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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 鴉―KARAS― -04

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鴉―KARAS― 第四話「変性の力」】

「で、俺の能力ってどうなるの?」

「鞘を鎧に作り替えたり、刀剣を作り替えたり、更に自分自身をバイク・飛行機に作り替えたり能力まで有る
 変えて替えて換えて代えて還って帰って却って反る
 それしかできないがゆえに全てを手にすることが出来る」

「俺の記憶が正しければ単純特化型って奴か
 六つに分類される都市伝説の能力の発現のうち、その一つにだけ特化した契約回路
 それ以外には一切開かず、契約したとしても何も起きない
 それどころか都市伝説の条理すらそちら側に引きこむ異常な回路だ
 向いているとか得意とかそういう次元じゃない
 全てがその方向にねじ曲がる才能、もはや呪いだろう」

「ああ、だからこそ本来ならば引き出されないレベルの八咫烏の力が生まれている
 まあまだ経験が足りないからあと十年は必要だろうけどね
 完全に能力を引き出すには」

「十年、ねえ。他の武器を練習した方が早いんじゃないか?」

「たった十年で神にも及ぶ力が手に入るんだ。誇張じゃないぞ?
 ならば安いものだろうに。お前のような才能に恵まれた人間は中々居ない
 契約を武器だと思うな、武器だけではない、もっと広範な用途を持つ道具だと思え」

「成程」

「そして戦いになれないうちは私が身体を操って戦わせるから安心しろ」

「ありがとう」

「単純特化について知っている割には自分の体について知らなかったのか」

「契約はするなと言われていたからな」

「……ごめんね><
 まあ契約するまでは分からないからね、それこそとてつもない医療技術と錬金術
 それに魔術の心得と都市伝説の知識が無い限り
 じゃあさっそく能力の練習といきますか」

「練習?」

「来てるんだよね、私の敵が。大したことないし倒しておかないと」

「その敵の名前って?」

「ナイアトラップ、私自身だ」

 そう言って彼女は指を鳴らす。
 次の瞬間、九郎の目の前には地獄が広がっていた。
 燃え盛る商店街、人々の悲鳴、哄笑する男、怒り狂う少女。

「なんだこれは?」

「空間転移、平行世界の運営や時間操作に並ぶ操作系統究極の一
 条件付きとはいえこなしてしまう辺り如何に私が……
 なんて言っている暇はなさそうだな」

 足元に転がってきたのは老婆の腕。

「その、なんだっけ。俺の身体を操ってくれ」

「ああ」

 二人の姿に気づかずに少女に話しかけ続ける男。
 男の周囲には、否、商店街全体に燃料が撒き散らされている。
 少しでもそれに火をつければ……辺りは大火災に見舞われる。 
 男が持っていたマッチを投げ捨てたその時

「鴉、限定解除」

 宙を疾駆する漆黒の影。

 九郎は振るう。
 白刃が二回、宙を舞う。

 九郎は飛ぶ。
 黒翼が二度、軌跡を描く。

 マッチの火は、剣の閃きによって消し去られていた。

「来ましたか鴉!」

「這い寄る混沌、貴方の好きにはさせない」

「ククク、私の庇護下から逃げるとは愚かな真似をしたものだ
 死体に都市伝説としての貴方の力を埋め込んだ所で私を討伐できるとでも?
 大人しく我が下に還るのです!」

 そこから後のことを九郎は覚えていない。
 ただ目が覚めると自分はベッドの中に居て、トトが自分の顔を心配そうにのぞき込んでいた。


【鴉―KARAS― 第四話「変性の力」 続】

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