「えへへへ、このイルカちゃん可愛いの♪」
「そう言って貰えると、100円玉13枚消費した甲斐があったぞー」
「……ねぇ玄鳥、月夜って一応お嬢様よね?
良いの? こんな時間まで下々の庶民達とゲーセンなんか……誰が下々よ!?」
「じ、自分で言ったんじゃないか…;
それと、ご家族の方には僕がついてるってことで了承を得てるよ」
(そんなのでOK出るんだ…)
「そう言って貰えると、100円玉13枚消費した甲斐があったぞー」
「……ねぇ玄鳥、月夜って一応お嬢様よね?
良いの? こんな時間まで下々の庶民達とゲーセンなんか……誰が下々よ!?」
「じ、自分で言ったんじゃないか…;
それと、ご家族の方には僕がついてるってことで了承を得てるよ」
(そんなのでOK出るんだ…)
日も落ち、街灯が点き始めた住宅街
百花、玄鳥、風音、月夜の4人は、まだ制服姿のままゲームセンターから帰路についていた
月夜はやはり日傘を差しながら、満足そうに大きな水色のイルカのぬいぐるみを抱きしめており、
その傍で風音は己の財布の中を物寂しげに見つめていた
百花、玄鳥、風音、月夜の4人は、まだ制服姿のままゲームセンターから帰路についていた
月夜はやはり日傘を差しながら、満足そうに大きな水色のイルカのぬいぐるみを抱きしめており、
その傍で風音は己の財布の中を物寂しげに見つめていた
「にしても今日は静かね、何か起こりそう」
「おいおい百花、不吉なこと言うなよ;」
「くろぴー、私怖いの」
「も、百花、月夜を怖がらせないでよ」
「(うわぁ羨ましい私もあぁやって言って貰いたいなぁ)
ごめんごめん、でもホントに嫌な予感がしたから――――――――」
「おいおい百花、不吉なこと言うなよ;」
「くろぴー、私怖いの」
「も、百花、月夜を怖がらせないでよ」
「(うわぁ羨ましい私もあぁやって言って貰いたいなぁ)
ごめんごめん、でもホントに嫌な予感がしたから――――――――」
ずざ、と何かが降り立つ音がした
一同は脚を止めると、音は雨のように次々と鳴り響く
音の主達は喉の奥からぐるると唸ると、声を揃えて雄叫びを上げた
一同は脚を止めると、音は雨のように次々と鳴り響く
音の主達は喉の奥からぐるると唸ると、声を揃えて雄叫びを上げた
「「「「「「ババリバリッシュ!!!」」」」」」
「っな、何よあれ!?」
「また怪獣……!!」
「ヒョウの化物だぞ」
「惜しい、あれは多分ジャガーだよ;」
「ん? 違いなんてあるのか?」
「強いて言うなら斑の大きさかな
ヒョウよりもジャガーの方が斑模様が大きいんだ
因みに、チーターはそのどちらよりも小さくて、殆ど黒い点にしか見えないんだよ」
「へぇ~、流石白鷺、詳しいぞー」
「何暢気に生物の授業やってるのよ!?」
「っな、何よあれ!?」
「また怪獣……!!」
「ヒョウの化物だぞ」
「惜しい、あれは多分ジャガーだよ;」
「ん? 違いなんてあるのか?」
「強いて言うなら斑の大きさかな
ヒョウよりもジャガーの方が斑模様が大きいんだ
因みに、チーターはそのどちらよりも小さくて、殆ど黒い点にしか見えないんだよ」
「へぇ~、流石白鷺、詳しいぞー」
「何暢気に生物の授業やってるのよ!?」
人の姿をしたジャガーの化物達が、群れを成して歩み寄る
百花達は背後を取られないようにする為、4人で背中合わせに立ち敵を見据えた
百花達は背後を取られないようにする為、4人で背中合わせに立ち敵を見据えた
「また“こっくり”と“けれど”の仕業か?」
「…コクマーとケセドかな…; ううん、少し違うみたい」
「うぅ……」
「おーっほっほっほ、諸君、ここはあたしに任せて!」
「「「え?」」」
「…コクマーとケセドかな…; ううん、少し違うみたい」
「うぅ……」
「おーっほっほっほ、諸君、ここはあたしに任せて!」
「「「え?」」」
百花は首に提げたペンダントを手に取って、握りしめて拳に念を送った
「光の力を秘めし杖よ、真の姿を我の前に示せ。契約の下、百花が命じる………封印解除!!」
拳の中のものを投げると、それは光に包まれ、
瞬時に蓮の飾りが先端についたカラフルな杖――「ロータス・ワンド」に変化した
さらに彼女は蓮の花を、天に向けて高々と振り上げた
瞬時に蓮の飾りが先端についたカラフルな杖――「ロータス・ワンド」に変化した
さらに彼女は蓮の花を、天に向けて高々と振り上げた
「パ・レットゥルフ・ラテプ・ストゥル・エイト!
鮮やかなる蓮の杖よ、光の力を以て主の身体を護り給え!!」
鮮やかなる蓮の杖よ、光の力を以て主の身体を護り給え!!」
「ロータス・ワンド」が強い輝きを放ち、
一瞬百花の着ている服が消えたかと思えば、光と共に新たな衣装が現れ、彼女の身を纏った
全体は白地、花弁をモチーフとした赤いフリルが随所に見られ、その所為か脚を覆う黒タイツが目立って見える
胸のブローチ、ツインテールの根元の髪飾りにもそれぞれ蓮の装飾が成されていた
一瞬百花の着ている服が消えたかと思えば、光と共に新たな衣装が現れ、彼女の身を纏った
全体は白地、花弁をモチーフとした赤いフリルが随所に見られ、その所為か脚を覆う黒タイツが目立って見える
胸のブローチ、ツインテールの根元の髪飾りにもそれぞれ蓮の装飾が成されていた
「暗闇より出でし者達を、閃光の力を借りて掻き消さん!
紅き花、ここに咲く! 我が名は魔導少女クリムゾンブロッサム!!」
紅き花、ここに咲く! 我が名は魔導少女クリムゾンブロッサム!!」
ジャガー人間でさえも呆然と見ている前で、
彼女は自慢げにポーズまで決めてさも嬉しそうにニタニタと笑っていた
彼女は自慢げにポーズまで決めてさも嬉しそうにニタニタと笑っていた
「……うふふふ、決まったわ
ねー皆ー、これ良いでしょー? この間裂邪くんと出会ってさ、『変身って良いなー』って思ったりしてね、
それでそれで、「ロータス・ワンド」の魔法で衣装とか出せないかなーとか考えてたらホントに出来ちゃって♪
あたしは赤が好きだから、キュアブルームとかキュアルージュとかを参考にしたんだけど、
キュアパッション大好きだから黒タイツだけはどぉーしても外せなくってさぁ!
ところで黒タイツってやっぱり女の子だけに許された武器だと思うのよ
もうそれを穿くだけで何かこう、女性の魅力が引き立つと言うか、大人に近づく背伸びと言うか、
何だろう……そう、色っぽいの! 色っぽくなるのよ!
白タイツとは全然違う! 比べ物にならない色っぽさがここにあるのよ!
でも綿製のよりは化学繊維とかで少し脚が透けて見える方が良いんだよね
これは一種のチラリズムって感じかな? ちょっとしたエロティック、みたいな
まぁそんな訳で黒タイツには拘りがあって採用したのよ!
個人的には100点満点中99点くらいは取ってると思うんだけど、
もしかしたら白と赤とは合わないかなーとか思って……………………………って、どうかしたの?」
ねー皆ー、これ良いでしょー? この間裂邪くんと出会ってさ、『変身って良いなー』って思ったりしてね、
それでそれで、「ロータス・ワンド」の魔法で衣装とか出せないかなーとか考えてたらホントに出来ちゃって♪
あたしは赤が好きだから、キュアブルームとかキュアルージュとかを参考にしたんだけど、
キュアパッション大好きだから黒タイツだけはどぉーしても外せなくってさぁ!
ところで黒タイツってやっぱり女の子だけに許された武器だと思うのよ
もうそれを穿くだけで何かこう、女性の魅力が引き立つと言うか、大人に近づく背伸びと言うか、
何だろう……そう、色っぽいの! 色っぽくなるのよ!
白タイツとは全然違う! 比べ物にならない色っぽさがここにあるのよ!
でも綿製のよりは化学繊維とかで少し脚が透けて見える方が良いんだよね
これは一種のチラリズムって感じかな? ちょっとしたエロティック、みたいな
まぁそんな訳で黒タイツには拘りがあって採用したのよ!
個人的には100点満点中99点くらいは取ってると思うんだけど、
もしかしたら白と赤とは合わないかなーとか思って……………………………って、どうかしたの?」
尚も解説を続けるつもりだったらしいが、振り返って3人の反応を伺った瞬間にようやく止まった
風音と月夜がそれぞれ片手で、玄鳥の両目を隠していた
玄鳥も心なしか、顔が赤くなっている
風音と月夜がそれぞれ片手で、玄鳥の両目を隠していた
玄鳥も心なしか、顔が赤くなっている
「ねぇ、一体どうしたのよッ…………も、もしかして………見えてた?」
「完全に見えてたぞ、裸」
「丸見えだったの」
「完全に見えてたぞ、裸」
「丸見えだったの」
まだ気づいていない読者は、百花が呪文を唱えた辺りをもう一度読み直してみよう
確かに、服が一瞬消えている
その時、彼女を遮るものは、無い
確かに、服が一瞬消えている
その時、彼女を遮るものは、無い
「いやああああああああああああああ!? エッチ!変態!痴漢!性犯罪者!!」
「か、勝手に脱いだのは百花じゃないか!?」
「人の事痴女みたいに言わないでよ!?」
「痴女さんなの?」
「うーん迷うところだぞ」
「迷うな!!」
「か、勝手に脱いだのは百花じゃないか!?」
「人の事痴女みたいに言わないでよ!?」
「痴女さんなの?」
「うーん迷うところだぞ」
「迷うな!!」
何やら揉め始める4人
よくもまあこんな茶番に付き合いきれるものである。ジャガー人間は
よくもまあこんな茶番に付き合いきれるものである。ジャガー人間は
「………ババリバリッシュ?」
「…バ、バリ、バリッシュ?」
「ババリ…バリッシュ」
「バ、ババリバリッシュ!」
「バッ、バリバリッシュ!?」
「ババリバリッシュ!!」
「「「「「ババリバリッシュ!!!」」」」」
「…バ、バリ、バリッシュ?」
「ババリ…バリッシュ」
「バ、ババリバリッシュ!」
「バッ、バリバリッシュ!?」
「ババリバリッシュ!!」
「「「「「ババリバリッシュ!!!」」」」」
いよいよ痺れを切らしたのか、再び各々が雄叫びを上げた
「あぁそうだ忘れてたわ、皆準備は良い?」
「俺はOKだぞ」
「月夜、僕から離れないで!」
「うん!分かったの!」
「俺はOKだぞ」
「月夜、僕から離れないで!」
「うん!分かったの!」
風音は何処からともなく手裏剣を出現させる
玄鳥は甲高く指笛を鳴らすと、一陣の風と共に2羽のフクロウが飛来した
玄鳥は甲高く指笛を鳴らすと、一陣の風と共に2羽のフクロウが飛来した
「もっけけけけ! ようやく参上ってかァ!?」
「契約者、この者共は並では無いぞ」
「分かってる! モッケは百花と萌黄野さんの援護を! コロも2人と、月夜を守って―――――――」
「契約者、この者共は並では無いぞ」
「分かってる! モッケは百花と萌黄野さんの援護を! コロも2人と、月夜を守って―――――――」
ぱさ、と何かが落ちる音が彼の耳に入った
布とプラスチック、そして金属が混じったような音
顔を青ざめながらも恐る恐る振り向くと、玄鳥の悪い予感は当たってしまった
月夜の無邪気な瞳が、邪気を帯びたものに変わり、イルカのぬいぐるみを足元に落とした
布とプラスチック、そして金属が混じったような音
顔を青ざめながらも恐る恐る振り向くと、玄鳥の悪い予感は当たってしまった
月夜の無邪気な瞳が、邪気を帯びたものに変わり、イルカのぬいぐるみを足元に落とした
「あ、あの……月夜?」
「玄鳥を虐める人………皆、皆…………殺してやるの…………」
「玄鳥を虐める人………皆、皆…………殺してやるの…………」
彼は頭を抱えるが、ここでこの間のように宥めてしまうと余計に危険かも知れない
それでも戦わせたくないという思いとがぶつかり合ったが、とうとう彼は妥協してしまった
それでも戦わせたくないという思いとがぶつかり合ったが、とうとう彼は妥協してしまった
「……玄鳥、良いの?」
「うん、今は少しでも戦力が必要だと思うし」
「それじゃ、遠慮なく」
「うん、今は少しでも戦力が必要だと思うし」
「それじゃ、遠慮なく」
杖に魔力が宿る
輝く壁が張られ、どす黒い炎が散る
手裏剣の嵐が巻き起こる
月光を浴びた魔女が空を舞う
2011年10月28日6時過ぎ―――――――戦闘、開始
輝く壁が張られ、どす黒い炎が散る
手裏剣の嵐が巻き起こる
月光を浴びた魔女が空を舞う
2011年10月28日6時過ぎ―――――――戦闘、開始
...続く