連載 - 業物一閃-15 - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

―Episode11　宴の始まり―

　一時はどうなるかと思ったが、何人かに手伝ってもらって何とか食材の搬入は終わった。
　さて、あとは宴会を楽しむだけだな。
　集まった人々をよく見てみると、大人だけでなく中高生や、小学生もいた。
　…この街にはどれだけの契約者がいるんだ。結構な数来てるなおい。
　その数に応じて食べ物や飲み物も沢山あるみたいだが、正直足りるのか?
　まあ、今回持ってきた食材も自宅に眠っている物の一部だから持ってこようと思えば持って来れる。
　「…小次郎、今日は祝宴だ。めいっぱい楽しもうぜ!」
　「まあ…それもそうだな、ますたーよ。」
　そして向こうには、祭りの時にすれ違った鎧武者がいた。
　「へえ…彼がここの長、かな…?｣
　流石にこのような場所で戦を仕掛けるほど俺は馬鹿じゃない。触らぬ神に祟りなし、だ。こっちから出向くのは止めておこう。
　「しかしまぁ、よくこれだけの料理を準備出来たな…」
　ここは主婦(夫)が多いのか?プリン、茶碗蒸し、カレーその他諸々いっぱいある。
　そして俺の持ってきた食材はいつ使われることになるのか、また取りに家に帰る事はあるのだろうか、気にはなる所だ。