アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い幼星-35

最終更新:

Retsuya

- view
だれでも歓迎! 編集
落ち着かない様子で病室を歩き回るローゼ
清太と日天、そして漢が病室を出てから、既に数十分の時間が過ぎていた
あれから未だに裂邪は目を覚まさず、ミナワや正義達に見守られて眠っていた

「うーん………日天さんと清太さん、無事でいてくれたら…」
「ローゼちゃん、焦っても仕方ないよ
 悔しいけど、今は2人を信じる事しか出来ないから」
「分かってますけれど…」
「おーい!!」

窓の外から、少年の大きな声が聞こえた
見れば、翼の生えた龍に乗った清太が、見知らぬ少年を連れて帰ってきたのだった
それは窓に近づくと、少年の方だけを病室に降ろした

「お待たせ! 連れてきたよ!」
「貴方が、「水晶髑髏」の…」
「初めまして、僕は髑水 晶髏」
「ローゼ・ラインハルトですの、お会いできて光栄ですわ
 早速で申し訳ないのだけれど―――――」
「じゃ、ローゼ姉ちゃん、正義兄ちゃん、晶髏兄ちゃん、後は任せたぜ!」
「「「え?」」」
「「応龍」!もうちょっと付き合ってくれるか!?」
「きりゅりりゅりしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

雄叫びが轟き、「応龍」は町の方へと飛び立っていった
たった1人の小さな戦士を乗せて

「せ、清太くんっ!!」
「…そういえば日天さんは……いいえ、ここはこちらを優先しなくちゃ」

くるりと、ローゼは窓に背を向けて少年――髑水 晶髏に向き直した

「単刀直入に申し上げますわ。我々に――「組織」に協力して頂けないかしら?」
「話は清太くんから聞いてるよ。「組織」からの依頼とは聞いてないけど……
 それはともかく、僕で良ければ是非、協力させて欲しい」
『カタカタ、とっくに次の「水晶髑髏」の在り処の目星はついてるぜ
 学校町から北に遠く離れた山奥だ』

割って入ったのは、晶髏の契約都市伝説の一つである「ヘッジスの水晶髑髏」だ
こくん、とローゼは落ち着いた様子で、しかし満足気に頷いた

「話が早くて助かりますわ……北ですわね、すぐに行ってみますわ」
「…ボクも行くよ」

ローゼに続いて、名乗り出たのは正義だった
彼女は何か言おうと口を開きかけたが、それを塞ぐように正義は続ける

「漢くんが言ってた事……ボクに出来る事をやれって、今こそその時だと思うんだ
 ボクだってお兄ちゃんの為に、そして世界の皆の為に、何かしなくちゃ…!」
「正義さん…」

―――強い眼…裂邪さんと同じ…いえ、それ以上に
はふ、と溜息を吐き、彼女は呆れつつも笑みを浮かべた

「分かりましたわ、正義さんと大王さんはワタクシについてきて下さい
 晶髏さんは、何かあると危険ですからこちらで待機していて下さるかしら?」
「僕は良いけど…場所だけだと難しくないかな?
 近づけば近づく程反応が強くなるから、直接行った方が探しやすいと思うけど……」
「う~ん…それは捨てがたいけれど、貴方を失う事は大きな痛手ですし…
 仕方ないですわ、都市伝説の探知程度ならワタクシも持ってますから、それで地道に探すしか――――」
「「「ちょっと待ったぁ!!」」」

ばぁん!!と扉が勢い良く開け放たれた
何事かと思えば、そこに立っていたのは4つの人影だった

「ッ! 勇弥くん、奈海ちゃッ……コホン、十文字さん、コインちゃん…どうしてここに?」
「この状況で居ても立ってもいられなくなってな」
「話は全部聞かせて貰った。ローゼさん、我々にも協力させて貰えないだろうか?」
「え…?」
「コインちゃんなら「水晶髑髏」の場所もつきとめられるから! ね、コインちゃん?」
「うん、バッチシ! 任せてよ!」

頭痛を覚えたローゼは、そっとこめかみに手を添えた
苦笑しながら目を向けた大王に、あどけない苦笑で返事をした

「…わ、増えてる」

病室の外で思わずそう漏らしたのは、裂邪の容態を確認に来たライサだった
すぐさまローゼは晶髏を指し示しながら彼女に指示した

「ライサちゃん! 蓮華ちゃんに連絡してこの方を紹介してさしあげて!「水晶髑髏」の契約者ですわ!
 あと、ワタクシはこれから外出いたしますから、こちらの事はお任せしますわ!」
「え、あ、は、はい! あの、こっちへ」

心配そうな表情をしている晶髏を誘導し、ライサはちょこちょことその場を後にした
それを見送ると、ローゼは正義達の表情を伺う
全員が、強く首を縦に振った

「もう覚悟は出来てるよ…急ごう」
「そうですわね…では」
「…済マンナ、本来ナラ我々モ手伝ウベキナノダガ……」
「お気になさらずですわ。シェイドさん達は、裂邪さんについていてあげて下さい」
「あ、あの……皆さん、お気をつけて」

祈りを捧げるように、ミナワは彼等に深々と頭を下げ、シェイドとリム、ウィルも彼女に続いた
にこっ、と正義達が微笑んだのは自信の表れか、それとも気休めか

「では参りますわ……『アセンション』!!」

その答えと、明日の希望を見つける為に
少年少女は病室から忽然と消え、捜索を開始した


   ...To be Continued

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー