「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 舞い降りた大王-15

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匿名ユーザー

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???1「はっはっはァ!どうしたァ、しっかり攻撃しろォ!」
???2「その程度の攻撃ではァ、俺達は倒せんぞォ!?」

正義「くぅ……。」はぁ……はぁ……
勇弥「さ、流石に、その名前は、伊達じゃあねぇか。」はぁ、はぁ……

大王「(何故、こんな事になってしまったんだ。)」



~数分前~



勇弥「なるほどなぁ、ありがとよ。試験品のテストに手伝って貰って。」
正義「いいよ。修行にもなるんだし。ね、大王。」
大王「友には世話になる。しかし、友は軍事兵器でも造りたいのか?」
勇弥「いやいや、一見関係ないように見えて、実は意外な所に関係があるってものもあるのさ。」
大王「……そんなものなのか?不思議なものだな。」

ある夏の日、俺達はごく普通の道路で普通に雑談をしていた。

……と、その時だった。

???1&2「止まれ!そこの少年達よ!」
正義「え?」
勇弥「んっと、オレ達っぽいな。」

振り返ると、そこには筋肉隆々の男と鎧を着込んだ男が居た。

勇弥「あのぉ、どこでお会いしましたっけ?」
大王「(この気配、【タナトス】と似ている……?まさか、神か!?)」

すると、高らかに笑ってから、2人は名乗りだす。

アキレウス「我が名は【アキレウス(αχιλλευσ)】!ギリシャが誇る英雄なり!」
ヘラクレス「我が名は【ヘラクレス(ηρακλησ)】!同じくギリシャの英雄なり!」

正義「『アキレス』って、脚の?」
勇弥「あぁ、『アキレス腱』の由来は、神話のアキレスからなんだよ」
大王「(神でこそないが、神話の奴か。)で、何の用だ?」

男達は、高らかに叫ぶ。

アキレウス「少年よ、お前達に『モノメヒア(μονομαχια)』を申し込む!」
勇弥「ものめ……?何だそりゃあ?」
正義「け、『決闘』?どうして、ボク達が戦う必要があるの?」
大王「(『決闘』か。たしかに今はこいつらと戦うべきではないな。)今回ばかりは少年の言う通りだ。」

ヘラクレス「勘違いするなァ少年!『ポーレモッシュ(πολεμοσ)(戦争)』ではない!」
アキレウス「男と男の『モノメヒア(μονομαχια)』に、理由など必要かァ!?」

その言葉を聞いた瞬間、正義と勇弥がピタリと止まる。

大王「お前達が何と言おうと、俺達は」
正義「確かに、申し込まれた決闘を、断わったら男じゃないよね。」
勇弥「ん、そう言われちゃあ引くに引けないな。」
大王「はァ?!」

アキレウス「おォ!それでこそ、男だァ!」
ヘラクレス「では決闘開始だ!何処からでもかかってこい!」
勇弥「よし、行くぜ正義!」
正義「うん!やるよ、勇弥くん!



大王「な・・・何故そうなるんだァアァァ!?」



~数分前/終~



正義「大王、ゴメン。少し考えが浅かったと思う。」
大王「浅すぎだ!もっとじっくり考えて行動しろ!」
勇弥「しかし、どういう事だよ。あれは。」

不意に【ヘラクレス】が勇弥に殴りかかろうとする。
勇弥はとっさに0と1を並べて範囲を指定し、壁を生成する。

ヘラクレス「……はァァア!」ボガァン!
勇弥「流石によォ、これはねぇだろ?」

しかし【ヘラクレス】は、いとも簡単に勇弥の壁を粉砕した。

ヘラクレス「もろいッ!もろ過ぎるぞォ!」

勇弥「鉄の強度をはるかに上回る壁を、あっさり破壊する【ヘラクレス】……。」
正義「さらに・・・。」wind!

正義は『注入機』の『風』のボタンを押し、【アキレウス】に向かって剣を振るう。
すると、剣の軌道に沿って風が発生し、【アキレウス】をめがけて飛んでいき、腹部を切り裂く。

アキレウス「いい腕だ!だがッ!」

【アキレウス】の腹部をすぐさま光が包み、あっという間に傷が癒えていた。

正義「何処を攻撃してもすぐに再生する【アキレウス】・・・。」
勇弥「こりゃあ・・・勝ち目無いね。」
大王「なら、何故買ったァ!?もっと考えてから発言しろ!」

勇弥「だってさぁ、てっきり異名だと思って。たいそうな名前使ってるなぁ、と。」
大王「まず俺達に問えェ!都市伝説の判別ぐらい労も無いわ!」
正義「まぁ、もう終わった事だし。」
大王「終わってない!お前も何故受けたんだ?!」

絶望しているのかそうでもないのか、騒ぐ大王。それを遠巻きに見ている2柱。

アキレウス「どうしたァ!?もう降参かァ?」
勇弥「なんなら降参するか?大王さん。」
大王「ふざけるな!始まった以上、この戦闘が終わるには勝つ以外に方法はない。少年、何か無いか?」
正義「ぅうん……、勇弥くんは何か知らない?」
勇弥「おぅ、任せな!【アキレウス】とは……。」
大王「要点をまとめ、手短にな。」

勇弥「了解……、まぁだいたい分かってると思うけど、不死身なんだよ。」
正義「何か理由があるの?」
勇弥「なんでも冥界の川、『スティクス』だったか?それに浸されると不死身になれるらしい。
   それに【アキレウス】は子供の時に浸されたんだと。」
大王「ならあの不死身の体に欠点は無いのか?」

勇弥「ぅんと、あ!あるぜぇ。1つだけ。その川は『浸かった部分が不死身になる』んだ。」
大王「浸かった部分……?だから何なんだ?」
勇弥「川に浸かる時、母親はかかとを掴んでいたらしい。つまり、川に浸かっていないかかとは……。」
正義「弱点。でも、あの鎧じゃあ……。」

ちらりと【アキレウス】の脚を見る。上半身は鎧を着ていないのだが、脚はしっかりと着込んでいた。

勇弥「神話じゃ鎧どころか、服も着てないのになぁ。」
大王「で、【ヘラクレス】の方はどうなんだ?」
勇弥「特になし。自分の武器の毒で死んだ、って話が精一杯だ。」
大王「おい、自滅するまで放置って事か?」

正義「それより【アキレウス】への攻撃法だよ。正直【ヘラクレス】はそんなに怖くない。
   攻撃は避ける事もできるけど、鉄壁は弱点を付くしか方法が無いから。」
勇弥「そういうが……まぁそうだな。最も、鎧を貫通する手段なんて―――」
アキレウス「……。」
ヘラクレス「……。」

数分間の会議の後、彼等は動き出した。

勇弥「―――よし、それしかねぇな。」
正義「よし、じゃあ行くよ。」
大王「心配するな。覚悟はできた。」



正義「Go!」



その合図と共に、3人が走り出す。

アキレウス「動き出したかァ。」
ヘラクレス「さぁ、どう動くッ!?」

正義「大王!」
大王「言われなくとも!」

上空に、黒雲が羊雲のように大量に生成される。

大王「(量はこれで充分か?)」
正義「“コクッ”よし、行くよ!」

すると黒雲から、剣、斧、槍……数多くの武器が刃を下にして降ってくる。

アキレウス「ほぅ、だがこの程度ォ!」

自分をめがけて降ってくる大剣や大斧を【アキレウス】は虫を払うが如くあしらう。

正義「まだだ!」

その瞬間、正義は降ってきた剣を手にとり、大きく振りかぶる。

アキレウス「何ィッ!?」
ヘラクレス「ちぃ“ゲシッ”、であァ!」

反応が遅れた【アキレウス】を【ヘラクレス】が蹴り飛ばし、同時に手刀で剣を叩き割る。

アキレウス「す、すまないッ!」
ヘラクレス「なぁにこの程度ォ!」
正義「うっ!?(想像よりも簡単に……でも!)まだまだァ!」

折れた剣を投げ捨てると、正義は降ってきた斧を手にとり、大きく振りかぶる。

アキレウス「そう何度もォッ!」
大王「おっと。お前の相手は、俺がする!」
アキレウス「な、くぅううう!」

突如、大王が現れ【アキレウス】に勢いよく大鎚をぶつけようとするが、【アキレウス】はとっさに後ろへ飛び退く。
【ヘラクレス】は正義が持つ斧を破壊し、【アキレウス】の方へ走ろうとする。

ヘラクレス「アキレウスっ!?」
正義「まだだ!てええぇい!」

正義は次に槍を手に取り、【ヘラクレス】の脚を払う。

ヘラクレス「うおぉぅ!?」
アキレウス「ヘラクレスっ!大丈夫か!」
大王「人の心配をしていていいのか?たぁッ!」
正義「ボクの攻撃も終わっていない!たぁありゃあぁぁ!」

正義は【ヘラクレス】に槍を突き立てる。しかし、【ヘラクレス】は槍を叩き折る。
大王は大槌を【アキレウス】に振り下ろす。無論、粉々に粉砕された。

大王「ちぃ、だが弾ならいくらでも有るぞ!」
正義「どんどんいくよ!」

斧、剣、鎚、槍……。武器と呼べる武器を正義達は2柱に叩きつける。
その度に、豪快な音と粉々になった武器がキラキラと散らばる。



勇弥「おい、正義若干浮いてねぇか?地面に脚ついてねぇだろ?(さて、そろそろ……)」

その頃、勇弥はその光景を眺めているだけだった。と思うと、やっと動き出す。

勇弥「範囲指定、っと。雲から地面まで……。」

勇弥が指したところに0と1の線ができる。2柱が戦っている隙に正方形にだいぶ近づいてきた。



アキレウス「らぁ、たぁ!……はっ!しまったァ!少年の友達を忘れていたァ!」
勇弥「やべっ、気付かれたッ?!」
ヘラクレス「ん、あそこかァ!『スフェラ(ΣΦαιρα)』!」

勇弥の策略に気付いた【ヘラクレス】は、急に手を叩く。
すると開いた手の間に淡く光った玉が浮かんでいた。

ヘラクレス「たあああぁぁぁ!」
勇弥「ちょ、アニメじゃねぇんだから……!」
正義「勇弥くんッ!?」
アキレウス「ヘラクレスっ!少しは手加減しろォ!」
大王「ちぃッ!」

光の玉が勇弥に当たる!という瞬間に、勇弥の頭上からタライが降ってくる。

勇弥「くぅ、“ガァンッ!”ごべっ!?」ヒュウゥゥ……ゴォォォン!
ヘラクレス「おォ!よくあれを避けたな。」
アキレウス「コロす気かァ!これは『モノメヒア(μονομαχια)』だぞッ!」

勇弥「だ、大王さん、ありがとう……。でも痛い。」
大王「まさか遠距離技まで所有していたとは。厄介な相手だった。」
正義「あと1歩で負けていたね。」

アキレウス「『だった』ァ?まだ負けてはいないぞ。」
ヘラクレス「まだ勝負はついていないぞォ!」
正義「勝負ならついたよ。もう既に。」

そう言いながら、正義は手に持っていた剣を地面に突き刺し、鉄製の槍を空に投げる。

アキレウス「おい、そんな所に投げていったいッ……!」
ヘラクレス「あそこは……まさかッ!?」



正義の投げた槍は、真っ直ぐ黒雲の方へと飛んでいた。その槍には紐がついており、剣に繋がっているようだった。
が、剣だけではない。その紐を辿っていくと……【アキレウス】達の足首に結ばれていた。

ヘラクレス「し、しまったァァァ……!」
アキレウス「く、早くほどけェ……!」



彼等は気付くのが遅かった。気付いてからではもう遅い。最速の一撃が彼らの足を襲う。



正義&勇弥「新必殺ッ!『ライトニング・ケーブル(雷撃線)』!」ドゴォォォ・・・ン

ヘラクレス「ぐおぉぉぉ!!!」バリバリバリ
アキレウス「ぬあぁぁぁ!!!」ビリビリビリ



槍の先にあった黒雲から雷が落ち、瞬間槍に巻いてあった『銅線』を伝って2柱の脚へと流れた。
数十秒流れた後、【アキレウス】達はぐったりと倒れた。



大王「(まさかここまでとは・・・流石と言うべきか。)」



~作戦会議~



正義「あの鎧を貫通して攻撃するなら、電撃が1番だと思うんだ。」
勇弥「なるほど。なら必殺『雷撃棺』で……。」
大王「あの技をそう簡単にやらせてくれる相手ではないと思うぞ。別の手だ。」

じっくりと考える勇弥だったが、先に正義が閃く。

正義「ねぇ大王。『銅線』って降らせれる?」
大王「ん?銅でできた紐という事か?複雑な機械でないなら可能だろうな。」
正義「なら、脚に銅線を巻きつけて、その銅線に雷を……。」
大王「どうやって巻くんだ?別の手だ。」

うぅん、と唸る正義に、勇弥が提案する。

勇弥「なら、オレが囮になるぜ?その隙になら巻けるだろ?」
正義「勇弥くん……。」
大王「すまないが、友にはあいつ等の囮は不可能だ。危険な上、5秒ともたないだろう。」
勇弥「5秒もあればやれるんじゃねぇか?」
大王「だいたい、そんな見え見えの策に乗ってくれるかも怪しいぞ。」
正義「……そうだッ!こういうのはどう?」



~作戦会議/終~



正義「(足首に銅線を巻くのには時間がかかるから……。)」

勇弥「(オレが『雷撃棺』を行うフリをし、注意を引きつける。)」

大王「(無論それだけでは気付かれる。なら『まるで真の目的が勇弥にあるように振舞えばいい』、か。)」



つまり、正義と大王は、勇弥に時間を与えるために派手な攻撃をしていたように見せかけて、
実際は勇弥は囮で、脚に銅線を巻きつけていたという事である。



大王「(しかし、よくあの最中に足に紐を巻くことができたな。器用な奴だ。)」
勇弥「まぁもっとも、思ったよりも気付くの遅かったから普通に決めれそうだったけど。」
正義「まぁ結果オーライで。それよりこの2人どうする?」はぁ……

と言い切った瞬間。【アキレウス】と【ヘラクレス】がムクリと立ち上がる。

正義「ッ!?」
勇弥「なっ!?」
ヘラクレス「はっはっはぁ!少年たち、なかなかやるではないかァ!」
アキレウス「まさかここまでやるとはなァ!」

起き上がった2柱は想像以上に元気で、正義は驚いたようだった。

大王「ち、だが起き上がった所で無駄だ!少年、もう1度行くぞ!」
正義「えっ、銅線なら消しちゃったけど?もう要らないと思ったし。」
大王「な、なんだとッ!?そうだ友、『雷撃棺』の準備が」
勇弥「あぁ、あれなら大王さんのタライで吹っ飛びましたぜ?」
大王「なん……だと……?」
アキレウス「よし、では……!」
ヘラクレス「そろそろ……!」
大王「(く……この窮地、いったいどうやって乗り越える?)」



1人策を練る大王。すると【アキレウス】達は立ち上がり……後ろへ振り返る。

アキレウス「帰るとするかァ!」
ヘラクレス「これだけすれば充分だからなァ!」

大王「……は?」
アキレウス「これで『スケイディオ』も安心だな!」
正義「ッ!待って!『計画』って、いったい何なの!?いったい何を……?」
勇弥「(け、『計画』?そんな事言ったか?)」
ヘラクレス「ん?あぁ!その事はまだ説明する気はないッ!使わないかもしれないからなァ!」

すると、【アキレウス】と【ヘラクレス】は空間を殴る。
と、その空間がひび割れ、言葉では表現できない暗くて禍々しい穴が空いた。

アキレウス「まぁ、時が来れば全て教えるだろう!安心しろォ!」
ヘラクレス「ではまたなァ!」

高らかに笑いながら、2柱は穴の中に入っていくと、何事もなかったように穴は消えてしまった。

正義「……。」
大王「“ふぅ……”どうやら助かったようだな。あいつ等の気まぐれに救われたな。」
勇弥「え?いや、救われたも何も、オレ達の勝ちだったじゃん。」
大王「ふざけるな。現にあの攻撃を喰らって立ち上がっただろう。あの時」

正義「今回は『コロし合い』じゃなくて『決闘』だよ。」
大王「……。」
正義「それを大王が慌てるからさぁ。びっくりしたよ。」
勇弥「そうだよなぁ。なんであんなに慌てたんだ?」



いや、都市伝説との戦いに約束などあるのか?

俺の常識が欠如したのか?

そもそも今俺は子どもに馬鹿にされているのか?



大王「・・・ふぅざけるなぁぁぁあああ!」


Σχεδιο編第1話「決闘」―完―



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