禹歩
タイルの敷き詰められた商店街を、子供が飛び跳ねながら歩いている。
『白いタイルだけを踏んで歩く』という、子供ならではの他愛もない遊びだ。
子供達にとってそれはあくまで他愛もない遊びであって、ほかに何の意味も持たない。
『白いタイルだけを踏んで歩く』という、子供ならではの他愛もない遊びだ。
子供達にとってそれはあくまで他愛もない遊びであって、ほかに何の意味も持たない。
『禹歩』という歩法がある。
独特の足捌きで地面を踏み抜くことで魔を祓う、というものだ。
特段の鍛錬を必要とせず、正しい手順さえ”踏めば”誰にでも行えるらしい。
独特の足捌きで地面を踏み抜くことで魔を祓う、というものだ。
特段の鍛錬を必要とせず、正しい手順さえ”踏めば”誰にでも行えるらしい。
もし。
子供が白いタイルの上を飛び跳ね歩いていたとしたら。
子供が白いタイルの上を飛び跳ね歩いていたとしたら。
もし。
その白いタイルが禹歩の足順に沿って敷かれていたとしたら。
その白いタイルが禹歩の足順に沿って敷かれていたとしたら。
もし。
それによって知らず知らずのうちに禹歩が踏まれているとしたら。
それによって知らず知らずのうちに禹歩が踏まれているとしたら。
その周辺は禹歩によって魔が祓われた、清浄な空間となっていることだろう。
そして多くの害意ある都市伝説にとって、その空間は近寄りがたいものだろう。
そして多くの害意ある都市伝説にとって、その空間は近寄りがたいものだろう。
魔がいない安全なところには人が多く集まる。
人が集まればそれに伴い子供の数が増える。
そして子供が増えればより多くの禹歩が踏まれる。
人が集まればそれに伴い子供の数が増える。
そして子供が増えればより多くの禹歩が踏まれる。
「よっ、とっ、とっ、とっ……えいっ!ほらー、ゆーくんもはやくー!」
商店街に子供の足音が響く。
【終】