専用のゴーグルを付けた少女が、デb……ブサ……標準より丸い猫を膝に乗せてパソコンに向かっていた。キーボードを打つ度に、両サイドの三つ編みが軽く揺れる。
猫が口を開いた。
「蛍、どうだ?何か変わったものは無いか?」
蛍、と呼ばれた少女の名は、藍澤 蛍。中学三年生だ。
猫が口を開いた。
「蛍、どうだ?何か変わったものは無いか?」
蛍、と呼ばれた少女の名は、藍澤 蛍。中学三年生だ。
「ニャンコ先生…ううん…まだ、ないよ」
ニャンコ先生と呼ばれた猫は、蛍の契約する「化け猫」だ。
ニャンコ先生と呼ばれた猫は、蛍の契約する「化け猫」だ。
クラス内でも人気がある、COAというオンラインゲーム。そのCOAで意識の戻らない人が続出しているという。クラスメイトを巻き込まないためにも、その原因を探るべく調査をしていた。
ふと、自分の意識が戻らなくなったら両親が心配してくれるだろうか、という考えが頭をよぎり……すぐにその考えを否定した。
酒乱の気があり、酔うと暴れる父親と、いつもは蛍の名前を呼ばず、徹底的に無視してくるものの、不機嫌になると暴力を振るう母親。
両親の暴力により体中に付いた痣が絶える事は無く、左目の視力は完全に失われていた。
両親の暴力により体中に付いた痣が絶える事は無く、左目の視力は完全に失われていた。
来年……高校生になれば、バイトが出来る。
バイトをして、お金を貯めて…早く、この家を出たかった。
バイトをして、お金を貯めて…早く、この家を出たかった。
と、画面にナース服の様な白いドレスを纏った女性の姿が見えて…現実での蛍の意識は途絶えた。
続く…?