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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-84

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 しんしんと、しんしんと、雪が降り続けている
 今冬も、学校街にはいい具合に雪が積もりそうだ

「ホワイトクリスマスだねぇ」
「ちゅっちゅー」

 ノロイと一緒に窓の外を眺めつつ、しみじみと呟く詩織
 本日は、12月24日
 見事なホワイトクリスマスだ

「こんな日でも、大樹さんは仕事だからねぇ。翼もバイト中だし…まぁ、翼はバイト早めに切り上げて、友人達と会ってるんだろうけど」
「ちゅちゅぅ」
「一応、翼は夕食前には帰ってくるって言ってたっけ。大樹さんは何時になるかわからないって言ってたけど」
「ちゅっちゅちゅちゅぅ」
「今、風呂に入ってる望がやけにしっかりと体を洗ってる訳だけど。そこまでいけるのかどうか」
「ちゅちゅ、ちゅぅ」
「ん?…あ~、そうだね。大樹さんの性格考えれば、まだ早すぎるって止めるだろうね」

 ノロイの言葉を理解できる詩織
 まったりと、ノロイと会話中だ

「ちゅっ、ちゅちゅちゅぅ」
「あはは、そうだね。大樹さんだったら、望が18歳になるまで手は出さなさそうだよねぇ。望がそこまで我慢できるかどうか」
「ちゅー」

 ジュースを飲みつつ、笑う詩織
 なお、ノロイはちゃっかり、酒を開けて飲んでいる
 このノロイ、どこまでもただのハツカネズミではない
 都市伝説になりかけている時点で、ハツカネズミに分類していいかどうか謎だが

「そう言えばさぁ。翼が、シルバーアクセサリー作ってたんだよね」
「ちゅちゅ?」
「いつもの事じゃないかって?いや、最初はそう思ったんだけど…どう見ても、女用のを作っててさ。で、今朝、ラッピングして持っていってた」
「ちゅー?……ちゅっちゅちゅ、ちゅちゅっちゅー」
「私か望へのプレゼント用?それなら、バイトに出かける時持っていかないでしょ。それに、私達へのプレゼントは今夜の夕食で好きな物作ってやる事だ、って断言してたし。内緒で何か用意するとか、そう言う気のきいた事できる奴じゃないでしょ、翼は」
「…ちゅちゅ」

 うん、と頷いているノロイ
 納得してくれたようである

 …さて
 ならば、翼が作っていたシルバーアクセサリーは、誰へのプレゼントやら

「ちゅっちゅちゅー」
「彼女か、もしくは好きな人でもできたんじゃないかって?ん~、出来たなら、もうちょいわかりやすいと思うんだよね~、翼は」
「ちゅ……ちゅちゅぅ」
「謎だよねぇ」

 後で、聞いてみようかどうしようか
 まぁ、聞くとしたら、能力使って翼の部屋覗いてた事がバレるのでアレだが

「…何て言うかさー」
「ちゅう?」
「翼にも彼女できたら、一人身は私だけになるねぇ」

 それはそれでムカつくというか、ちょっと寂しいと言うか
 降り続ける雪を窓越しに見つめながら、しみじみ、呟く詩織

 ……ちょろちょろ

 そんな、詩織の肩に
 ちゅうちゅう、ノロイが登りだす

「ノロイ?」
「ちゅちゅ~」

 すりすり
 小さな体で、頬に擦り寄ってくるノロイ
 詩織は小さく笑って、ノロイの頭を撫でてやった

「…ありがと、慰めてくれるのね」
「ちゅちゅちゅぅ」
「え?……あはは。小動物×人間型とかってありなの?」
「ちゅっちゅちゅー!」

 自分を慰めてくる、ノロイの言葉に
 詩織は、からから、笑って

「……ありがとう、ノロイ。元気でたよ」
「ちゅちゅ」
「さ、大樹さん相手にどこまで頑張れるか、望を応援しつつからかう方法考えようか」
「ちゅちゅちゅ、ちゅっちゅちゅちゅー」

 クリスマスの、平和なひと時
 …こう言う時間もいいか、と
 詩織は、平和を噛み締めたのだった



fin

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