少女は馴れぬ日常を謳歌していた。
「ねえねえ、次あそこのお店に行こうよ!」
「おぅ? あそこなら薫ちゃん好みの服もあるよ!」
「俺はもう服は見なくていい……」
少女――――DKGこと本条薫は、げっそりとした顔で手を振った。
それは無理もない。なぜなら、先ほどからこのクラスメート達から人形扱いされているのだ(まあ俺だから仕方ないか……とナルシスト思考で納得していたりする)。
「そんなこと言わないでさ~。スタイルいいんだから、もっと着てよ~」
「俺は人形か? 時価百億円する人形か」
「百億円は高過ぎない?」
「安いくらいだ」
そんな冗談のやり取りをしていると、ポンと背中を捕まれた。
「すいません」
「あ?」
薫が振り返ると、ポニーテールが似合う少女――――に見える少年がいた。
「あなたの命、下さいな」
少年――――桃太郎は、そのまま大きく刀を振り下ろす。
この肩を掴んでいる手は、昔の日常に引きずり込むと、薫は感じた。
「ねえねえ、次あそこのお店に行こうよ!」
「おぅ? あそこなら薫ちゃん好みの服もあるよ!」
「俺はもう服は見なくていい……」
少女――――DKGこと本条薫は、げっそりとした顔で手を振った。
それは無理もない。なぜなら、先ほどからこのクラスメート達から人形扱いされているのだ(まあ俺だから仕方ないか……とナルシスト思考で納得していたりする)。
「そんなこと言わないでさ~。スタイルいいんだから、もっと着てよ~」
「俺は人形か? 時価百億円する人形か」
「百億円は高過ぎない?」
「安いくらいだ」
そんな冗談のやり取りをしていると、ポンと背中を捕まれた。
「すいません」
「あ?」
薫が振り返ると、ポニーテールが似合う少女――――に見える少年がいた。
「あなたの命、下さいな」
少年――――桃太郎は、そのまま大きく刀を振り下ろす。
この肩を掴んでいる手は、昔の日常に引きずり込むと、薫は感じた。
「あの野郎……こんなのもひょいひょい出しやがって」
「強さのインフレが上がりすぎかもっ。よくこんなの持ってるよね」
「まあまあ、お弁当No.0にベレッタNo.0、レジェンドハンターの事なんですから、今さらですよ」
「「余計にひどくなってる!!」」
ΩΔφNo.0のやり取りが終わると、本格的に現実を見始める。。
「……ファントムさん、あなたはDKGのところに行ってあげて下さい」
「ああ、No.0が三人もいれば、安心でき……ないか」
「信用がないですね」
「百鬼夜行の時のお前らは、噛ませ犬の警察だったからな」
「まあ、あれほど特異ではありませんし、私一人に任せてもらっても、お釣りがきますよ」
「……じゃあ、お前達に任せたぜ」
「お任せされました」
φNo.0が断言すると、ファントムは霧となり、空まで上り、DKGのところに飛んでいった。
「……それでは」
φNo.0の契約した都市伝説――――龍神が空から舞い降り、φNo.0は躊躇なく逆鱗に触れる。
「グァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」
龍神はドラゴンにも負けないよう雄叫びを上げ、ギロリと睨み付けた。
ΩNo.0も飲まれた都市伝説の力――――魔王の力を使い、闇を出す。
ΔNo.0も契約している都市伝説――――不死鳥とユニコーンを呼び出す。
「No.0の力を甘く見てもらっては困りますよ」
φNo.0は龍神の尾をむしり取り、刀に変えて、ドラゴン達に切りにかかった。 その刀は、ドラゴンの鱗に弾かれるが、φNo.0は余裕だ。
龍神は炎を自分の尾の刀に吹き付け、その刀は炎を纏う。
φNo.0は大きく飛び上がり、ドラゴンの鼻に、とんと着地する。
「龍神剣技――――業火一直線」
轟!! と唸りながら、ドラゴンの目を燃やし、一直線に貫き、φNo.0はドラゴンの背中から飛び出す。その先には龍神が待っており、その背中に着地して背の尾ひれを掴む。
悲痛な叫びがドラゴンの喉から聞こえるが、その体は内側から燃え、業火に潰される。
「さて、他の方達は……?」
ΩNo.0は、何やら禍々しい黒い剣を振り、闇の斬撃で何匹も切り裂いていき、光を放ったドラゴンの光さえ、それに飲み込まれてしまう。
ΔNo.0はユニコーンの背中に乗り、不死鳥の炎を振るいながら、ドラゴン達を討伐していく。
No.0の称号は、伊達じゃない。
「強さのインフレが上がりすぎかもっ。よくこんなの持ってるよね」
「まあまあ、お弁当No.0にベレッタNo.0、レジェンドハンターの事なんですから、今さらですよ」
「「余計にひどくなってる!!」」
ΩΔφNo.0のやり取りが終わると、本格的に現実を見始める。。
「……ファントムさん、あなたはDKGのところに行ってあげて下さい」
「ああ、No.0が三人もいれば、安心でき……ないか」
「信用がないですね」
「百鬼夜行の時のお前らは、噛ませ犬の警察だったからな」
「まあ、あれほど特異ではありませんし、私一人に任せてもらっても、お釣りがきますよ」
「……じゃあ、お前達に任せたぜ」
「お任せされました」
φNo.0が断言すると、ファントムは霧となり、空まで上り、DKGのところに飛んでいった。
「……それでは」
φNo.0の契約した都市伝説――――龍神が空から舞い降り、φNo.0は躊躇なく逆鱗に触れる。
「グァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」
龍神はドラゴンにも負けないよう雄叫びを上げ、ギロリと睨み付けた。
ΩNo.0も飲まれた都市伝説の力――――魔王の力を使い、闇を出す。
ΔNo.0も契約している都市伝説――――不死鳥とユニコーンを呼び出す。
「No.0の力を甘く見てもらっては困りますよ」
φNo.0は龍神の尾をむしり取り、刀に変えて、ドラゴン達に切りにかかった。 その刀は、ドラゴンの鱗に弾かれるが、φNo.0は余裕だ。
龍神は炎を自分の尾の刀に吹き付け、その刀は炎を纏う。
φNo.0は大きく飛び上がり、ドラゴンの鼻に、とんと着地する。
「龍神剣技――――業火一直線」
轟!! と唸りながら、ドラゴンの目を燃やし、一直線に貫き、φNo.0はドラゴンの背中から飛び出す。その先には龍神が待っており、その背中に着地して背の尾ひれを掴む。
悲痛な叫びがドラゴンの喉から聞こえるが、その体は内側から燃え、業火に潰される。
「さて、他の方達は……?」
ΩNo.0は、何やら禍々しい黒い剣を振り、闇の斬撃で何匹も切り裂いていき、光を放ったドラゴンの光さえ、それに飲み込まれてしまう。
ΔNo.0はユニコーンの背中に乗り、不死鳥の炎を振るいながら、ドラゴン達を討伐していく。
No.0の称号は、伊達じゃない。
そして、ファントムの方といえば、
「あの野郎……出し惜しみって言葉を知らないんじゃないか?」
途中まではうまく飛んでいたのだが、突如風神、雷神が現れ、思わぬ強風で地面に叩きつけられた。
その他にも、吸血鬼、タイタン、天狗、九尾、エクスカリバーを持ったアーサー王まで、それはもうぞろぞろとやって来た。
吸血鬼が信じられない力で掴みかかるが、それの腹を蹴飛ばし、次に矛と盾を持ったタイタンを、盾に自分の刀を叩きつけ吹き飛ばし、天狗の驚異の速度の蹴りを、カウンターで腹に拳を叩き込み、九尾が赤い炎の弾幕を飛ばしながら襲い来るも、白い刀から青い炎の弾幕を出して吹き飛ばし、アーサー王がエクスカリバーで切りにかかるが、刀で七連撃を叩き込んで吹き飛ばす。
ファントムが優勢にも見えるが、こちらは防戦一方で一歩も歩けやしない。
「……なら、俺も出し惜しみなくいくぞ?」
ファントムの背中から大量の霧が吹き出し、その青い目が一層光る。
「くア!!」
風神と天狗が強風で払い除ける。だが、そこには、信じられない光景があった。
「「「さあ、行こうか」」」
数はどれ程いるだろうか? 百は越えているかもしれない。それほどの数の『ファントム』がいた。
「「「俺がそこを歩く。退いて貰おうか」」」
数の暴力と自分達の力でねじ伏せてきた彼らのポジションが変わった瞬間。
ファントム達は、青く光る白い刀を振るいながら、その力を魅せつける。
「あの野郎……出し惜しみって言葉を知らないんじゃないか?」
途中まではうまく飛んでいたのだが、突如風神、雷神が現れ、思わぬ強風で地面に叩きつけられた。
その他にも、吸血鬼、タイタン、天狗、九尾、エクスカリバーを持ったアーサー王まで、それはもうぞろぞろとやって来た。
吸血鬼が信じられない力で掴みかかるが、それの腹を蹴飛ばし、次に矛と盾を持ったタイタンを、盾に自分の刀を叩きつけ吹き飛ばし、天狗の驚異の速度の蹴りを、カウンターで腹に拳を叩き込み、九尾が赤い炎の弾幕を飛ばしながら襲い来るも、白い刀から青い炎の弾幕を出して吹き飛ばし、アーサー王がエクスカリバーで切りにかかるが、刀で七連撃を叩き込んで吹き飛ばす。
ファントムが優勢にも見えるが、こちらは防戦一方で一歩も歩けやしない。
「……なら、俺も出し惜しみなくいくぞ?」
ファントムの背中から大量の霧が吹き出し、その青い目が一層光る。
「くア!!」
風神と天狗が強風で払い除ける。だが、そこには、信じられない光景があった。
「「「さあ、行こうか」」」
数はどれ程いるだろうか? 百は越えているかもしれない。それほどの数の『ファントム』がいた。
「「「俺がそこを歩く。退いて貰おうか」」」
数の暴力と自分達の力でねじ伏せてきた彼らのポジションが変わった瞬間。
ファントム達は、青く光る白い刀を振るいながら、その力を魅せつける。
そして薫はというと、
「邪魔だ」
キィン!! と桃太郎の刀と薫の大剣が拮抗し、互いに一歩も許さない戦いになっていた。
クラスメート達は突如刀を向けた桃太郎に怯え先に帰らせた。
今は場所を変え、どこかの廃工場で剣を交えている。
「面白い……本気を出せる相手は久しぶりです」
「生憎だが、お前じゃ弱すぎて相手にならない」
薫――――DKGは大剣を片手で構え、桃太郎は両手で刀を容赦なく振り回す。
その刀の描く軌道は、とても美しく、残虐的な死を表現していた。
「ええ、確かにあなたの方が強いでしょう」
しかし、と間を置き、
「それだけで勝敗が決まる訳じゃない。敵の死を望んでいる、自分の死を恐れぬ覚悟、それを持つ者だけが、勝つんです」
「――――ッ!!」
DKGは思わず後ろに飛んで、退いてしまった。
なぜなら、桃太郎の目は、死を望み、死を求めていた。
死、死、死、死、死、死、死、死、死、死、死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死。
彼女を苦しめる物が、ここにも出てきた。もう関わりたくないのに、死は向こうから歩いてくる。
「死を恐れた者は、死を求めている者に、負けます。そして消える」
尚も、死は近付いてくる。
決して、逃がす事ははしないと。
必ずや、引きずりこんでやると。
「死を恐れているあなたは、消えます」
「甘い!」
そしてDKGは、目の前の死を睨み付ける。
「生憎だが、俺は消えない。勝つのは、いつも俺だからだ」
「あれれェ~? ここまで言えば『うわあああ!!』とか情けない叫び声を上げると思ったんですけどね?」
「するか。俺はなんたって、世界最強の美少女だからな」
本当は恐い。だか、恐れていても、誰にも気付かれずに消えていくだけ。
それだけはごめんだ。彼女は『生きて』世界を味わいたい。その欲望の為だけに、人を殺してきた。
それに、今自分が死んだら、着いてきそうな男もいる。その男と触れ合えば触れ合うほど、『生きる』事にどんどん執着わいてきた気がする。
自分だけの命じゃない。そう考えると、不敵に笑みを浮かべる事ができる。
「それにだ。死を求めるやつは、幸せなんてやってこない」
「いいんですよ。私は都市伝説という鬼さえ殺せれば」
「お前だって同類だろ」
「ええ、そしてあなたもね」
二人はもう話し合っても意味がないと感じとり、二人は自然な動きで、互いの得物を振るう。
ガァン!! と鉄の鈍い音が響き、DKGは桃太郎の刀を軸に、大剣でクルリと桃太郎の頭の上を回り、その後ろに着地する。
桃太郎は反射的な早さで後ろを振り返るが、そのせいで懐に銃身を入れるのを許してしまった。
PGM・ウルティマラティオ・ヘカートⅡ。それは対物ライフルの分類に入り、ヘリコプターを簡単に撃ち抜き、人に撃てば腕なんか簡単に弾け飛ぶ――――それを、対都市伝説用としてさらに強力にしたもの。
その引き金を、躊躇いはしたがタイムロスは無く、引いた。
次の瞬間、桃太郎の上半身と下半身が弾け飛び、作られた偽りの血が、DKGの顔にかかった。
桃太郎は消えるかと思われたが、カードになりどこかへ飛んで行った。
DKGがその方向を目で追うと、孫悟空、エクスカリバーを持ったアーサー王、それに仕える三銃士、三つの顔と九つの腕を持つ阿修羅、グンニグルを持った主神オーディン、そして雷の矢を持つゼウスが、何百とそこにいた。
「……俺に何の恨みがあるんだ? ああ、この美貌が羨ましいか」
そんなDKGの言葉を無視し、超チート軍団は襲いかかる。
「邪魔だ」
キィン!! と桃太郎の刀と薫の大剣が拮抗し、互いに一歩も許さない戦いになっていた。
クラスメート達は突如刀を向けた桃太郎に怯え先に帰らせた。
今は場所を変え、どこかの廃工場で剣を交えている。
「面白い……本気を出せる相手は久しぶりです」
「生憎だが、お前じゃ弱すぎて相手にならない」
薫――――DKGは大剣を片手で構え、桃太郎は両手で刀を容赦なく振り回す。
その刀の描く軌道は、とても美しく、残虐的な死を表現していた。
「ええ、確かにあなたの方が強いでしょう」
しかし、と間を置き、
「それだけで勝敗が決まる訳じゃない。敵の死を望んでいる、自分の死を恐れぬ覚悟、それを持つ者だけが、勝つんです」
「――――ッ!!」
DKGは思わず後ろに飛んで、退いてしまった。
なぜなら、桃太郎の目は、死を望み、死を求めていた。
死、死、死、死、死、死、死、死、死、死、死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死。
彼女を苦しめる物が、ここにも出てきた。もう関わりたくないのに、死は向こうから歩いてくる。
「死を恐れた者は、死を求めている者に、負けます。そして消える」
尚も、死は近付いてくる。
決して、逃がす事ははしないと。
必ずや、引きずりこんでやると。
「死を恐れているあなたは、消えます」
「甘い!」
そしてDKGは、目の前の死を睨み付ける。
「生憎だが、俺は消えない。勝つのは、いつも俺だからだ」
「あれれェ~? ここまで言えば『うわあああ!!』とか情けない叫び声を上げると思ったんですけどね?」
「するか。俺はなんたって、世界最強の美少女だからな」
本当は恐い。だか、恐れていても、誰にも気付かれずに消えていくだけ。
それだけはごめんだ。彼女は『生きて』世界を味わいたい。その欲望の為だけに、人を殺してきた。
それに、今自分が死んだら、着いてきそうな男もいる。その男と触れ合えば触れ合うほど、『生きる』事にどんどん執着わいてきた気がする。
自分だけの命じゃない。そう考えると、不敵に笑みを浮かべる事ができる。
「それにだ。死を求めるやつは、幸せなんてやってこない」
「いいんですよ。私は都市伝説という鬼さえ殺せれば」
「お前だって同類だろ」
「ええ、そしてあなたもね」
二人はもう話し合っても意味がないと感じとり、二人は自然な動きで、互いの得物を振るう。
ガァン!! と鉄の鈍い音が響き、DKGは桃太郎の刀を軸に、大剣でクルリと桃太郎の頭の上を回り、その後ろに着地する。
桃太郎は反射的な早さで後ろを振り返るが、そのせいで懐に銃身を入れるのを許してしまった。
PGM・ウルティマラティオ・ヘカートⅡ。それは対物ライフルの分類に入り、ヘリコプターを簡単に撃ち抜き、人に撃てば腕なんか簡単に弾け飛ぶ――――それを、対都市伝説用としてさらに強力にしたもの。
その引き金を、躊躇いはしたがタイムロスは無く、引いた。
次の瞬間、桃太郎の上半身と下半身が弾け飛び、作られた偽りの血が、DKGの顔にかかった。
桃太郎は消えるかと思われたが、カードになりどこかへ飛んで行った。
DKGがその方向を目で追うと、孫悟空、エクスカリバーを持ったアーサー王、それに仕える三銃士、三つの顔と九つの腕を持つ阿修羅、グンニグルを持った主神オーディン、そして雷の矢を持つゼウスが、何百とそこにいた。
「……俺に何の恨みがあるんだ? ああ、この美貌が羨ましいか」
そんなDKGの言葉を無視し、超チート軍団は襲いかかる。
「……ん?」
兄からの都市伝説いうなの刺客を片付けた後、その後にも天狗集団やらゴーレム集団が出てきた時はビビったが、倒せた。
その途中、上で何やら大きな都市伝説の気配がした。上を見上げると、学校町でもトップを争う建物から、赤い光やら雷やらが見える。
上から薫の気配がするので、迷わずに行くことを決めた。
「……霧になるか壁を走るか実体で空を飛ぶか、どれにしようか」
壁を走るも実体で空を飛ぶも、パルクールで街を駆けている時に、噂されてできるようになったものだ。
ここは、無難に壁を走ることにして、一気に駆け上がることにした。
ファントムが駆け上がり、こそっと覗いてみると、黒いスーツを着た赤い髪の少女が、三人の少年と拮抗していた。
桃太郎、金太郎、雷小僧……どう考えてみても異色の組み合わせ。多重契約者とバカあ……レジェンドハンターしかいない。
身内にしろしないにしろ、ファントムのやることは変わらない。
白い刀を、青く、怪しく光らせる、
赤い髪の少女と、三人の都市伝説が、ビクッと体を震わせ、隠れているファントムのいる方向を見る。
そう思ったのも束の間、青く光る白い刀が、雷小僧の体を一気に貫いた。
雷小僧はカハッと息を漏らすと、カードになり空高く飛んでいった。どうやら、レジェンドハンターのものらしい。
(今、何か違和感が……?)
「……ど、どちら様ですの?」
赤い髪の少女は、両手の手首から赤いビームサーベルを光らせながら、首を傾げる。
「ファントム、この町の新参者だ。よろしく頼むぜ。Redy?」
「……ろ、ローゼ・ラインハルトですわ。よろしくお願いいたします」
いきなり野太い声ででよろしく頼むと言わて、多少怖がっているのだろうか? どこかびくついている気がする。
「……さっそく図々しいお願いかと思うのですが……これをどうにかして、くださらないっ!?」
襲いかかってくるタロウズを、体を回転させ、赤いビームサーベル――――『フォトン・デュアル・エッジ』で弾き飛ばすローゼ。
肩で息をしている辺り、かなり疲れているらしい。「ローゼ・ラインハルトと言ったら、RーNo.0だろ? 組織のNo.0なら、童話レベル二人でも大丈夫だろ」
ファントムは以前、組織に所属している者たちの資料を読んだことがある。その中にローゼの名前も入っていたのだ。
「……私、年下の男の人に弱いんですの」
「……危険な意味ではないと受け取ろう」
ファントムは片手サイズの白い鎌を霧から取りだし、青く光らせる。
「はァ!!」
ファントムは、タロウズの反応できない速度で鎌を投げつけると、二人のを真っ二つにし、カードに戻す。二枚のカードは、またしても空高く飛んでいった。
「……ありがとうございます」
「いや、これが俺の仕事みたいなモンだ。レジェンドハンターなら俺がやるから、嬢ちゃんは家に帰りな」
「……どこまで知っているかは知りませんが、ここから先は組織の任務です。一般の都市伝説に力は借りません」
「あいつのことだ。今度はショタ軍団で攻めてくるかもな」
「……うぅ」
「それに、だ」
「?」
「空での超音速バトル、お前にできるのか?」
ファントムは空を指差し、ローゼもつられて空を向いた。
「……え?」
ローゼが見たものとは、ステルス型超音速戦闘機Fー22が、オーディン達を撃ち落としている光景だった。
兄からの都市伝説いうなの刺客を片付けた後、その後にも天狗集団やらゴーレム集団が出てきた時はビビったが、倒せた。
その途中、上で何やら大きな都市伝説の気配がした。上を見上げると、学校町でもトップを争う建物から、赤い光やら雷やらが見える。
上から薫の気配がするので、迷わずに行くことを決めた。
「……霧になるか壁を走るか実体で空を飛ぶか、どれにしようか」
壁を走るも実体で空を飛ぶも、パルクールで街を駆けている時に、噂されてできるようになったものだ。
ここは、無難に壁を走ることにして、一気に駆け上がることにした。
ファントムが駆け上がり、こそっと覗いてみると、黒いスーツを着た赤い髪の少女が、三人の少年と拮抗していた。
桃太郎、金太郎、雷小僧……どう考えてみても異色の組み合わせ。多重契約者とバカあ……レジェンドハンターしかいない。
身内にしろしないにしろ、ファントムのやることは変わらない。
白い刀を、青く、怪しく光らせる、
赤い髪の少女と、三人の都市伝説が、ビクッと体を震わせ、隠れているファントムのいる方向を見る。
そう思ったのも束の間、青く光る白い刀が、雷小僧の体を一気に貫いた。
雷小僧はカハッと息を漏らすと、カードになり空高く飛んでいった。どうやら、レジェンドハンターのものらしい。
(今、何か違和感が……?)
「……ど、どちら様ですの?」
赤い髪の少女は、両手の手首から赤いビームサーベルを光らせながら、首を傾げる。
「ファントム、この町の新参者だ。よろしく頼むぜ。Redy?」
「……ろ、ローゼ・ラインハルトですわ。よろしくお願いいたします」
いきなり野太い声ででよろしく頼むと言わて、多少怖がっているのだろうか? どこかびくついている気がする。
「……さっそく図々しいお願いかと思うのですが……これをどうにかして、くださらないっ!?」
襲いかかってくるタロウズを、体を回転させ、赤いビームサーベル――――『フォトン・デュアル・エッジ』で弾き飛ばすローゼ。
肩で息をしている辺り、かなり疲れているらしい。「ローゼ・ラインハルトと言ったら、RーNo.0だろ? 組織のNo.0なら、童話レベル二人でも大丈夫だろ」
ファントムは以前、組織に所属している者たちの資料を読んだことがある。その中にローゼの名前も入っていたのだ。
「……私、年下の男の人に弱いんですの」
「……危険な意味ではないと受け取ろう」
ファントムは片手サイズの白い鎌を霧から取りだし、青く光らせる。
「はァ!!」
ファントムは、タロウズの反応できない速度で鎌を投げつけると、二人のを真っ二つにし、カードに戻す。二枚のカードは、またしても空高く飛んでいった。
「……ありがとうございます」
「いや、これが俺の仕事みたいなモンだ。レジェンドハンターなら俺がやるから、嬢ちゃんは家に帰りな」
「……どこまで知っているかは知りませんが、ここから先は組織の任務です。一般の都市伝説に力は借りません」
「あいつのことだ。今度はショタ軍団で攻めてくるかもな」
「……うぅ」
「それに、だ」
「?」
「空での超音速バトル、お前にできるのか?」
ファントムは空を指差し、ローゼもつられて空を向いた。
「……え?」
ローゼが見たものとは、ステルス型超音速戦闘機Fー22が、オーディン達を撃ち落としている光景だった。
その頃、宇宙からUFOで戦況をみていたレジェンドハンター総司も、
「……ない。いくら殺しに特化してるからって、これはない」
DKGが乗っているFー22を観察しながら、そう呟いていた。
「……ない。いくら殺しに特化してるからって、これはない」
DKGが乗っているFー22を観察しながら、そう呟いていた。