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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 無垢なる支配者と蜘蛛・C-No.0-01

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だれでも歓迎! 編集
 …ひら、と
 視界の端に、銀色の蝶が、見えたような
 そんな錯覚を覚えたエーテル
 …いや、錯覚では、ない

 ひらひら、ひらひらと
 銀色に光る蝶の群れが、ユグドラシル内のエーテルの執務室に、姿を現していた
 やがて、それらは一箇所に集まり、人の姿を作り出す

「…すまんな、エーテル、このような入り込み方で」
「セシリアか、どうしたんだ?」

 セシリア・クロンクヴィスト
 …それが、現れたこの女性の、人間としての名前
 「組織」でのナンバーは、C-No.0
 エーテルの、同僚だ

 エーテルの言葉に、セシリアはすたすたと、彼に近づく

「相変わらず、お前が死にかけていると言うのでな。作ってきた。飲め」

 ことん、ことん
 仕事用の部下への口調ではなく、素の口調で話しながら、机の上に小瓶を置くセシリア
 液体が満たされたそれを見て、エーテルは苦笑した

「栄養剤か、ありがとう」
「あぁ、こっちは栄養剤で…こっちは、胃薬だ。あの方のお役に立つ行動をするのは素晴らしい。だが、無理をするなよ。書類は、多少、私の部署に回してくれても構わん」

 セシリアは、エーテル同様、書類仕事に関しては優秀だ
 なおかつ、エーテルのように他人の仕事まで請け負う事はめったにない為、かなりの余裕がある

「いざとなったら、頼む」

 できれば、迷惑はかけたくないが…と、そう言いつつ、コーヒーを口にしたエーテル
 カップを、机に置こうとして

「…あ!?」

 疲れのせいか、手が滑った
 がちゃん!とカップは床に落ちて、砕けてしまう

「大丈夫か?」
「あぁ…予想外に、疲れが溜まっていたらしい」
「…本当に、無理をするな」

 小さく、ため息をついたセシリア
 カップを見つめ……その美しい唇から、旋律を紡ぐように、声が漏れ出す

「…思い出して御覧なさい、あなたの元あった姿を」

 ぽう、と
 カップが、光に包まれる

「思い出して御覧なさい、あなたが、本来あるべきその姿を」

 光に包まれていくカップ
 …砕けた、それが
 完全に、再生した

 カップを手にとり、エーテルはしみじみと口を開く

「…これが、セシリアの力か。万能の力、って言うのは本当なんだな」
「……万能。だからこそ、みだりに使うものではない、と考えているがな。節制なき万能は、何も生み出さない」

 それでも、たまには使わなければ、力はさび付いてしまう
 …だから、こうやって、今回のようにささやかな力として振るうのだ

 己の力は、みだりに振るってはならない
 …時折、感情のまま、振るってしまう事がある、それが、自分の欠点であるとセシリアは感じていた
 恥ずべきことである
 「組織」に役立つためにも、もっと自分を律せねば

「それでは、私はこれで。一般の黒服に見つかっては、面倒だからな」
「あぁ、それじゃあ」

 上層部は、みだりに一般の黒服の前に姿を現すべきではない
 己が、C-No.0であると把握しているのは、ほんの一部でいい
 エーテルは、たまたま、その一人、それだけだ

 セシリアはその身を銀色に光る蝶の群れへと変えて、そこから姿を消した

 残された、その栄養剤を口にして

「…苦い」

 と、エーテルは思わず、ぽつりと呟いた




fin



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