「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い幼星-18k

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
(ローゼ>『フォトン・クラッシャー』!

それは砕け散る

(レクイエム>『レクス・トレメンテ』!

それは風に散る
そして、それは形を取る

(レクイエム>・・・っち、また戻ったか・・・?
(ローゼ>分かりませんわね・・・再生したり、そのまま壊れたり・・・

ローゼとレクイエムを囲むのは、人の形――否、悪魔の形をした氷の像だった
“氷の悪魔”と言って差し支えはないだろうその大群に、彼女達は苦戦を強いられた
何を隠そうこの悪魔達、壊しても壊しても再生し続ける
そして氷の剣はあらゆる物を凍てつかせる為に、触れれば凍傷は確実である

(ローゼ>でも、どうしてこんなものが突然・・・
(レクイエム>メルセデス・オラーリャの仕業なのは確かだな
       あの男、本当に許しはせんぞ・・・!!
(ローゼ>ところでレクイエムさん、貴方は一度本部に戻られた方が
(レクイエム>心配はいらん、貴様のお陰で体力は元通りだ。まだまだ戦える
(ローゼ>いえ、そうではなくて、その・・・服をお替えになってはいかがかしら
(レクイエム>この状況で服の心配などするか!?
(ローゼ>で、でも、先程から見えてはいけないものがちらりちらりと・・・
(レクイエム>私だって、好きでここまで育てた覚えはない!
       っく、女というものはこういう時に不便だ

結局、胸元から2枚の絆創膏を取り出し、
レクイエムは素早くそれらを己の胸の頭頂部に貼り付けた
しかしこんな無駄な会話をしつつも無駄なく戦う彼女達は流石としか言い様がない

(レクイエム>これで文句無いだろう?・・・ついでだ、私に少し時間をくれ
(ローゼ>え?
(レクイエム>どうも気になる・・・再生する者としない者、何か違いがあるんじゃないか?
       一度、それを調べてみる
(ローゼ>調べるって・・・どうなさるの?
(レクイエム>簡単な事だ、私の「ヒエロニムスマシン」で――――
(ローゼ>ぴえろ?
(レクイエム>ん? もしかして、言ってなかったか?
(ローゼ>今初めて伺いましたの
(レクイエム>そうか、すまん、後で改めて説明する

言いながら携帯電話を取り出すと、適当な1体に向けてシャッターを押す
それを胸元にしまうと、レクイエムは目を瞑り、念じるように動きが止まる
援護の為に、ローゼは『フォトン・フィールド』を発動し、周囲の氷の悪魔を溶かし尽くした
溶けた水を糧にして、幾つも転がる氷の球から悪魔達が生成される、その直前に

(レクイエム>ローゼ! あの球を破壊しろ!
(ローゼ>了解ですわ!

指先から赤い光が放たれ、1つ、また1つと破壊していく
間に合わなかったものからは悪魔が形作られたが、壊されたものからは何も生まれない

(レクイエム>ふふふ・・・どうやら、あれがコアらしいな
(ローゼ>便利な能力ですのね、ワタクシも欲しかったですわ
(レクイエム>冗談を言っている場合じゃないだろ・・・弱点が分かった以上、一気に仕留めるぞ
(ローゼ>おほほほほ、勿論ですわ!

ローゼは十指に光を溜め、赤い翼を広げてふわりと舞い上がる
レクイエムは小瓶の水を巻き、白い霊魂を広げてゆらりと漂わせる

(0+4>『レヴォリューション・レイ』!!

赤い光条が天から、白い刃が地から、氷の悪魔達を襲い、
その心臓部を的確に貫き、それらは砂の城のように崩れ、雪の中に消えた

(ローゼ>一旦は、片付きましたわね・・・
(レクイエム>あぁ、いつ新手が来るか分からんからな・・・

頷きあい、互いに辺りを警戒していると、
夕空に、雷鳴が轟いた

(レクイエム>ッ!? 雷・・・R-No.2か!?
(ローゼ>・・・いえ、違いますわ。ロールちゃんの能力は“雷を落とす”能力
     でも、あの雷は“天に昇っている”ように見えますの
(レクイエム>ということは・・・トライ・ミニッツ・ライトニング!
(ローゼ>直ちに、現場に向かいましょう!

自身の能力で身体能力を底上げした2人は、
民家の屋根を跳びながら、速やかに、軽やかに、雷の方に向かった





     †     †     †     †     †     †





一方、

(日天>キリがないな・・・この氷の像、どうなってるんだ?
(羅菜>拙者も是非聞きたいでござるな、その答え・・・

無駄話をしつつも、竜を操り火を吐かせ、刀を抜き取り対象を切り刻む
ある者は溶けて水になり、ある者は砕けて風に散った
しかし、一部は姿が元通りになってしまった

(羅菜>また、でござるか・・・
(日天>溶かすだけじゃダメみたいだな・・・少し戦法を変えてみるか

日天はスケッチブックを広げてぺらぺらとページを捲る
と、ぴたりとその手を止め、少し振り向いた

(日天>・・・だが、一応味方が増えて良かった

彼女の視線の先
そこには、先端にハンマーがついた触手をうねらせながら、
氷の悪魔達を容赦なく叩き潰している巨大な影があった



~~~~~~~~~~~



(羅菜>『王破雷断吾(オハライダンゴ)』ォ!!!

遡る事数分前
ロール、日天、そして羅菜の3人の力が篭った太刀を受け、
R-No.の誇る形無き幼塞は、大きく、その巨体を傾かせた

(ロール>キャハハハ♪ どぉ? シビれた??
(日天>もう良いだろ、レジーヌさん! こんな無駄な戦い、もうやめてくれ!
(羅菜>いい加減、正気に戻るでござるよ、レジーヌ殿!
(レジーヌ>【テケ、リリリリリリリリリリリ・・・まだだ、まだ食し足りない・・・
       まだ、私の食欲が治まらないのだよ・・・
       君達の善がり、惚け、堕ちた姿を、この目に焼きつけるまではねぇ・・・
       テケリリリリリリリリリリリリリリリリリ・・・テケリリリリリリリリリリリリリリリリリリ・・・!!】

狂気に満ちた笑い声をあげ、彼女は粘液の触手をぬらりと蠢かせる
3人の少女達も、隙を見せぬように身構えた
両者共に動かずに、ただ沈黙だけが続く
それを、最初に破ったのは―――レジーヌだった

(レジーヌ>【・・・君達、】

だがそれは同時に、

(レジーヌ>【今私が何をしていたのか3字で答えてくれないか、と私はかぐや姫も真っ青な注文をする】
(2+3+9>ハァ!?

この無意味な戦いのピリオドを打つ事となったのだ



~~~~~~~~~~~



(レジーヌ>【目標、粉砕。再生行動見られず。原因不明
       打撃による全身完全粉砕ならば問題ないと判断】
(ロール>キャッハハハハ・・・じゃあ、とっておき行っちゃう系!!??

何故か紅潮しているロールが手を挙げると、上空でゴロゴロという音が響き、
レジーヌの幾つものハンマーに、スパークが走った
それを、高々と振り上げ、

(レジーヌ>【目標補足、攻撃に移る・・・『メドゥーサン・ミョルニル』】

氷の悪魔達を、叩き潰した
同時に、ハンマーに向けて上空から稲妻が落ち、
ハンマー同士の間を電撃が埋め、そこにいた悪魔達を掻き消した

(ロール>キャハ・・・キャハハ・・・あぁん、さいこぉ・・・vvv
(日天>まずい、ロールが能力を使いすぎておかしくなっている・・・
(羅菜>いつものこと・・・では、済まされぬでござるな;
(レジーヌ>【敵増援確認、戦闘態勢継続】

尚も襲い来る氷の悪魔達
だが、日天達も持てる限りの力を使い、それらの制圧に勤しんでいた

   ...To be Continued

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