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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 鴉―KARAS― -05

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鴉―KARAS― 第五話「皇帝来たる」】

「ただいまー」

「おかえりなさい、お風呂にする?ご飯にする?それともあ・た・し?」

「もう定番だよねその挨拶」

「で、何か有ったの?そんな難しそうな顔して」

「うん、昨日会った契約者ってウチのクラスの女子なんだけどさ」

「うむ」

「お前とそいつの親戚の――こいつもクラスメート――奴と四人で遊びたいんだとよ」

「此処に呼ぶ分なら構わないぞ、何をされても返り討ちにできる」

「ところがどっこい、遊園地だとさ」

「……お互いに能力が使えないじゃない」

「衆人環視の元だしな」

「話しあうだけなら最高の場所ね」

「暗殺にも最高だろう」

「暗殺?」

「相手がサンジェルマン伯爵と決まった時から心配なのはそれだよ」

「少なくとも九郎に限っては暗殺の心配はないよ」

「何故?」

「死んでるからね、私が処置しなきゃそもそも心臓だって動かないし」

「あー……そういやそうか」

 改めて事実の重たさにため息が出る。
 そう、彼は死んでいるのだ。

「ありがとうな」

「巻き込んだのは私だし、ごめんなさい」

「謝るなよ」

「お礼言わないでよ」

「「悪いのは……」」

 声が重なった所で互いにため息を吐く。

「この話は無しか」

「そうだね」

「ま、とにかくサンジェルマンの私兵には無茶苦茶強いのが四人いる
 トランプの役になぞらえてフォーカードと呼ばれる奴らだそうだ」

「なにそれ」

「お前知らなかったの?」

「情報屋と同じレベルで情報なんて持ってないから
 組織に関わらないように言われていた割には詳しいんだねえ」

「ああ、本当に危険なのは何も知らないことだからな
 まずはスペード、こいつは先代も今のも剣術の達人、とにかく一対一が強いそうだ
 次にハート、今は空席だと言われている
 先代のハートは暗殺されたそうだが基本的には暗殺者の為の名前だ
 もしかしたら先代のハートはサンジェルマンに暗殺されたのかもな
 ダイヤは戦術・戦略面に強い、情報に関わる都市伝説じゃないかと睨んでいるが詳細不明
 クラブは今のところ一番の古株、魔女だと言われている
 魔術系都市伝説同士の戦いならば恐るに足らないが……だからこそということもある
 気をつけておくに越したことはないだろう」

「へえ……、となると怖いのはダイヤかな」

「同じ見解だ」

「情報力は馬鹿にできないってのは学ばせてもらっているつもりだしね」

「ああ、まったくだな」

「じゃ、これからその遊園地に行こうか」

「え?バイト有るんだけど」

「馬鹿だなあ、遊園地が閉まってから行くんだよ
 先んずれば人を制すだ、先回りして罠を貼っておくに越したことないだろう?」

「成程、じゃあバイト終わってから行きますか
 そろそろ時間だし行ってくるよ」

「デート!デート!」

「なんか違う気がする~……」

「いってらっしゃーい」

 バイトに向かう九郎をトトは嬉しそうな顔で見送っていた。


【鴉―KARAS― 第五話「皇帝来たる」 続】


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