「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

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kemono

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禹歩


 タイルの敷き詰められた商店街を、子供が飛び跳ねながら歩いている。
 『白いタイルだけを踏んで歩く』という、子供ならではの他愛もない遊びだ。
 子供達にとってそれはあくまで他愛もない遊びであって、ほかに何の意味も持たない。

 『禹歩』という歩法がある。
 独特の足捌きで地面を踏み抜くことで魔を祓う、というものだ。
 特段の鍛錬を必要とせず、正しい手順さえ”踏めば”誰にでも行えるらしい。

 もし。
 子供が白いタイルの上を飛び跳ね歩いていたとしたら。

 もし。
 その白いタイルが禹歩の足順に沿って敷かれていたとしたら。

 もし。
 それによって知らず知らずのうちに禹歩が踏まれているとしたら。

 その周辺は禹歩によって魔が祓われた、清浄な空間となっていることだろう。
 そして多くの害意ある都市伝説にとって、その空間は近寄りがたいものだろう。

 魔がいない安全なところには人が多く集まる。
 人が集まればそれに伴い子供の数が増える。
 そして子供が増えればより多くの禹歩が踏まれる。

「よっ、とっ、とっ、とっ……えいっ!ほらー、ゆーくんもはやくー!」

 商店街に子供の足音が響く。


【終】





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