上田明也の協奏曲Ⅸ~Tomorrow never die Ⅱ~
「グヮッグワワ!!」
ドナル●は真っ直ぐに翼を繰り出す。
躱すような身体能力は俺にはない。
ドナル●は真っ直ぐに翼を繰り出す。
躱すような身体能力は俺にはない。
ドスン!
翼は柔らかい肉を切り裂いて深々と突き刺さる。
ただし俺にではない。
メル(分身)の身体にだ。先程からこれの繰り返しが行われていた。
「黒服の勢いが緩くなっています。
廃ビル内部に居る黒服やパレードの構成員も病気で死に始めました。
そろそろ次の作戦に移っても宜しいかと思います。」
「残ったパレードの死体は鼠に食わせて病気を持たせておけ、復活対策にもなる。」
「了解です、作業が終わり次第連絡します。」
ただし俺にではない。
メル(分身)の身体にだ。先程からこれの繰り返しが行われていた。
「黒服の勢いが緩くなっています。
廃ビル内部に居る黒服やパレードの構成員も病気で死に始めました。
そろそろ次の作戦に移っても宜しいかと思います。」
「残ったパレードの死体は鼠に食わせて病気を持たせておけ、復活対策にもなる。」
「了解です、作業が終わり次第連絡します。」
ドナルドの手刀を躱して逃げながら俺は考える。
はっきり言って俺は運動神経に自信はない。
中学校の間に剣道をやっていたが恐ろしいほど才能が無かった。
だからこそドナルドやその他のマスコットとのタイマンの為に策を練った。
はっきり言って俺は運動神経に自信はない。
中学校の間に剣道をやっていたが恐ろしいほど才能が無かった。
だからこそドナルドやその他のマスコットとのタイマンの為に策を練った。
そもそもメルは群体なので一体二体やられたところで痛くもかゆくもない。
だから予め分身させておいて攻撃の度に盾になって貰う。
本来なら大量の分身を使って数で倒してしまいたいが、
メルに子供や鼠や病気の操作をさせている以上出せる分身は一体か二体が限界である。
それに通常の攻撃ではこのドナル●は死なない。
だから予め分身させておいて攻撃の度に盾になって貰う。
本来なら大量の分身を使って数で倒してしまいたいが、
メルに子供や鼠や病気の操作をさせている以上出せる分身は一体か二体が限界である。
それに通常の攻撃ではこのドナル●は死なない。
俺の隣に常に立たせておいて俺が後ろに下がると同時に俺の前に出る。
ヤバイとおもったらすぐ後ろに走りながらちょろちょろと屋上を逃げ回っていた。
だが、普通に逃げ回っているだけならば俺はもうとっくにドナルドに殺されているだろう。
そこでこの蜻蛉切りだ。
俺が新たに手に入れた都市伝説「村正・蜻蛉切り」、振り回しづらいので槍だったものを切り詰めたらしい。
都市伝説「村正・蜻蛉切り」は「止まった蜻蛉を切れる上に持ち主が戦闘で傷つかない」という効能を持った都市伝説。
契約の器は表面張力でぎりぎり収まったという所だ。
ポタリ、指先から激痛と共に血が滴り落ちる。
そうだ、表面張力だから使えば中身は零れる。
ヤバイとおもったらすぐ後ろに走りながらちょろちょろと屋上を逃げ回っていた。
だが、普通に逃げ回っているだけならば俺はもうとっくにドナルドに殺されているだろう。
そこでこの蜻蛉切りだ。
俺が新たに手に入れた都市伝説「村正・蜻蛉切り」、振り回しづらいので槍だったものを切り詰めたらしい。
都市伝説「村正・蜻蛉切り」は「止まった蜻蛉を切れる上に持ち主が戦闘で傷つかない」という効能を持った都市伝説。
契約の器は表面張力でぎりぎり収まったという所だ。
ポタリ、指先から激痛と共に血が滴り落ちる。
そうだ、表面張力だから使えば中身は零れる。
「グワッ!」
痺れを切らしたドナル●が手刀でメルを狙おうとする。
今だ。
今だ。
「おラあぁアッ!」
思い切り蜻蛉切りを振るう。
ドナル●の伸ばした腕を両断した。
流石、村正は良く切れる。
ドナル●の伸ばした腕を両断した。
流石、村正は良く切れる。
「――――――!?」
みずからの身体が二回も容易く切り裂かれたことに驚くドナル●。
驚いた隙に一気にたたみかける。
腰の鞘に蜻蛉切りをしまう。手の痛みが一気に引いていく。
驚いた隙に一気にたたみかける。
腰の鞘に蜻蛉切りをしまう。手の痛みが一気に引いていく。
「行くぜ!」
今度は拳銃を抜き放つ。
この隙に動きを封じてしまわなければ勝機はない。
こいつの再生力は異常なのだ。
パァン!パァン!
残っていた弾丸を撃ち込めるだけ撃ち込む。
「夢の国で人が死なない?」
パァン!
「そんなこと有って堪るかよ。」
パァン!
「そんな巫山戯た幻想。」
パァン!
「俺が」
腰からもう一度村正を抜く。
この分だとあと3回も振るえば腕が使い物にならなくなるだろう。
「ぶち壊す!」
この隙に動きを封じてしまわなければ勝機はない。
こいつの再生力は異常なのだ。
パァン!パァン!
残っていた弾丸を撃ち込めるだけ撃ち込む。
「夢の国で人が死なない?」
パァン!
「そんなこと有って堪るかよ。」
パァン!
「そんな巫山戯た幻想。」
パァン!
「俺が」
腰からもう一度村正を抜く。
この分だとあと3回も振るえば腕が使い物にならなくなるだろう。
「ぶち壊す!」
次の瞬間、そこには頭から真っ二つにされたドナル●が転がっていた。
「マスター、ビル内部、というかここに集中していたパレードはほぼ全滅しました。」
それと同時に籠城作戦の成功が告げられる。
「よし、鼠のキープは十分だな?」
「スパニッシュフライだかを食わせて存分に増やしておきました。」
「十全だ、このまま町を縦断する!」
それと同時に籠城作戦の成功が告げられる。
「よし、鼠のキープは十分だな?」
「スパニッシュフライだかを食わせて存分に増やしておきました。」
「十全だ、このまま町を縦断する!」
今回の籠城作戦の第二段階、学校町縦断作戦。
開始。
開始。
廃ビルの駐車場に止めてあった俺の白い軽トラで一気にビルを駆け下りる。
運動神経は良くないが乗り物の運転はちょっと自信があったりする。
大量の鼠を搭載して廃ビルを出発。
運動神経は良くないが乗り物の運転はちょっと自信があったりする。
大量の鼠を搭載して廃ビルを出発。
ドン!ドン!ドン!
邪魔をしにかかるパレードを跳ねる。
ディズニーキャラを跳ねるトラック、かなりシュール。
妙な活気に満ちている町を急いで駆け抜ける。
ディズニーキャラを跳ねるトラック、かなりシュール。
妙な活気に満ちている町を急いで駆け抜ける。
しばらく行くとあぜ道を一人の女性が男の子を連れて走っていた。
既に二人とも呼吸は荒く、今にも転びそうだった。
しかし二人は休めない、後ろから黒い集団が迫るから。
黄金色の野を塗りつぶすように迫る、黒。
その先頭にいたモノが異常に長い腕を男の子の方へ伸ばす・・・
と、その腕が横合いから砲弾のように飛んできた何かによって千切れる。
前進をやめる黒い集団と、異変に気づき振り向く二人。
その間に立っていたのは、集団とは違う黒の体毛を持つ・・・・・・大きな犬であった。
二人からは見えていない真っ赤な目が集団を睨むと、一斉に腕が伸びて襲いかかってくる。
だが、彼らは気づいていなかった。
「ライダァ・・・」
自分達に、何者かの影が落ちていることを。
「キィイイイイイック!!」
直後、なにかが先頭集団の真ん中に流星のごとく落下してきた。
下にいた黒いモノはまたも片腕を失いつつも体を動か・・・せない。
ドォン!と、集団の中で爆発が起こる。それに巻き込まれた黒いモノ達の体が燃え上がる。
そんな地獄絵図の中心で立っているのは、特撮ヒーローにでも出てくるような深緑のスーツを纏った怪人。
「そこのお二人さん、怪我はないか?」
突然の展開にびっくりしていた女性が、話しかけられたことで若干平静を取り戻す。
「え、その・・・・・・」
「腰が抜けてるってことはないよな?そんな漫画みたいな展開。
あんたはその子供と一緒にザクロ・・・その犬に乗って逃げてくれ。ここは俺が抑えるから・・・」
「あ、あの!あなたは・・・そのぉ誰、ですか?」
「ん?ああ、そうだな。俺は・・・そう、俺は」
一拍おいて、怪人は答える。
「通りすがりの仮面ライダー・・・だ」
既に二人とも呼吸は荒く、今にも転びそうだった。
しかし二人は休めない、後ろから黒い集団が迫るから。
黄金色の野を塗りつぶすように迫る、黒。
その先頭にいたモノが異常に長い腕を男の子の方へ伸ばす・・・
と、その腕が横合いから砲弾のように飛んできた何かによって千切れる。
前進をやめる黒い集団と、異変に気づき振り向く二人。
その間に立っていたのは、集団とは違う黒の体毛を持つ・・・・・・大きな犬であった。
二人からは見えていない真っ赤な目が集団を睨むと、一斉に腕が伸びて襲いかかってくる。
だが、彼らは気づいていなかった。
「ライダァ・・・」
自分達に、何者かの影が落ちていることを。
「キィイイイイイック!!」
直後、なにかが先頭集団の真ん中に流星のごとく落下してきた。
下にいた黒いモノはまたも片腕を失いつつも体を動か・・・せない。
ドォン!と、集団の中で爆発が起こる。それに巻き込まれた黒いモノ達の体が燃え上がる。
そんな地獄絵図の中心で立っているのは、特撮ヒーローにでも出てくるような深緑のスーツを纏った怪人。
「そこのお二人さん、怪我はないか?」
突然の展開にびっくりしていた女性が、話しかけられたことで若干平静を取り戻す。
「え、その・・・・・・」
「腰が抜けてるってことはないよな?そんな漫画みたいな展開。
あんたはその子供と一緒にザクロ・・・その犬に乗って逃げてくれ。ここは俺が抑えるから・・・」
「あ、あの!あなたは・・・そのぉ誰、ですか?」
「ん?ああ、そうだな。俺は・・・そう、俺は」
一拍おいて、怪人は答える。
「通りすがりの仮面ライダー・・・だ」
仮面ライダーがそういっている間に、ムクリムクリとパレードが再び起き上がろうとし始める。
危ない!僕らの仮面ライダー!
だがその時だった。
ドォン!
パレードを車ではね飛ばす轟音が鳴り響く。
犯人は勿論俺である。車のフロントはもうベコベコに凹んでしまった。
危ない!僕らの仮面ライダー!
だがその時だった。
ドォン!
パレードを車ではね飛ばす轟音が鳴り響く。
犯人は勿論俺である。車のフロントはもうベコベコに凹んでしまった。
「よぉ、そこな三人組、乗っていくかい?」
軽いノリで声をかける。
「怪しい奴!」仮面ライダー、初見である。
「うわ、殺気飛ばしまくりの人!」騎士の契約者、大学に入る前の俺を覚えているだろうか?
「うー、ハーメルンの笛吹き。」うー☆ウー☆少年、首塚に繋がるらしい。
「「えっ!?」」
「怪しい奴!」仮面ライダー、初見である。
「うわ、殺気飛ばしまくりの人!」騎士の契約者、大学に入る前の俺を覚えているだろうか?
「うー、ハーメルンの笛吹き。」うー☆ウー☆少年、首塚に繋がるらしい。
「「えっ!?」」
あまりの扱いに全俺が涙した。
「マスター、駄目駄目じゃないすか。」
「あとで優しく慰めてくれ。」
無論性的な意味で。
「了解です。」
了解だった。
「あとで優しく慰めてくれ。」
無論性的な意味で。
「了解です。」
了解だった。
ていうか、うー☆うー☆少年には顔が割れてるしさ。
町で鎧武者の隣を歩いていた少年。
おそらく首塚とやらの人間なのだろう。
だから俺の情報を入手したに違いない。
町で鎧武者の隣を歩いていた少年。
おそらく首塚とやらの人間なのだろう。
だから俺の情報を入手したに違いない。
「今回、俺は敵じゃない。人手が足りないだろうから手伝いに来たんだぜ?」
「しかしお前がハーメルンの笛吹きと解った今、簡単には信用できないぞ!」
仮面ライダーに言われてしまった。
「うー、不吉な感じはしない。」
ウー☆ウー☆少年に擁護された。
まあ論より証拠だ。
「言っても解って貰えない、かな。じゃあ良い。今から敵じゃないことを見せてやる。
騎士の契約者とうー☆うー☆少年はその犬に乗ってもう逃げてくれ。
ちなみにここからだと南東にある林を抜けると組織の眼を躱しやすいだろう。」
俺が今まで跳ねてきたパレードが追ってきている。
見せ場の制作には丁度良い。
「しかしお前がハーメルンの笛吹きと解った今、簡単には信用できないぞ!」
仮面ライダーに言われてしまった。
「うー、不吉な感じはしない。」
ウー☆ウー☆少年に擁護された。
まあ論より証拠だ。
「言っても解って貰えない、かな。じゃあ良い。今から敵じゃないことを見せてやる。
騎士の契約者とうー☆うー☆少年はその犬に乗ってもう逃げてくれ。
ちなみにここからだと南東にある林を抜けると組織の眼を躱しやすいだろう。」
俺が今まで跳ねてきたパレードが追ってきている。
見せ場の制作には丁度良い。
「騎士の契約者、俺の正体は調べてくれるなよ。
うー☆うー☆少年、お前のボスによろしく。
そして仮面ライダー、しばらく手伝ってくれ。」
犬に乗っけられていく二人に呼びかける。
うー☆うー☆少年、お前のボスによろしく。
そして仮面ライダー、しばらく手伝ってくれ。」
犬に乗っけられていく二人に呼びかける。
笛が高らかに鳴り響く。
山に、森に、林に、反響して交響して残響する。
仮面ライダーの前に立って悪魔の旋律を奏で続ける。
山に、森に、林に、反響して交響して残響する。
仮面ライダーの前に立って悪魔の旋律を奏で続ける。
遠くには大量のディズニ●軍団。
しかしこちらには大量の鼠が居る。
「それじゃあ行くぜ、仮面ライダー!悪の二枚目怪人とヒーローの共演だ!
劇場版並に豪華だぜ!」
「お、おう!行くぞ!」
「マスター、自分で二枚目とか言うと残念すぎます。」
「うっせぇ。」
しかしこちらには大量の鼠が居る。
「それじゃあ行くぜ、仮面ライダー!悪の二枚目怪人とヒーローの共演だ!
劇場版並に豪華だぜ!」
「お、おう!行くぞ!」
「マスター、自分で二枚目とか言うと残念すぎます。」
「うっせぇ。」
朝八時のヒーローvs夢の国のヒーロー
悪魔の鼠の軍勢vs夢の国の鼠の軍勢
それぞれの戦いが今、始まる。
悪魔の鼠の軍勢vs夢の国の鼠の軍勢
それぞれの戦いが今、始まる。
【上田明也の協奏曲Ⅸ~Tomorrow never die Ⅱ~ fin】