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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - モンスの天使-19b

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 C-No.840、茅 ことみ
 彼女が再び報告に来た時、C-No.572は、まだ上司への報告から帰ってきておらず、天地の姿しかなかった
 天地が、彼女が尋問によって得た情報を知りたがっていることは明白だったため…ひとまず、先に天地に報告することにした

「…20、と言った所か、残りは」
「えぇ。思ったよりも、残ってました」
「……ようは、それだけ、「組織」が容認していない実験に関わっていた馬鹿が多かった、って事だけだろ」

 どこか、吐き捨てるようにそう口にした天地
 そして、「組織」内には、A-No.666の研究に関わっていた者以外にも……「組織」が容認しない、非人道的実験に手を出している者が、まだまだ………いる
 いくら潰しても潰しても、まだまだ、湧き出る
 QNoが消え、HN0の研究者達も消え…
 ……それでも、まだ、残っている

 残っているのならば
 証拠を見つけ出し次第………自分が、消す
 それが、「始末屋」と呼ばれた自分の役目だ
 天地は、そう考える

 「組織」のトップは、非人道的実験を認めていない
 むしろ、嫌悪すらしているらしい
 ならば、非人道的実験に手を貸している連中を始末しても、何ら問題はないはずだ
 「組織」の為にすら、なるだろう

 ぱさり
 天地は、報告書をことみに返し、報告書に書かれていたナンバーから、その黒服達が「純粋な「組織」の黒服」か、もしくは飲まれて黒服化した存在か
 …そして、後者であった場合、何に「飲まれた」存在かを、記憶と投合させる
 やはり、飲まれた元契約者が多いが…

「……これなら、俺一人でも、どうにかなるか」

 天地の、その呟きに
 ことみが、いぶかしげに眉をひそめる

「…まさか、一人で、その連中を討伐しに行くつもりですか?」
「悪いか?」

 ことみの言葉に、悪びれなく答える天地
 その答えに、ことみはやや、呆れたような表情を浮かべる

「上司の許可なく討伐しに行ったら、始末書物ですよ?」
「俺が勝手にやる事だ。C-No.572を巻き込む訳でもないし、別にいいだろ」

 始末書物の行動なら、慣れている
 今更、どうと言う事はない

「あなたを止めなかった事で、私も一緒に始末書書くはめになりそうなんですけど」
「お前は、俺がそう言う行動をとりそうなことに「気付けなかった」、C-No.572に伝わる前に俺が知ったから、あいつも、俺を止める暇がない。それで充分だろ」
「……そう言う事にすれば、大丈夫といえば大丈夫ですが」

 だが
 正直、一人で討伐に向かうなど、危険である
 いかに、天地が「モンスの天使」の契約者で、対多数戦闘が得意であっても、だ
 上司に報告し、討伐許可を得て、その段階で討伐隊に加わればいい
 その方が、安全だ

 …しかし、それでも

「とっとと、連中の息の根、止めてくる」


 一分でも、一秒でも、生かしておきたくない

 連中を殺す事くらい、簡単だ
 所要時間は、せいぜい5分もあれば問題ない
 一箇所にまとめて、モンスの天使達で一斉攻撃すれば、わずか300秒で済む事だ
 余命は、300秒
 自分が行動すればいい

 何故、奴らがまだ生きているか?
 自分が、生かしているからだ
 自分が、連中に生きている事を許可しているから、まだ生きていられるのだ
 自分がその許可を止めれば、300秒でこの世界から退去しなくてはならない

 ……連中に、あと300秒もこの世界の空気を吸わせるか
 ……そんな許可、今この瞬間から全て取り消す


 明確な殺意を持った、天地の言葉
 それを受けて、ことみは小さく、ため息をついた
 これは、止めても無駄だろう
 天地の言う通り、気付かなかった事にするか
 そう考え、ひとまず、この場を後にしようとした、その時

 こつん、と
 この場に、二人のもの以外の足音が、響いた

「…なるほど、一人で討伐に向かうつもりですか、門条 天地」

 響いた、声
 そちらを見れば…黒いスーツを着た、20代半ばほどの女性の姿が、見えた

 …番号は、知らない
 だが、自分と同じCNoであると、ことみは覚えている相手だった
 少なくとも、自分やC-No.572より、立場が上である事も

 聞かれていたか
 これでは、「気付かなかった」事に、できないではないか
 気付かれないよう、こっそりと舌打ちする

「……悪いか?」

 相手が、どのような人物か、知っているのか、いないのか
 天地は、女性を睨みつけ、そう告げる

 やや喧嘩腰な、その言葉に
 女性は冷静な表情のまま、いいえ、と首を左右に振った

「問題ありません、むしろ、やりなさい。責任は全て私が取ります」

 きっぱり、言い切った女性
 …そう言えば
 この人、非人道的な実験をする奴が嫌いだったなぁ
 ことみは、それを思い出す

「……それなら、何も問題はないな」

 そう、告げて
 天地は、この場を後にする
 はっきりとした殺意を、その身に纏いながら

 ……くるり
 女性が、ことみに向き直った

「あぁ、あなたは、仕事に戻りなさい。先ほどの私と彼の会話、そして、彼が口にした討伐意志に関しては、「気付かなかった」事にしなさい」
「……わかりました」

 ぺこり、と頭を下げて、ことみもまた、この場を後にする
 …その場には、その女性だけが残された
 女性は小さくため息をつくと、自分の執務室に向かう

「……卑怯だな、私は。自らの手は汚さず、あんな若い青年に、殺させるか」

 自分だって、できる事だ
 みしろ、自分の方が、素早くできる
 その気になれば、5分もかからない
 1分もあれば、十分だ
 …その癖に
 それを、やろうとしない

 ……厳密には、「やってはいけない」というのが、正しい
 彼女は、そうそう気がるに動いていい立場ではないのだ
 そして、穏健派所属の彼女が…それも、その中でも、上の立場である彼女が、積極的に暴力行為に動く訳には、いかないのだ

「せめて……勝手な行動をとった、と言うそれに対する処罰を、少しは軽く出来るよう、努力するか」

 己の仕事は増えるが、それくらい、どうと言う事はない
 …ENoが抱える仕事量と比べれば、自分の抱える仕事量など、可愛い物だ

 彼女が、執務室に戻った、直後
 部下が、報告の為に、そこを訪れた

「C-No.0、COA内での事件に関する報告書です。それと、「教会」のエイブラハム派の動きについて…」
「わかった、順に報告しなさい」

 部下の報告に耳を傾けるべく
 彼女……C-No.0は、椅子に腰掛け、部下に向き直った



 C-No.0
 「組織」上層部が一人、穏健派

 「組織」に、A-No.0 オール・アクロイドに忠誠を誓う、「組織」を歪める者に対して決して容赦しない存在であった










to be … ?





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