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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い靴・DNo-20

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だれでも歓迎! 編集
「誰が駒鳥殺したの?…それは私、と雀が言った…」

 学校での仕事を終えた、帰り道
 ついでに、食材の買い足しを済ませておこうと考え、商店街方向へと足を向けるディラン

「私の弓と私の矢羽で、私が駒鳥殺したの……」

 童謡を口ずさみ、日が落ちた街を歩く

 ……学校街の高校の、英会話の講師としての生活
 それにも、だいぶ、慣れてきた

 しばし、人間と関わる事は、あまりしないようにしてきていた
 …もう、あの時のような思いをしないために
 ダレンを護ると言う、そちらの役目に集中することで、人間との関わりから遠ざかっていた

 ……けれど
 馴染んできた、今の生活
 人間との関わりが、一日一日の短い時間が…とても楽しく、幸せに感じるようになっていた

 長く続く幸せであるとは、思っていない
 自分は、淫魔だ
 人間ではない
 老いぬ自分が、一箇所に長くとどまれる訳がない
 いつかは、ここを離れなければならないだろう

 だが
 また、同じように…人間に混ざって生きることも、いいかもしれない
 もちろん、ダレンを護ると言う役目を、忘れた訳ではないが…

「誰が駒鳥死ぬのを見たの?…それは私、とハエが言った……」

 ……人間との生活に、慣れてきていたが、故に
 油断が、出てきていたのだろうか

 ディランは、近道をしようとして、やや人気のない路地裏へと入っていった
 今までならば……特に、こう言う学校街でならば、凶悪な都市伝説を警戒し、使わないような道
 そこに、足を踏み入れてしまって

「私の小さなこの目玉で、私が駒鳥死ぬのを見たの……」

 すぅ……と、近づいてきた気配に

 向けられた、剥き出しの殺意に
 瞬間的に、体が動く

 轟音と共に、一瞬前までディランがいた位置に、何かが叩きつけられる
 びしぃ…っ、と、アスファルトの地面に、ヒビが入った

 淫魔としての、高い身体能力
 反射神経だけで、背後からの不意打ちを避けてみせる
 戦闘は得意ではないが、その程度はできる

「……だ、れ?」

 日が落ちて、暗くなってきた中…相手の顔は、よく見えない
 ただ……まだ幼い、少女に見えた
 己に叩きつけられようとしていたのは、木製の……巨大な、十字架

(…「教会」…っ!?)

 ぞくり、全身に悪寒が走る
 日本の……それも、学校街には、「教会」は不介入の立場をとっていたはず
 なのに、どうして?

 そして
 問答無用で、攻撃してきた様子から
 こちらの正体に、気付いている…!?

 正体を知られているならば、元の姿に戻っても構わないだろう
 ディランは、正体を現し、空を飛んで逃げようとした

 だが、その直前

「やっと、見つけました」

 かけられた、その声に………体が、硬直した
 思考が、停止する

 暗闇の中…近づいてきた、その幼い少女の姿に
 ディランは…見覚えが、あったのだ

「……ニーナ、ちゃ……」
「「教会」の敵、汚らわしき悪魔!ようやく見つけました。今こそ、成敗してみせマスっ!!」

 ぶぅん!!と
 轟音と共に振り回される、巨大な十字架

 ニーナの姿に思考を奪われていたディランに、その攻撃を避ける事は、できず

「………っ、ぁ……」

 脇腹に、横殴りの攻撃が直撃した
 骨がきしみ、折れる音が響く
 ディランの細い体は、アッサリと殴り飛ばされ……建物の壁に激突し、ずるずると地面に倒れこむ

「か、は……」

 けほけほと、口から血が吐き出され、アスファルトの地面を汚していく
 ディランがニーナと呼んだその少女は、ゆっくりと……止めを刺そうとするように、ディランへと近づいていく

「まだ、生きていマスか………ならば、止めを」

 ゆっくりと、振り上げられる、巨大な木製の十字架
 ディランの頭蓋へと、狙いが定められ
 振り下ろされようと

「………良かっ、た……」
「…?何を」

 激痛に苦しみ、血を吐き続けながらも
 ディランは、ニーナの姿を見上げて


 ………ほっとしたように
 小さく、笑った


「良かった……生きて、いたんだね…」
「……っ、何を、言っているのデス?」
「…バーナードが、あんな、死に方して…………君も、殺されたかと、思ってた…」

 死んでしまったと、そう思っていた
 ……だが、生きていて、くれた
 その事実に……ディランは心から、ほっとしていた

 その、生きていた、少女に
 今、自分が殺されようとしているのに、だ

「っ何を、言っているのデス!?………お前が………私のお爺ちゃんを、殺した癖に………っ!!」

 剥き出しの憎悪と殺意を、真っ直ぐに叩きつけられ
 ディランは、心底申し訳なさそうな顔をする

「そう、だね……僕が、あんな事、喋らなければ………きっと、バーナードは、死なずにすんだ……僕が、彼を、殺したような、ものだよ」
「………っ」

 ディランの言葉に、少女は……ニーナは、迷う


 おかしい
 何か、おかしい

 こいつは、何を言っている?
 こいつが、祖父を殺したのだ

 それを、何故、こんな言い方をしている?
 殺したようなもの、じゃ、ない
 こいつが、祖父を殺したのだ

 自分は
 その現場を

 見
 て??


「………っ」

 激しい頭痛を覚え、一瞬、眩暈を感じたニーナ

 一瞬……何か、思い出そうとして
 しかし、本能が、それを思い出すのを、拒絶する

「……こ、の……悪魔、が…………私は、惑わされない!!」

 改めて、十字架を振るいあげる
 今度こそ、今度こそ
 目の前の淫魔に、止めを刺すために
 祖父の仇をとる為に

「お爺ちゃんの、仇………っ!!!地獄の底へと、堕ちなさいっ!!!」

 激しい頭痛を感じながらも、それに耐え
 蘇りそうになる、暖かい記憶を押さえつけながら


 ニーナは、ディランの頭蓋に向かって、巨大な十字架を、振り下ろした




to be … ?



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