これは、ある休日に、正義達のパトロール中に起こった出来事。
勇弥「ではパトロール開始ッ!」
正義&コイン「「おーぅ!」」
奈海「張り切ってるわね・・・。」
大王「・・・何故だろうか、慣れたな。」
このままいつも通りの日常が始まる。そう思っていた。
正義&コイン「「おーぅ!」」
奈海「張り切ってるわね・・・。」
大王「・・・何故だろうか、慣れたな。」
このままいつも通りの日常が始まる。そう思っていた。
???「黄昏!」
ふと、前から聞きなれた声がする。[黄昏]と呼ぶ女子と言えば・・・。
正義「十文字さん?」
大王「(しまった!?隠れられない・・・。)」
コイン「(今隠れたら逆に変だし、・・・ど、どうしよう?!)」
勇弥「また都市伝説の調査ですか?」
奈海「それとも散歩かなにか」
大王「(しまった!?隠れられない・・・。)」
コイン「(今隠れたら逆に変だし、・・・ど、どうしよう?!)」
勇弥「また都市伝説の調査ですか?」
奈海「それとも散歩かなにか」
次の言葉で、この事件は幕を開けた。
楓「今すぐ私と戦え!黄昏!」 一同「・・・は?」
最初は冗談だと一同は思った。しかし次の言葉で、事の深刻さが大きくなった。
勇弥「なんですか十文字さん。いつかの試合のリベンジでも」
楓「『都市伝説と契約した』者同士は、命を懸けて戦う宿命にあるのだろう?!」
奈海「もぅなッ、・・・今、何って言ったの?」
楓「私は都市伝説と契約した。そして!黄昏も契約者なのだろう?」
正義「え?!なんでそれを!?」
楓「なら、戦うまでだ!」
楓「『都市伝説と契約した』者同士は、命を懸けて戦う宿命にあるのだろう?!」
奈海「もぅなッ、・・・今、何って言ったの?」
楓「私は都市伝説と契約した。そして!黄昏も契約者なのだろう?」
正義「え?!なんでそれを!?」
楓「なら、戦うまでだ!」
十文字が、不意に衣服を脱ぎ捨てる。
奈海&勇弥&コイン「きゃ」「は」「え」「「ちょ!?十文字さん!」」
すると、下には柔道着を着ていて、その帯を改めて締めなおす。
楓「“キュッ”さぁ、私の方は準備できたぞ!いつでもかかって来い!」
正義「・・・どうしても、戦うの?」
正義「・・・どうしても、戦うの?」
そんな会話を余所に、勇弥がポツリと呟く。
勇弥「あぁ、なんだ・・・。ちょっと期待しちゃったじゃんか・・・。」
コイン「・・・何に?」
勇弥「服を脱がないと発どッ」ボカッ!
奈海「もぅ、だいたい分かってたわよ!アンタも充分正義くんに悪影響じゃない!」
コイン「・・・何に?」
勇弥「服を脱がないと発どッ」ボカッ!
奈海「もぅ、だいたい分かってたわよ!アンタも充分正義くんに悪影響じゃない!」
- そんな雑談は無視し、ここでは戦いにくいと判断し、正義は場所を移す事を提案する。
本来なら罠とみて戸惑うところだが、正義の性格から判断してか、十文字は戸惑う事なく付いていく事にした。
大王「(どうやら本気で戦うようだな。)少年、やはりここは」
正義「大丈夫だよ。なんとか十文字さんは気絶させて、その後でゆっくり説明するよ。」
大王「そうか、なら安心だ。」
正義「大丈夫だよ。なんとか十文字さんは気絶させて、その後でゆっくり説明するよ。」
大王「そうか、なら安心だ。」
無論、これは十文字を気遣っての言葉ではない。大王は世界征服のために十文字を使う気なのだ。
十文字の情報収集力と、それをまとめ、解析する能力。それは世界征服に不要な能力ではない。
十文字の情報収集力と、それをまとめ、解析する能力。それは世界征服に不要な能力ではない。
正義「だからと言って、大王の世界征服も、それに十文字さんを巻き込む事も許さないよ。まぁ十文字さんが従う事は無いと思うけど。」
大王「まぁ、そう言うとは思ったがな。」
大王「まぁ、そう言うとは思ったがな。」
そして都市伝説の心が読める正義に、大王のその意思は読まれている。世界征服のためにはまず正義から。これが大王の課題なのだ。
―――数十分後、彼らはある場所に辿り着いた。
そこには荒野が広がっていて、断面が見える絶壁もあるという、まさに特撮にでも使われそうな場所。
ここは、正義達が学校町に来た時から利用している、修行のための場所だった。
そこには荒野が広がっていて、断面が見える絶壁もあるという、まさに特撮にでも使われそうな場所。
ここは、正義達が学校町に来た時から利用している、修行のための場所だった。
楓「なるほど、ここなら人目にもつかないな。」
正義「そして、誰にも邪魔されない。さ、始めようか。」
楓「あぁ。ところで、日向と心星はどうする気だ?」
勇弥「無論、丁重にお断りする。正義だけで充分だろうしな。」
奈海「正義くん、ファイトぉー!」
楓「では、まずは黄昏、お前からだ!」
正義「そして、誰にも邪魔されない。さ、始めようか。」
楓「あぁ。ところで、日向と心星はどうする気だ?」
勇弥「無論、丁重にお断りする。正義だけで充分だろうしな。」
奈海「正義くん、ファイトぉー!」
楓「では、まずは黄昏、お前からだ!」
十文字が正義に跳びかかる。しかし今まで修行もし、戦いなれた正義にはそんな攻撃は当たらなかった。
そして、前の柔道の試合のおかげで十文字の行動パターンは正義の頭の中に入っていた。彼女は攻撃する時に必ず隙ができる。
そして、前の柔道の試合のおかげで十文字の行動パターンは正義の頭の中に入っていた。彼女は攻撃する時に必ず隙ができる。
正義「残念だけど。」
つまり今が攻撃のチャンス。そう思っていた。
楓「1!」
正義「ッ!? え?!」
正義「ッ!? え?!」
正義は十文字を掴み損ね、十文字は間合いを取り直す。
楓「2!3!」タッ
大王「少年!これは柔道の試合では無いんだぞ!?手加減するな!」
奈海「なんで掴まないのさぁ!」
正義「ご、ごめん!・・・なんで・・・?」
大王「少年!これは柔道の試合では無いんだぞ!?手加減するな!」
奈海「なんで掴まないのさぁ!」
正義「ご、ごめん!・・・なんで・・・?」
正義は、さっきの現象を勘違いだと思い、あえて次は正義から跳びかかる。
すぐに捕まるかと思ったが、こちらが先に掴むかと思った時・・・。
すぐに捕まるかと思ったが、こちらが先に掴むかと思った時・・・。
楓「無駄だ。1!」 正義「ッ!また!?」
大王「なん、だ、と・・・?」 勇弥「ど、どういう事だ・・・?」 奈海「まさか、これが・・・?」
大王「なん、だ、と・・・?」 勇弥「ど、どういう事だ・・・?」 奈海「まさか、これが・・・?」
次の現象は、誰の目にも分かるくらい顕著だった。正義の腕が、十文字の数cm前で止まっていた。
小刻みな揺れから、自分の意思ではないのだろう。となると、答えは1つだ。
小刻みな揺れから、自分の意思ではないのだろう。となると、答えは1つだ。
楓「2、3!」ガシッ、ブゥン!
正義「うっ!」ダン!
正義「うっ!」ダン!
目の前で止まっていた正義を、十文字は掴み、投げ飛ばした。正義はなんとか受身を取ったが、それでも下は地面。少々ながらダメージを受けた。
【三秒ルール】とは、迷信の1つで、『地面に落ちたとしても3秒以内なら悪い菌に感染しない』というもの。
例えば友人にキャンディーを渡すときに誤って落としてしまい、気まずい雰囲気が流れた場合に使用される。
ただしアイスクリームや湿ったキャンディーなど粘着質な食品ではめったに使われない。
また、ある科学者が調べた結果、乾いた床に落ちた食品はたしかに安全だが、菌などで汚染されている床ではやはり相当数の菌が付着したらしい。
ちなみに、5秒ルール、10秒ルール、15秒ルールとこれには様々なバリエーションがあり、地域によってばらつきがある。
例えば友人にキャンディーを渡すときに誤って落としてしまい、気まずい雰囲気が流れた場合に使用される。
ただしアイスクリームや湿ったキャンディーなど粘着質な食品ではめったに使われない。
また、ある科学者が調べた結果、乾いた床に落ちた食品はたしかに安全だが、菌などで汚染されている床ではやはり相当数の菌が付着したらしい。
ちなみに、5秒ルール、10秒ルール、15秒ルールとこれには様々なバリエーションがあり、地域によってばらつきがある。
十文字さんは高らかにこれを説明した。勇弥・・・。
楓「つまり私はこの都市伝説によって、『三秒間の間だけ誰も触れる事ができなくなる』能力を得た!」
正義「3秒間の間、悪い菌が付かないように?」
勇弥「こりゃやばいな・・・。流石に加勢させてもらうぞ!」
奈海「本気みたいだしね。いくわよ、コインちゃん!」
コイン「え?でも・・・、もうやるしかないか!」
大王「まったく、勝てない訳ではないが・・・。」
正義「3秒間の間、悪い菌が付かないように?」
勇弥「こりゃやばいな・・・。流石に加勢させてもらうぞ!」
奈海「本気みたいだしね。いくわよ、コインちゃん!」
コイン「え?でも・・・、もうやるしかないか!」
大王「まったく、勝てない訳ではないが・・・。」
正義が押されているとなると、危機を悟り、全員での戦闘に切り替える。
勇弥「と言ったものの・・・。」
楓「てぇりゃあぁぁ!」ブゥン!
勇弥「ぐえっ!」ゴズン!
楓「てぇりゃあぁぁ!」ブゥン!
勇弥「ぐえっ!」ゴズン!
勇弥―――敗退
勇弥「すまねぇ・・・。オレ、お前らとは違うんだ・・・。」
正義「勇弥くぅぅぅん!」 大王「いや、ふざけている内は問題ないだろ?」
楓「さぁ、次は誰だ?」
奈海「うっ、こうなったら・・・。」
コイン「まさかこんな時に使うとはねぇ。」
正義「勇弥くぅぅぅん!」 大王「いや、ふざけている内は問題ないだろ?」
楓「さぁ、次は誰だ?」
奈海「うっ、こうなったら・・・。」
コイン「まさかこんな時に使うとはねぇ。」
奈海はいつも掛けているウェストポーチから、謎のパーツを取り出す。それを組み立てると、『銃』のような形になった。
大王「?それはいったい・・・。」
奈海「これ?これは勇弥が作った新アイテム、『コインシューター』よ!」
奈海「これ?これは勇弥が作った新アイテム、『コインシューター』よ!」
説明しよう!『コインシューター』とは!
勇弥がコインちゃんの協力の末、完成した全く新しい武器である!
名の通り、弾丸の変わりに十円玉を射出する。
しかし真の能力は、コインちゃんが入った十円玉をグリップの収納スペースに装填する事によって発揮される。
なんとグリップを握っている間、コインちゃんつまり【コックリさん】の能力が所有者に発揮される!
さらに、銃弾として装填されている十円玉にも、【コックリさん】の能力を分け与えられるようになっている!
勇弥がコインちゃんの協力の末、完成した全く新しい武器である!
名の通り、弾丸の変わりに十円玉を射出する。
しかし真の能力は、コインちゃんが入った十円玉をグリップの収納スペースに装填する事によって発揮される。
なんとグリップを握っている間、コインちゃんつまり【コックリさん】の能力が所有者に発揮される!
さらに、銃弾として装填されている十円玉にも、【コックリさん】の能力を分け与えられるようになっている!
一瞬勇弥が起きていたように見えたが、何事もなかったかのように倒れた。
正義「勇弥くゥゥゥん!?」 大王「問題ないだろ。」
奈海「コックリさんコックリさん、この中に入ってください。」 コイン「OK!」
奈海「コックリさんコックリさん、この中に入ってください。」 コイン「OK!」
お決まりの呪文でコインは十円玉の中に入り、その十円玉をグリップに収納する。さらに十円玉を数枚、弾丸用に装填する。
奈海「私はあまり力が無いから、悪いけど武器を使わせてもらうわ。」
楓「問題ない。その程度のハンデなら!」
楓「問題ない。その程度のハンデなら!」
武器を持っている相手でもお構い無しに挑んでゆく。さすが十文字さん!奈海はとっさに十円玉を3発放つ。結果は見えていた。
楓「無駄だ!1!2!3!」
大王「やはりダメか。逃げろ少女!」
大王「やはりダメか。逃げろ少女!」
十文字は能力で十円玉の動きを止め、奈海に向かっていく。十文字が奈海の腕を掴―――
奈海「残、念♪」 楓「なにッ?!」
奈海を掴もうという瞬間に、奈海が体を翻す。
奈海「【コックリさん】の能力を忘れてない?」
コイン“「私の力であなたの行動は読めていたの!と言ってもギリギリだったけどね。」”
大王「スピーカーまで付いているのか。さすが友だな。」
コイン“「十円玉の中ではずっとしゃべれなくて寂しいって言ったら付けてくれた。」”
正義「さすがは勇弥くんの、遺作・・・。」
大王「大丈夫だろう?!」
楓「しかし、避けているばかりでは私は倒せないぞ?」
コイン“「人の事言えないじゃん!」”
奈海「それと、たまには後ろにも気をつけた方がいいわよ?」
楓「なに?まさかッ!?」
コイン“「私の力であなたの行動は読めていたの!と言ってもギリギリだったけどね。」”
大王「スピーカーまで付いているのか。さすが友だな。」
コイン“「十円玉の中ではずっとしゃべれなくて寂しいって言ったら付けてくれた。」”
正義「さすがは勇弥くんの、遺作・・・。」
大王「大丈夫だろう?!」
楓「しかし、避けているばかりでは私は倒せないぞ?」
コイン“「人の事言えないじゃん!」”
奈海「それと、たまには後ろにも気をつけた方がいいわよ?」
楓「なに?まさかッ!?」
気付くのが遅く、後ろから飛んできた十円玉が十文字の首元にヒットし、十文字がよろける。
楓「か、は・・・。何故だ?」
奈海「コインちゃんはねぇ、別の十円玉にも【コックリさん】の効力を分け与えられるの!」
コイン“「そして私のもう1つの能力、『誘導』のおかげで、十円玉があなたを追いかけ続けるのよ!」”
大王「なるほど、『十円玉が勝手に動く』という話からか!便利な能力だな。」
コイン“「推進力がなくなったら止まるけどね。」”
正義「充分すごいよ!」
楓「だが!その程度で私はッ、んッ?!」
コイン“「そして私のもう1つの能力、『誘導』のおかげで、十円玉があなたを追いかけ続けるのよ!」”
大王「なるほど、『十円玉が勝手に動く』という話からか!便利な能力だな。」
コイン“「推進力がなくなったら止まるけどね。」”
正義「充分すごいよ!」
楓「だが!その程度で私はッ、んッ?!」
急に十文字の口が閉じられた。
正義「えっ?!何が起こったの?」
奈海「【コックリさん】はねぇ、呪いの能力もあるのよ。『コックリさん中に十円玉を放したら呪われる』ってね。」
コイン“「まぁ、まだ子どもだから、ちゃっちいけどね。今のは『喋れなくする呪い』。」”
楓「んんぅー!」
奈海「つまりこれで、あなたは能力が使えない!」
奈海「【コックリさん】はねぇ、呪いの能力もあるのよ。『コックリさん中に十円玉を放したら呪われる』ってね。」
コイン“「まぁ、まだ子どもだから、ちゃっちいけどね。今のは『喋れなくする呪い』。」”
楓「んんぅー!」
奈海「つまりこれで、あなたは能力が使えない!」
奈海は十文字に向かって十円玉を放つ。しかし何故か急に十円玉が止まる。
楓「・・・。」
奈海「えっ?!あ!」
奈海「えっ?!あ!」
十文字が奈海の方へ突っ込み、奈海の銃を持つ手を払う。コインシューターが地面に叩きつけられ、コインも飛び出す。
コイン「あぃたたた・・・、心の中で数えるなんて卑怯よ!」
楓「・・・ぷはっ、お前に言われたくはないな。」
奈海「あ、離したから呪い解けちゃった。」
楓「私は必ず、お前達を倒してでも生き延びる!」
正義「くぅ、どうすれば?!」
楓「・・・ぷはっ、お前に言われたくはないな。」
奈海「あ、離したから呪い解けちゃった。」
楓「私は必ず、お前達を倒してでも生き延びる!」
正義「くぅ、どうすれば?!」
???「(―――まったく、世話が焼ける契約者ですね―――。)」
ふと、正義の耳に不思議な声が聞こえる。離し方から察するに、これは・・・。
正義「も、もしかして、キミが【三秒ルール】?!」
???「(おや?私の声が分かるのですか?不思議なものですね。)」
楓「・・・何を言っているんだ?すでに【三秒ルール】と契約したと言っただろう。」
奈海「何を言ってるの?」
大王「・・・なるほど。少女、少年は放っておいて戦うぞ!」
奈海「え?あぁ、もう!」
???「(おや?私の声が分かるのですか?不思議なものですね。)」
楓「・・・何を言っているんだ?すでに【三秒ルール】と契約したと言っただろう。」
奈海「何を言ってるの?」
大王「・・・なるほど。少女、少年は放っておいて戦うぞ!」
奈海「え?あぁ、もう!」
大王の言葉で、奈海はコインシューターを拾い直し、十文字に向かっていく。
しかし正義は、謎の声と会話していた。
しかし正義は、謎の声と会話していた。
数秒ルール「(いかにも。私は楓さんと契約している、正確には【数秒ルール】という都市伝説です。)」
正義「・・・そう。ところで、キミが十文字さんを?」
数秒ルール「(とんでもない、誤解ですよ。どうも楓さんは夢見が悪かったようで。)」
正義「そう・・・。」
数秒ルール「(私もあなた方と戦う気なんて無いのですよ?できるなら、楓さんを止めたい・・・。)」
正義「・・・なら、ボク達を信用できる?信用できるなら、手伝うよ!」
数秒ルール「(・・・、いいでしょう。では、私の弱点を教えます。)」
正義「弱点?」
正義「・・・そう。ところで、キミが十文字さんを?」
数秒ルール「(とんでもない、誤解ですよ。どうも楓さんは夢見が悪かったようで。)」
正義「そう・・・。」
数秒ルール「(私もあなた方と戦う気なんて無いのですよ?できるなら、楓さんを止めたい・・・。)」
正義「・・・なら、ボク達を信用できる?信用できるなら、手伝うよ!」
数秒ルール「(・・・、いいでしょう。では、私の弱点を教えます。)」
正義「弱点?」
―――その頃。
楓「どうした?!その程度か?!」
奈海「く、えい!」
奈海「く、えい!」
奈海は十文字に向かって十円玉を放つ。しかし1度見た手。十文字は能力を使い軽々と避ける。
楓「1!2!」
奈海「えっ!?」
奈海「えっ!?」
十文字は奈海の前で数分止まり、瞬時に奈海の後ろへ回る。
大王「バトル漫画の王道だな。」
奈海「うぅ!」
奈海「うぅ!」
奈海は身構えたが、コインのおかげで十円玉が足元に落ちた。十文字は距離をとり、カウントを終える。
楓「3。まだまだだな」
勇弥「てぇえりゃあぁぁ!」
勇弥「てぇえりゃあぁぁ!」
カウントが終わった瞬間、勇弥が十文字に飛び蹴りしようとする。しかし攻撃は・・・命中した。
楓「なッ、か、くぅ・・・。」
奈海「え?なに?何やったの?」
大王「まさか、お前の能力か・・・?」
勇弥「ん、違うよ大王さん。よく考えれば分かるトリックさ。」
コイン“「トリック?」”
勇弥「十文字さんは能力使用の度に、距離をとるか攻撃するか、つまり相手の攻撃を避けていたんだ。」
奈海「?当たり前じゃない。止めたんだったら止まっているうちに」
大王「なるほど!永続的に攻撃を止めるのではなく3秒間のみという事か!盲点だったな。」
勇弥「正、解。なら3秒おきに間があるんじゃないか、って観察していたんだ。すると案の定使用の度に1.5秒ほど。」
コイン“「さっすが勇弥くん!」”
勇弥「や、というか、自分で調べろよコインちゃん。何のためにスピーカーまで付けたんだよ?」
コイン“「え?ほ、ほら、私は答えるのが専門だから!」”
奈海「誤魔化さない!よし、十文字さんを倒しますか。」
大王「同じ手が通用するかは分からんがな。」
奈海「え?なに?何やったの?」
大王「まさか、お前の能力か・・・?」
勇弥「ん、違うよ大王さん。よく考えれば分かるトリックさ。」
コイン“「トリック?」”
勇弥「十文字さんは能力使用の度に、距離をとるか攻撃するか、つまり相手の攻撃を避けていたんだ。」
奈海「?当たり前じゃない。止めたんだったら止まっているうちに」
大王「なるほど!永続的に攻撃を止めるのではなく3秒間のみという事か!盲点だったな。」
勇弥「正、解。なら3秒おきに間があるんじゃないか、って観察していたんだ。すると案の定使用の度に1.5秒ほど。」
コイン“「さっすが勇弥くん!」”
勇弥「や、というか、自分で調べろよコインちゃん。何のためにスピーカーまで付けたんだよ?」
コイン“「え?ほ、ほら、私は答えるのが専門だから!」”
奈海「誤魔化さない!よし、十文字さんを倒しますか。」
大王「同じ手が通用するかは分からんがな。」
すると、正義がやってくる。
正義「ごめん皆!ちょっと話をしてて。」
奈海「だから誰と話していたのよぉ!」
勇弥「ん、だいたい想像はついているが、なんて言っていたんだ?」
正義「【数秒ルール】の弱点だよ。」ボソッ
勇弥&奈海&コイン「「弱点!?」」
大王「でかしたぞ。どのような弱点なんだ?」
正義「いい?―――。」
奈海「だから誰と話していたのよぉ!」
勇弥「ん、だいたい想像はついているが、なんて言っていたんだ?」
正義「【数秒ルール】の弱点だよ。」ボソッ
勇弥&奈海&コイン「「弱点!?」」
大王「でかしたぞ。どのような弱点なんだ?」
正義「いい?―――。」
堂々とされた作戦会議に苛立ったか、十文字が立ち上がり、攻撃を再開しようとする。
楓「何をしているんだ!?その隙に攻撃するぞ!」
正義「よし、行くよ!」
正義「よし、行くよ!」
作戦会議が終わり、まず正義が無謀にも突っ込む。
楓「無駄だ、1!」
正義「3!」
勇弥「2!4!」
奈海「1!2!1!」
正義「3!」
勇弥「2!4!」
奈海「1!2!1!」
十文字がカウントしだすと、全員が騒ぎ出した。すると十文字が混乱しだす。
楓「なッ?」
大王「成功か?なかなか脆いものだな。2、2、2、1!」
コイン“「3!1!4!1!5!9!」”
勇弥「3!4!2!4!1!2!1!」
奈海「2!1!2!1!2!4!」
楓「うぅ・・・。」
正義「終わりだよ。」ガツッ
大王「成功か?なかなか脆いものだな。2、2、2、1!」
コイン“「3!1!4!1!5!9!」”
勇弥「3!4!2!4!1!2!1!」
奈海「2!1!2!1!2!4!」
楓「うぅ・・・。」
正義「終わりだよ。」ガツッ
全員が無茶苦茶に数字を叫ぶ中、正義は十文字の首の後ろを打ち、十文字は気を失った。
正義「・・・勝った。」
【数秒ルール】の弱点、それは時間をしっかりカウントしないと能力が発揮できない事。
つまりあれは、十文字のカウントを混乱させるための行動だったのだ。
つまりあれは、十文字のカウントを混乱させるための行動だったのだ。
大王「よし、家に送るぞ。」
奈海「OKって、え?大王さん?」
大王「ん?なんだ?」
勇弥「いや、まさか大王さんの口からそんな言葉が出るとは・・・。」
コイン「なんか隠しているんじゃなぁい?」
大王「知らん。少年の家が1番近いのか?」
正義「できれば、勇弥くんに運んでくれたら速いんだけど。」
勇弥「ん?何でオレ、ってあぁ、忘れてた。じゃあしっかりつかまれよ。」
奈海「OKって、え?大王さん?」
大王「ん?なんだ?」
勇弥「いや、まさか大王さんの口からそんな言葉が出るとは・・・。」
コイン「なんか隠しているんじゃなぁい?」
大王「知らん。少年の家が1番近いのか?」
正義「できれば、勇弥くんに運んでくれたら速いんだけど。」
勇弥「ん?何でオレ、ってあぁ、忘れてた。じゃあしっかりつかまれよ。」
全員が勇弥につかまると、全員を0と1のヴェールが取り囲む。
―――気が付くと、勇弥宅の前に着いていた。
―――気が付くと、勇弥宅の前に着いていた。
勇弥「今思ったんだけど、気絶した年頃の女を部屋に連れ込むのってどうなんだ?」
奈海「私がいるから問題ないと思うけど・・・。」
正義「それならボクに任せて。」
奈海「私がいるから問題ないと思うけど・・・。」
正義「それならボクに任せて。」
正義の言葉を信じ、勇弥はインターホンを押す。
“声「“ガチャ”どちら様でしょうか?」”
勇弥「日向勇弥、ただいま帰りました。」
“声「はい、直ちにお迎えに上がります。」”
奈海「時々思うのよ。なんでわざわざ金持ちって雇っている人を玄関まで呼ぶの?勝手に上がればいいじゃない。」
勇弥「ん、なんでだろうな?あ、あと友人が3人」
正義「待って。えと、途中で女の子が気を失って倒れてたので、危険だったのでここまで運んだんですが、良ければ気がつくまでここで休ませてあげてくれませんか?」
“声「まぁ!それは、直ちに向かいます!“ガチャ”」”
勇弥「・・・あぁ、その手があったか。」
奈海「・・・私、絶対そんな言葉出てこない。」
勇弥「日向勇弥、ただいま帰りました。」
“声「はい、直ちにお迎えに上がります。」”
奈海「時々思うのよ。なんでわざわざ金持ちって雇っている人を玄関まで呼ぶの?勝手に上がればいいじゃない。」
勇弥「ん、なんでだろうな?あ、あと友人が3人」
正義「待って。えと、途中で女の子が気を失って倒れてたので、危険だったのでここまで運んだんですが、良ければ気がつくまでここで休ませてあげてくれませんか?」
“声「まぁ!それは、直ちに向かいます!“ガチャ”」”
勇弥「・・・あぁ、その手があったか。」
奈海「・・・私、絶対そんな言葉出てこない。」
数分と待たず、玄関からタンカーが現れて、十文字を乗せて玄関に戻っていく。それに正義達も付いていった。
こうして、十文字は日向家ゲストルームに無事運ばれた。
こうして、十文字は日向家ゲストルームに無事運ばれた。
楓「・・・。」すぅ・・・すぅ・・・
日向「さて、しばらくどうする?」
コイン「ゲームに決まってるじゃない!」
奈海「騒がしい。静かにしなさい。」
コイン「はぁーい。」
日向「さて、しばらくどうする?」
コイン「ゲームに決まってるじゃない!」
奈海「騒がしい。静かにしなさい。」
コイン「はぁーい。」
コインがゲームを漁りだした。
大王「俺は友の最新の発明を見ておきたいが。」 正義「ボクもォ!」
勇弥「ん。まぁ『コインシューター』に集中していたからあまりいい物は無いぞ?」
コイン「なにさぁ、私の所為でいい物が造れなかったって言うの?」
勇弥「逆。『コインシューター』が名作過ぎて他はちゃっちいよって事だ。」
大王「そんなにすごい事を成し遂げていたのか?」
正義「さすが勇弥くん、凄い!」
勇弥「ん。まぁ『コインシューター』に集中していたからあまりいい物は無いぞ?」
コイン「なにさぁ、私の所為でいい物が造れなかったって言うの?」
勇弥「逆。『コインシューター』が名作過ぎて他はちゃっちいよって事だ。」
大王「そんなにすごい事を成し遂げていたのか?」
正義「さすが勇弥くん、凄い!」
―――数十分後
楓「ん・・・。」
大王「お、やっとか。」 正義「良かった。おぉい、十文字さん。」
楓「ん?うわぁ!?」
大王「お、やっとか。」 正義「良かった。おぉい、十文字さん。」
楓「ん?うわぁ!?」
十文字は突然周りの状況が変わったことに驚いたようだ。・・・驚かない方が怖いが。
勇弥「大丈夫っすよ十文字さん。ここはオレんちですよ。」
奈海「それはそれで問題だと思うわよ?」
楓「・・・何故コロさない?」
正義「・・・そこからか。」
奈海「それはそれで問題だと思うわよ?」
楓「・・・何故コロさない?」
正義「・・・そこからか。」
正義は、さすがに溜め息をつき、呆れたような口振りで話し始める。
正義「いい?別にボクは人をコロす気なんか無いし、そもそも契約者同士で戦うとかいう話も無いの。」
楓「・・・なら!夢に出ていたあいつは?あの声は?!」
奈海「たぶん、契約して混乱してたから、そんな夢見たんじゃない?十文字さんの都市伝説は喋ってくれないもんね。」
楓「そうか・・・。」
楓「・・・なら!夢に出ていたあいつは?あの声は?!」
奈海「たぶん、契約して混乱してたから、そんな夢見たんじゃない?十文字さんの都市伝説は喋ってくれないもんね。」
楓「そうか・・・。」
どうやら、負けてかつ、ゆっくり話し合った事で落ち着いたらしい。と同時に、湧く感情が1つ。
楓「・・・すまない、皆。私の勘違いなんかで、傷付けるどころか・・・。」
奈海「もういいから。そもそもいきなり変な力を手に入れたら、どうしたらいいか分からなくなるもんだって。」
勇弥「・・・そんなもんだ。」
正義「?・・・とにかく、十文字さんはこれからどうするの?」
楓「これから?それは・・・。」
正義「何もせずに一生を終えるのか、その能力で何かするのか。別にボクはどっちでもいいと思うよ。」
奈海「もういいから。そもそもいきなり変な力を手に入れたら、どうしたらいいか分からなくなるもんだって。」
勇弥「・・・そんなもんだ。」
正義「?・・・とにかく、十文字さんはこれからどうするの?」
楓「これから?それは・・・。」
正義「何もせずに一生を終えるのか、その能力で何かするのか。別にボクはどっちでもいいと思うよ。」
不意に、正義は十文字に選択を突きつける。
正義「何もせずに一生を終えれば、それはそれでキミは楽になれると思う。」
奈海「ちょ、なんかそれって。」
大王「(自殺を誘発させそうな発言、だな。)」
正義「でもね。そんな事をすれば、結局キミは悪人のままだよ。」
楓「・・・ならどうすれば良い?」
奈海「ちょ、なんかそれって。」
大王「(自殺を誘発させそうな発言、だな。)」
正義「でもね。そんな事をすれば、結局キミは悪人のままだよ。」
楓「・・・ならどうすれば良い?」
正義が説教を続けようとした時、勇弥が語りだす。
勇弥「なら人を傷付けようとした分、人を守れば良い。そうする事で、お前の罪は消える。」
楓「そんな事で、罪は消えるのか?」
勇弥「本当ではないが、嘘でもない。・・・これを信じて、お前は生きるか?」
楓「・・・。」
楓「そんな事で、罪は消えるのか?」
勇弥「本当ではないが、嘘でもない。・・・これを信じて、お前は生きるか?」
楓「・・・。」
数秒の間―――そして運命の選択―――の後、十文字の口から回答が出る。
楓「なら・・・生きて、罪を償ってみせる。お前の、その言葉を信じて。」
勇弥「よし、じゃあ改めて。」
正義&奈海&勇弥「「ようこそ、『都市伝説研究同好会』へ!」」
勇弥「よし、じゃあ改めて。」
正義&奈海&勇弥「「ようこそ、『都市伝説研究同好会』へ!」」
思いもよらない言葉で、十文字は、やっと目が覚めたように話し始めた。
楓「そうか・・・、ありがとう、皆。一瞬『都市伝説研究同好会』の存在を見失っていたよ。だが完全に目が覚めた。」
正義「うん。」
楓「私は、これからは、この力を使って人を助け、悪い都市伝説と戦う事にする!」
正義「うん!かっこいいよ!」
奈海「まっ、って、もう都市伝説とも契約しちゃったから、それでいいんだ。」
勇弥「そ。仲間が1人増えたって事だ。」
正義「うん。」
楓「私は、これからは、この力を使って人を助け、悪い都市伝説と戦う事にする!」
正義「うん!かっこいいよ!」
奈海「まっ、って、もう都市伝説とも契約しちゃったから、それでいいんだ。」
勇弥「そ。仲間が1人増えたって事だ。」
急に、奈海のウェストポーチのお守り袋からコインが飛び出す。
コイン「じゃあ、自己紹介しておいた方がいいわよね。」
楓「うわっ!?き、キミは・・・?」
コイン「ちょっと前まで戦っていたじゃない。改めまして、【コックリさん】の[コイン]ちゃんでーす。」
楓「【コックリさん】・・・なるほど、そう言っていたな。宜しく。」
大王「そして。」
楓「うわっ!?き、キミは・・・?」
コイン「ちょっと前まで戦っていたじゃない。改めまして、【コックリさん】の[コイン]ちゃんでーす。」
楓「【コックリさん】・・・なるほど、そう言っていたな。宜しく。」
大王「そして。」
十文字が寝ているベッドの横に大王が立つ。
大王「俺は【恐怖の大王】だ。会長の少女が仲間となってくれて嬉しいぞ。」
急に、楓が紅葉を始めた。
大王「(ん?言葉のミスは無いはずだが。まさかバレたか?)」
勇弥「あ、十文字さーん。大王さんには気をつけてくださいよ。」
奈海「正義くんのおかげで何もしてないけど、本当は悪い人なんだから。」
大王「なっ、いや、あの2人は嘘を言っていてだな、本当は」
正義「大王!十文字さんを世界征服には利用させないって言ったよね?」
大王「(ダメだったか。)」
勇弥「あ、十文字さーん。大王さんには気をつけてくださいよ。」
奈海「正義くんのおかげで何もしてないけど、本当は悪い人なんだから。」
大王「なっ、いや、あの2人は嘘を言っていてだな、本当は」
正義「大王!十文字さんを世界征服には利用させないって言ったよね?」
大王「(ダメだったか。)」
ふと、大王の手に暖かいものが被さる。手を見ると、十文字の手のようだ。
楓「大王様!私にその世界征服のお手伝いをさせてください!」
一同「「・・・はあぁぁあぁあぁぁぁあ???!!!」」
一同「「・・・はあぁぁあぁあぁぁぁあ???!!!」」
今まで実例も、想像もしていなかった出来事に、ただただ声を上げるばかりだった。
楓「あなたのためなら、なんでもします!」
大王「・・・そうか。ありがとう会長よ。会長が仲間ならとても心強い。」
楓「・・・ありがとうございます!」
大王「・・・そうか。ありがとう会長よ。会長が仲間ならとても心強い。」
楓「・・・ありがとうございます!」
とうとう俺にも仲間ができたぞ!記念すべき最初の仲間は会長だ。
基礎能力の情報収集力と柔道の腕に、【数秒ルール】の能力が加わった彼女なら、強い戦力となるだろう。
―――世界征服への道は近
基礎能力の情報収集力と柔道の腕に、【数秒ルール】の能力が加わった彼女なら、強い戦力となるだろう。
―――世界征服への道は近
正義「大王も十文字さんも!世界征服しようとしたらボクが絶対止めるからね!」
―――やっぱり世界征服への道は遠い。
第5話「支配者」―完―