「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

少女と化け猫-02

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
気がつくと、蛍とニャンコ先生は先ほどまで自分が操作していたキャラクターの居た街道に立っていた。街道の先には、町の門と時計塔が見える。

辺りを見渡すが、ナース服のような白いドレスを着た女性の姿はどこにも無い。
代わりに、木に目鼻と手がついた、トレントというモンスターが6匹、こちらに向けて襲いかかってきた。両手には木を粗く削って造られた棍棒を一本ずつ携えている。

足もとに落ちていた、自キャラが装備していた杖と護身用の短剣を拾う。
「……来るぞ!」
「うん…!」
ニャンコ先生の体を霊気が包み…一瞬後、そこには優美な大きな化生の姿があった。
「化け猫」の変身能力によるものだ。

ニャンコ先生が、その鋭い爪で3匹を纏めてなぎ払う。
蛍が杖を構え、その足もとに魔法陣が浮かび上がる。
杖先から球体になった炎が放たれ、2匹が巻き込まれて燃えた。

「―――――っ!」
左側に気配を感じた。
とっさに後ろに飛び退くと、一瞬前まで立っていた場所を棍棒が通り過ぎて行った。
まだ体制を整えていない蛍に狙いを定め、残りの1匹となったトレントが片手に持った棍棒を振りかぶった。
だが、棍棒を投げる前に、ニャンコ先生の爪によってトレントの身体は引き裂かれていた。

「ぁ……ありがとう、ニャンコ先生」
「……ふん、気にするな。契約者を護るのは当然だ」
蛍と契約してから、ニャンコ先生は蛍の左目の代わりを担っていた。

ニャンコ先生が、元の丸い猫の姿に戻る。
「さて……新たにモンスターが寄って来ないうちに町に行くぞ。
…美味い酒やツマミもあるかもしれんしな。日本酒とスルメがあれば言う事はない」
「もう……スルメは駄目だよ?ニャンコ先生は猫なんだから」
「猫ではない!化け猫だ、化け猫―!」
等のやり取りをしながら自キャラが持っていたアイテムや金、落ちたアイテムを拾った後、街道に沿って、町に向かって歩き出した。

続く…?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー