シ、シカシ・・・]
(裂邪>それ、より・・・お前の方が心配だ・・・
    あのウィルスが感染してたら、まずいからな・・・一度、影に戻ってろ
(シェイド>[ナッ!? キ、貴様、正気カ!?]
(裂邪>うるさい・・・命令だ、影に帰ってろ!!

静まり返った公園に怒号が響くと、
彼の身体を包んでいた黒い影は、己のあるべき場所へと引き返していった

(ルート>おやおやぁ? もぉお終い? つまんないなぁ、もぉっと遊んで欲しかったのにぃ♪

わざとおどけ、無邪気に振舞うルート
だが、裂邪は立ち上がる

(裂邪>ッヒハハハハハ・・・安心しろ、まだ遊んでやる・・・
    俺の命が、尽きるまで!!

右手に持ったレイピアを、上空に投げ、

(裂邪>・・・『ゾディアック』!!

「レイヴァテイン」がどろどろに溶け出したかと思えば、
それは裂邪の身体を覆い、黄金に輝く鎧となった

(ルート>なぁにぃ?また変身? 日本じゃ流行ってんのぉ?アホらし
(裂邪>言ってられんのも今の内だ・・・完膚なきまでに滅ぼしてやる
(ルート>・・・ヒャハハ、そぉこなくっちゃぁ♪ でも―――飽きちゃったぁ

ぬるり、ぬるりと彼女の背後で、蛇が3匹踊り始めた

(ルート>楽しませてくれた御褒美にぃ・・・『ギフト・ギフト』♪

踊りくねりながら、蛇は一斉に裂邪に襲いかかった

(裂邪>そんな御褒美・・・こっちから願い下げだ!

大きく、彼は右腕を振るった
その瞬間、突風のようなものが吹き、蛇は弾けるようにして消えた

(ルート>ッ!・・・なぁんだぁ、やればできるんじゃなぁい?

言葉に無邪気を、表情に邪気を込め、嬉しそうに笑う

(ルート>これで本気が出せるよぉ!! 『ドリンゲント・オペラツィオン』!!

拡げた両手の五指の先端にウィルスが集まり、長く細い刃となる

(裂邪>10本の剣か・・・俺も、爪は鋭くてね
    これで五分と五分、ってところか?

息を荒げ、体勢を整える裂邪

(ルート>リーチはこっちの方が上だけどねぇ!!

最初にルートが一歩踏み出し、大地を蹴って間合いを詰め、5本の刃を振りかぶった

(ルート>いっただきぃ!!
(裂邪>させねぇよ!

身を屈めて刃を避け、脚の刃で腹部を切り裂こうとする裂邪
その蹴りを空いた手の刃で防ぎ、ひょう、と宙を舞って身構える

(ルート>やるねぇ、でもまだまだ行くよぉ!

その時、10の刃がぐにゃりと曲がり、ルートはそれらを鞭のように使って裂邪を攻撃した
彼は爪や脚、背の翼、身体全体を駆使して受け止める
流れた刃が、彼の周りの大地に爪痕を残してゆく

(裂邪>蛇腹剣みたいなもんか・・・厄介な・・・!
(ルート>アタシからしたらテメェが一番厄介だよぉ!
     インフルエンザに感染して、よく立っていられるねぇ!?
(裂邪>38度で体育の授業やってたからなぁ・・・これくらい、慣れてる!

と口では言うが、身体は正直だった
動きがどんどんぎこちなくなっている
合わせて、呼吸もさっきと比べてはっきり聞こえるようになったことも、ルートは見逃さない
にっ、と口角を上げ、

(ルート>へぇ、そぉ・・・だったらぁ

ゆらりと揺れる人影
倒れていた子供の死体が4つ、裂邪に向かって歩き出した

(裂邪>ッ!?
(ルート>アタシには体力も無いしぃ、テメェみたいな盾も鎧も無いしぃ・・・いいよねぇ??
(裂邪>っんの・・・野郎ぉ!!

怒り心頭に達した裂邪は左腕を振るい、自らに迫る刃と歩み寄る子供を吹き飛ばし、

(裂邪>ヒ、ヒハハハハ・・・大地を焼き滅ぼした「レイヴァテイン」の力ぁ・・・見せてやる!!

右腕に、眩い光が集中し、バチバチとスパークが走る
彼を中心として、風が吹き荒れる
その光景を見て、彼女は―――

(裂邪>滅びろぉ!! 『ポラリs――――――――ぅぎっ・・・!

―――ルートは、声を出して笑った

(ルート>ヒャッハハハハハハ!! ヒャァッハハハハハハハハハハ!!
(裂邪>う・・・・そ、だ・・・・・ろ・・・・オ゙ェ゙ッ

大量の血を噴き出し、裂邪は仰向けに倒れた
黄金の鎧も、小さなパスに戻ってしまった
疲労している上に、凄まじい体力の消費
こうなっては、彼は只の病人でしかない

(ルート>ヒャハハハハハ―――――手間取らせてくれたねぇ!?
(裂邪>あ゙ぁっ!?

親指と人差し指から伸びる刃を腹に突き刺す
そして、徐々に、徐々にその閉じた指を刺したまま開いてゆく

(裂邪>ぐああ゙ぁあっ!?
(ルート>こっちはそもそも「組織」狙いだったんよぉ
     何も一般人のテメェがでしゃばる事無かったのに、ねぇ!

反対の手の5つの刃で、彼の腕を貫き、そのまま引き千切った

(裂邪>―――――――――ッ!!
(ルート>あれれぇ? 声も出なかったぁ? 聞かせてよぉ痛々しい声をさぁ

腹の刃を引き抜き、残った腕を引き裂く
声にならない声が木霊した

(ルート>ヒャハハハハハハハ! そうそうそれそれぇ!! もっと聞かせてよぉテメェのだらしない声をぉ!!

穴の開いた腹部を、何度も何度も何度も何度も踏み潰し、踏み躙る
壊れかけた噴水のように、2箇所から血が吹き出、彼女の頬を濡らす

(ルート>・・・ちぇ、汚れちゃったぁ・・・ま、いっか

横っ腹を強く蹴り、尚一層血を吐かせ、

(ルート>あ、そうだぁ、わざわざ「組織」の連中待たなくてもここの連中から盗めばいいんだぁ

わざとらしく大声で独り呟き、息も絶え絶えになっている裂邪を見下ろす
満面の笑みで、彼女は、

(ルート>Gute Nacht(おやすみなさい)♪

的確に、彼の心臓を貫いた

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