「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と-31h

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だれでも歓迎! 編集
 この身は、己達の契約者の為に
 ただ、それだけの為に存在する

 自分達は、天使だ
 だが、同時に「光輝の書」の天使でもある
 仕える相手は神ではない
 自分達の、契約者
 自分達が、ちょうど「光輝の書」を魔導書として見る想いから生まれたせいもあるのだろう、その考え方は

 そのような事情もあり、自分達は契約者に忠誠を誓っている
 …自分達との契約により、その運命を歪めてしまった責任を、取る意味もこめて
 その責任に関し、自分達の契約者は「気にするな」と笑ってくるのだが、これは大きな責任だ
 責任をとるのは、当たり前の事
 もっとも、我らが契約者は、その話をするたび、困った顔をしてくるのだが

 今
 自分達があの女性の指示で動いているのも、契約者の言葉があったから

『しばらく、この人に従うように』

 と、そう言われたから
 そうじゃなければ、自分達は契約者以外の命令など聞かない
 契約者から離れたりもしない
 ……全ては、あの方の指示だから
 だから、今はこうして。あの女性の指示で動いている

 このCOA世界内に入り込んだ、もしくは取り込まれた都市伝説契約者を探し出す
 それを、ユグドラシルまで導く
 …それが、今の自分達の役目

 できることならば、早く契約者の元に戻りたい
 きっと、また、あの人は無理をしているだろうから
 その傍で支えたい
 だが、あの人の指示があるから、あの女性に今は従う
 与えられた役目は、果たさねば

 ……考え事をしているうちに、見つけた
 猫を連れた、少女
 猫から、都市伝説の気配が
 少女から、都市伝説契約者の気配がする

 警戒させないよう、ゆっくりと降りていく
 少女達が、こちらに気付いた
 かすかに、警戒をにじませてくる
 せめて、これ以上警戒させないよう笑いかけながら、声をかける

「はじめまして。私は、ザドキエル。ある方の命により、あなたをユグドラシルまでご案内いたします」

 まだ、中学生くらいと思われる少女
 彼女を、あの女性の下へと送れば、容赦なき特訓に巻き込まれるであろう
 その事を知りながら、ザドキエルはやや罪悪感を感じながら、少女に告げたのだった




to be … ?





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