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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 葬儀屋と地獄の帝王-z01

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sougiya

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*


【VS兄貴帝国】

 それはある日のことだった。

「マーボゥ! 豆腐!」

 突如現れた男が俺に何だか良くわからない物をぶっかけてきた。

 これは――ペロッ……麻婆豆腐?

 だが、これはうまい!
 うまちょびれ……否! これはうまちょびらーた! うまちょびらーた! うまちょびらーた!
 うまちょびらあああああああああああああああたあああああああああああああああああああああああ!!!!!

 沸々と俺の中に湧き上がる不思議な感情――これは、愛!?
 そう、これは愛だ!
 慈愛に友愛に情愛に恵愛に切愛にこの世に満ち満ちるありとあらゆる愛。
 無我愛と呼ばれる境地、まさに極致!

 俺もあの高みまで行かなければ! 一万年と二千年前でも到達できないかもしれない。
 しかし俺も、俺もあの遥かなる高みまで――!

 言い表せない、言いようのないこの胸に湧き上がる抑え切れない三分の一の純情な感情。
 これしか言えない……!
 俺にはこれだけしか……!

「ハイル! マーボゥ!」

 一度だけ男――我がマスターが振り返り、満足そうに微笑まれた。
 その顔はまるで。

 俺と一緒に来いよ――
 俺達はようやく登りはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い麻婆坂をよ――

 ――そう告げるように。
 応えなければ。
 あの方の期待に応えなければ。
 否、あの方の麻婆に応えなければ!
 そう、私はこの日この時のために都市伝説と契約し、身体を鍛えていた!
 あの方の麻婆に、あの方を麻婆の王にするために私はこの世に生まれたのだ!

「我こそは麻婆豆腐十二使徒がひとり! 水色麻婆の江良井卓! 腕に覚えのある者よ、かかってくるがいい!」

 押し寄せてくる黒服や戦士達。
 だが、この程度でひるむ俺ではない!
 祈り――囁き――詠唱――念じろ――王を! 麻婆を!!

「師よ! 我が王よ! 私に力を! うおおおおおお! 麻婆開眼! 豆・腐・三・昧!!」

 我が王から注がれる無限の麻婆が私を強くする。
 王の御心の有り様が未知なる麻婆を進化させる。

「我が前に立ちはだかる数多の非麻婆豆腐ラーよ……お前達に足りない物、それは!
 情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ! そして何よりも――辛さが足りない!!」

 永遠の輪廻を打ち砕く麻婆が、銀河の果てを追い求める麻婆が全ての敵を味方に――麻婆に変える。

「嗚呼、王よ……」

 貴方は今、何をお考えでしょうか……?
 王は王であるが故に孤独を感じられているのでは……?
 この世界を菩薩の手よりも餃子の皮よりも暖かく麻婆に包む貴方を止められる者など鞄の中も机の中も探したけれど見つからないというのに。

「そうか。まだお前達がいたな、兄貴帝国――覚悟はいいか?」

 雄臭いオーラを隠そうともせずに現れた兄貴軍。
 その数およそ六百八十七億二千二百九十二万七千五百十三人。
 いいだろう、相手にとって不足はない!

「いざゆかん、約束のあの地へ! 我らがシャングリ・ラへ!」

 そして世界は光に包まれる――

◆  □  ◆  □  ◆

「――って夢を見たんだよ」
「人をわけのわからない夢の主人公にするなアホ」
「いいじゃねーか、父親がどんな夢見ようが勝手だろ」
「お前の夢に俺を出すな」
「で、だ」
「まだあるのか?」
「ここに麻婆豆腐があるわけだが」
「さっさとくたばれバカ親父」

*


さすがに続かない

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