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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花鳥風月-07

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Retsuya

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「『イャル・レウォルフ』!!」

花びら型の光の刃が10、20と飛んでいき、ジャガー人間達をそれ以上の数だけ屠る
ばらばらになりながら光に変わってゆくその空しき姿を見て、露骨に嫌そうな顔を浮かべる百花

「うげぇ………都市伝説だって分かってても、やっぱりグロテスクね……良い気持ちがしないわ
 ねぇ、そっちはどう―――――」
「『忍法 影縫いの術』!!」

風音の投げたクナイが、百花の背後に忍び寄る“影”を捕らえた
その“影”の主であるジャガー人間は、百花に飛びかかろうとした態勢――つまり空中でその動きを止めていた
ふふん、と風音は自慢げに鼻を鳴らす

「油断は禁物だぞ、百花」
「…そうね、ありがと」

光を纏った杖でジャガー人間を叩きつけ、消滅させる
ふぅ、と溜息を吐いて、彼女はちらと視線を移した
黒い炎がごうごうと激しく燃え盛り、ジャガー人間を焼き尽くしていた

「もっけけけけけ!! 燃えろ燃えろォ!! 灰すら焦げちまえ!!」
「…小僧、少しは手加減しろ。民家に燃え移ったらどうするつもりだ」
「あははは; あ、百花、こっちは何とかなったよ」
「そうみたいね……で、」

また別な方に視線を向ける
ぐしゃり、とジャガー人間の頭部が右手で潰され、上半身のみとなったそれはゴミのように捨てられる
消えゆく骸を見つめながら、月明かりを浴びた月夜は不気味に笑った

「えへへへへへへへ……玄鳥を虐める人なんて……みんな死んじゃえば良いの……」
「あー、はいはい、もう終わりましたからねー」

ひょい、と日傘を月夜に差し出す百花
月光は遮られ、狂気に満ちた笑みはまた、無邪気なものに戻った

「……ほよ? 私は何してたの?」
「はい、イルカちゃん。気絶してたのよ、ほら、ジャガー人間に襲われて」
「ありがとなの。んー、そうだったの?」

納得の行かなさそうな月夜に、「そうよそうよそうなのよ」と謎の押しをしてみせて、百花は強引に納得させた
直後に、「それで、」と話を切り出したのは風音だった

「これからどうするんだ? この感覚だとあの怪人、まだこの町にいるぞ」
「風音殿の言う通り。現在も町中で、何人もの契約者と戦闘を行っている者達がいるようだ
 無論、中には抵抗できずに、ただ殺されるだけの者も……」
「…そういう人達をこれ以上増やさない為に、私達は此処にいるのよ!
 ここで逃げたら女が廃るわ! この町を守るのは私達よ!!」
「ちょっと無茶だけど……百花が正論だね」
「もっけけ、流石だぜ姉ちゃんよォ!」
「なんだか面白そうなの、私も最後までついてくの♪」
(頼むから帰って欲しい……)
「ん、それじゃそのぬいぐるみ邪魔にならないか? 良かったら家まで運ぶぞ」
「…? 見てるだけなら邪魔にならないの」
「いやだって、あ、しまttムゴッ」
(あんた馬鹿ぁ!?)

首を傾げる月夜をスルーして、百花はジャガー人間を止めるべく走り出したのだった
が、走り始めてすぐの事だった

「………あれ?」

突然、ぴたっと百花が足を止める
視線の先には、4つの人影
内2つ、仮面を被った少年らしき人物の隣にいる少女には、見覚えがあった

「…ん、あれは…」
「おーい! あんた、本条薫だっけー!? 転校初日から教壇投げた人ー!!」
「……他人のトラウマを大声でさらっと言いのけるあいつは誰だ」

さも鬱陶しそうに呟く彼女の元へ駆け寄る4人

「ほらほらあたしあたし、って知る訳無いか話した事無いのに」
「性質の悪い詐欺か」
「あたしは紅坂 百花、あんたと同じ中央高校1年生よ
 こっちは萌黄野 風音、白鷺 玄鳥、蒼樹 月夜、皆あたしの友達よ
 ねーねーところで旦那さんは一緒じゃないの?」
「(何だこいつうるさいな…)旦那?」
「本条 雄介、付き合ってるんでしょ?」
「知らんなそんな奴」
「またまたー、恥ずかしがらなくても良いんですよ? 堂々と『ここにいる!』って言って頂いても」
「お前は少し黙ってろ」
「「「「……え?」」」」

彼女――本条 薫の隣にいた仮面の少年が口を開いた
と言う事は

「…あんた、もしかして……」
「あぁ、俺は本条 雄介、またの名をファントム!」
「うわあああああああああダッサあああああああああああい!?」
「失礼な、そんな恰好をしているお前に言われたくは無い!」
「『そんな』とは何よ『そんな』とは!? この方が正義の味方っぽくてかっこいいでしょ!?
 あたしは光の力で闇を消し去る正義の魔導少女クリムゾンブロッサムよ! あたしが正義よ!!」
「あぁ……ここまで酷くないな、流石に」
「負けた!?」
「ふふ、愛の力ですね」
「それはない」

今更だが、百花はかなりお喋りである
2分黙っているとノイローゼを起こしてしまう程、口を動かし続けていないと生きていけない体質である
故に、彼女が口を開き始めると彼女の連れは大体空気になる

「始まったぞ、この間にやっぱりイルカ置いてくるぞ」
「え、でも……」
「ほら、汚れちゃうかも知れないから、ここは任せたらどうかな?」
「そういうことだぞ」
「じゃあ…お願いするの」

そして一旦風音はこの場からいなくなるのだが、それに気づく様子も無く
百花は次の獲物――パンクファッションの中性的な人物へと目を向けた

「……あー!! ね、ねぇねぇ、『カナリア』の店長さんですよね!? いつもお世話になってまーす♪」
「ん、覚えてる」
「わーお、さっすが店長! そうそう、新しい可愛い服って無いの?」
「…そんな感じの服、入荷してる」
「ホント!? んー明日にでも買いに行こうかしら」
「明日この世にいるかどうかすら分からないだろ……」

と、口を挟んだのは、百花が『店長』と呼ぶ人物の傍に立っていた青年だった
ぎろり、と暫く睨んだ後、開口一番に

「あんた誰?」
「っな、何だその言い方むかつく!?」
「だって皆知ってる人なのに一人だけ知らないとかテンション下がるしー
 っていうかあんた超ダサいし、店長さんの横に立たないでよ」

ボロクソである

「お前色々失礼だな!? というかその服こそダサいんじゃないのか!?」
「何で皆この衣装の良さが分かんないの!? 信じらんない!!
 黒タイツよ黒タイツ! 黒タイツは正義なのよ!!」
「いやその方が訳分からんし!?」
「あぁもう! 何であんたみたいな奴が店長さんと一緒にいるのよ!?」
「………家族」

ぽふ、と店長は青年の頭を撫でた
暫くその光景を見て、彼女は、

「あー、なら仕方ないですねー♪」

何故か朗らかに笑っていた

(ねーねーくろぴー、止めなくて良いの?)
(うん、逆に止めた後の方が面倒になるから…)
(止めるとうるさいの?)
(とっても)
「戻ったぞー」
「あれ、風音何処行ってたの?」
「「今更!?」」
「あぁそうそう、皆何でここにいるの?」
「「「それも今更!?」」」

計5人にツッコまれつつ、説明を受ける百花
ともあれ、百花達は4人――本条 薫、本条 雄介、獄門寺 菊、多胡 水城と合流した
今後彼女等がどうなるのか
それを知る者は……


   ...続く

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