「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 憎愛

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匿名ユーザー

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環境創造学部という何だかよく分からない学部の何だかよく分からない教授の何だかよく分からない講義は寝ている間に終わっていた。
今日は1時間目のこの講義しかないので、帰り支度。
この為だけに早起きして、ぎゅう詰めの電車に揺られて来たのかと思うとなんだか空しくなった。
何故、我が学校町は中学、高校と無駄に多いのに大学は無いのだ、と1時間以上の電車通学をしながら考えた。
早く終わったなら友人と遊ぶなりすればよいのだが、生憎、俺には友人がいない。
やはり、新入生歓迎会を欠席したのがマズかったのだろうかと、そんな事を考えながら電車に揺られ、家に帰ってきた。
「ぁ……ぉ兄さま……ぉ帰りなさぃ」
我が家は学校町の北区にある一軒家だ。北区、つまり、田舎だ。
周りは田んぼか畑。お隣りさんまで100メートル。もう一度言うが田舎だ。
「ぁの……ぉ昼ご飯…………作って、ぉきました」
親はいない。亡くなった。
おかげで、使い切れない程無駄に広い家が残った。
なにしろ、この家には二人しか住んでいないのだ。俺と、
「ぁの……ぉ兄さま……」
あーもー、さっきから
「っせーな」
「ぅ……ぁ……」
「お前さぁ、なんか臭いんだけど。前、風呂入ったのいつよ」
「…………ぇ、ぇと」
「考えないと思い出せないのかよ。そんなきったねぇ体で料理かよ。げぇ~」
「ご、ごめんなさぃ…………ぉ、ぉ風呂、ぃってきます」
……さて、話を戻すか。
この家に住んでいるのは、俺と妹の二人だけだ。
妹は中学生だが、見た目はクラスで背の順に列べば絶対に1番前になる程小さい。
今日は平日の昼間。中学生は学校にいる時間なのだが、あいつは家にいる。
不登校、引きこもりだからな。いじめだかなんだか知らないが、面倒臭い馬鹿だ。
あれだけ言っても反撃の一つもしないあたり、本当に馬鹿だ。
「……トイレ行こ」

用を終え、水を流す。
「…………ん?」
なんか……水の流れがおかしいような気g
「づあ~~!!」「うわぁ!?」
突然、便器の中から女の子が出てきた。何を言ってるのかわからねえと思うが、俺にも分からない。
「いっつぅ。ここは…………?」
見た目小学生。ていうか、あれだ、おかっぱに赤と白の衣装。見た目、花子さんだ。
「あー……えっと」
俺はこの意味不明な少女にどう声をかけたら良いんだ。
…………ん?
地震?
「っ!マズい!!」
「ぅ、うえぇ!?」
謎の少女がいきなり俺をトイレの外へ押し出す。
その一緒後、便器が消えた。
「……………………は?」
便器のあった場所には、ミミズに似た、巨大な、虫。そいつが床から生えていた。
「な、んだよ……これ……」
その疑問に答えたのは謎の少女だった。
「モンゴリアン・デス・ワームよ」
「モン…………何だって……?」
「モンゴリアン・デス・ワーム。未確認生物の、知らない?」
意味が分からなかった。
「普通はでかくても1.5メートルなのに、なんでこいつは10メートル近くあんのよ」
少女が苛立つようにそんな事を言っているうちに、モンなんとか……ミミズの化け物は床下へ、ズルズルと戻っていく。
俺の家の地下に何が起きているんだ……
「ちょうど良いわ。貴方、私と契約しなさい」
「は?っつか、………………お前は何なんだ!?さっきの化け物は何だ!?いったい何がどうなってる!!?」
「うっさいわね!私の事は見たら分かるでしょ!『トイレの花子さん』よ。あの化け物を退治するのに貴方の協力が必要なの」
「お前と契約して魔法少女になって欲しいってのか!?」
「言ってないわよ!!落ち着きなさい!」
「この状況で落ち着けるか!!!」
そんな言い合いをしていると、風呂場の方から、大きな物音がした。
……風呂?
えーと、風呂。
なんかあったけ…………
そうそう、さっきあの馬鹿が昼間から風呂に行ったんだっけ。
…………………………ぉい。
「っー-------!?」
「え!?ちょっと!」
花子さん(仮)を置き去りにして、浴室へ走った。
そして、

そして……
そして…………
そして、風呂場に化け物が床を突き破り、生えているのを見つけた。
「ちょっと!不用意に近づくんじゃn」
「ぅおい……」
「な、何?」
「契約すれば、アレを殺せるのか?」
「え?ええ、たぶん」
「じゃあ、契約だ」
そして、あの化け物を殺そう。
あの、化け物を。
あの、何かを咀嚼している化け物を。
あの、巨体の下に、胸から上しかないあの馬鹿を敷いている化け物を。
ぶっ殺そう。
「契約完了よ。危ないから貴方は下がっt、ちょっと!?」
ズルズルと再び地下へと戻っていく化け物にゆっくりと近づき、
「よー、化け物。あ~そび~ましょ~」
俺は掌を向ける。
俺の声に反応したのか、化け物は俺を見ながらじっとしている。
何処が目なのか分からないから、耳をすませているのかもしれないが、どっちでもいい。
『花子さん遊びましょ?』『何して遊ぶ?』『首絞めごっこ』
俺はゆっくりと手を閉じる。
「ー―――――――――」
化け物が苦しそうにのたうちまわる。
ギリギリと化け物の首が絞まる。
そして、俺の手が閉じきった時、ごきり、と骨の折れる音がした。
そうして、化け物は風呂場に倒れ、動かなくなる。
「……良いな、これ」
「え?……あの、えと」
ああ、花子さんのことを忘れてた。
「終わったぞ」
「そう……ね」
なんか反応悪いな。
「私がヤるつもりだったのに……契約していきなり空気って…………まだよ、次、次で頑張れば………………」
そんな事か。……次ね。
「またあんな化け物と戦うのか?」
「そうね。やっぱり契約したからには、都市伝説と戦いたいわね。正義の味方、とまではいかなくともね」
「それ、俺が手伝わないと駄目か?あんた一人じゃできないのか?」
「そ、それじゃ契約した意味がないじゃない!それに、私一人じゃ、勝てなかったし……」
「こっちは、あんたが連れてきた化け物に妹が殺されたんだが」
まだ迷惑をかけるのかと、言外に含める。
「っ、…………」
あ、目をそらした。
やっぱり、考えないようにしてたのか。死体が誰なのかも聞いてこないと思ったら。
「そ、の……ごめんなさぃ…………」
「良いよ、別に……」
「……………………ごめんなさい」
どうせ生きていても、社会の役に立たない馬鹿だ。こんな昼間から家にいるような馬鹿だ。
本当に、どうでもいい。
とにもかくにも、あの馬鹿の死で、花子さんの弱みを握った。
そして、花子さん一人では、あの化け物とは戦えない。
俺に迷惑をかけている。俺がいないと困る。
この二点を軸に、主導権は俺が握る。
そして、
間違えて、この能力で、妹をいじめていた、クラスメイトを、殺してしまっても、文句は言わせない。
そんな関係を作るとしよう。

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