「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 舞い降りた大王-14c

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正義「うわぁ、コンペイトウの雨だ。」
大王「そんな冗談を言っている場合じゃないだろ、都市伝説だ。」

正義達は【サンタクロース】に代わってプレゼントを配っていた。
すると、空からコンペイトウが降ってくるという奇怪な現象が起こったのだが…。

正義「でも悪い都市伝説でもないと思うよ?コンペイトウだし。」
大王「なぜ安全だと悟れるんだ?コンペイトウには何があるんだ?」

しかし正義は大王の疑問に答えもせずに配達に戻った。

正義「よし、メリークリスマース!」ピンポーン

―――その頃勇弥は。

勇弥「うわ、裂邪さん張り切ってるのなぁ。コンペイトウまで撒いて。」

勘違いしていた。

勇弥「こうなったらオレも…。座標入力!」

勇弥は指をぴんと立て、目を瞑って念じていると、指とプレゼントの周りが0と1の光に包まれる。

勇弥「其の一、左一六五〇尺、上一六五寸、前六六〇尺。其の二、左五九六尺、上四九寸、前三三〇〇尺。
   其の三、右二五〇〇尺、上一七二尺、後二四〇〇尺。其の四、―――。」

意味不明な言語を発しつづけていると、だんだんとプレゼントが消えていく。どうやら何処かへ転送しているようだ。
おそらく発言した距離の場所へ任意の物質を転送する技のようだ。

勇弥「―――。これで終わりィ、よっしゃぁ!」

気が付けば、勇弥の分はすでに配り終えていた。詠唱には数分かかっていたが、普通に配れば何時間かかるだろうか。
しかし、この能力にも欠点がある。

勇弥「痛ってえぇぇええ!!!…ちくしょ、やっぱりあの量が限界か。
   もっと配ってやりたかったけど、先に家に帰っておくか。」

自分のノルマは達成した、と勇弥は自分の家へと帰るのだった。

勇弥「皆は無事配れたか…?」

―――その頃、奈海と楓は。

コイン「メリークリスマース。よぉし、全部終わった!」
奈海「アンタの分はね。私はまだこんなにあるわよ?」
楓「私は半分配り終えたがな。コインちゃんの分は密集していたからな。」

大体半分配り終えた、と言った所だろうか。

楓「しかし…日向は大丈夫なのか?1人で3人分配ると言っていたが…。」
奈海「あいつは大丈夫よ。ワープもできるし、あっという間に配ってくれるって。」
楓「しかし頭痛になる上、あの手の技は体力を消費するらしいから
  結局時間の短縮にしかならないはずだ。あの量を1人で配るのは苦労じゃないか?」

その言葉を聞いて、改めて考え直すと、奈海は少し不安になったようだ。

コイン「十文字さん、優しいんだね。なんとなぁく変に感じるから。」
楓「日向は、日向なりに何かを背負っているんだ。少し応援してやりたいと思ってな。」
コイン「ふぅん…。」チロリ

コインは謎の視線を送る。その意味を悟るのに時間はかからなかったようだ。

楓「心配しなくても、私は大王様一筋だぞ。」
コイン「なんだぁ、二股かと思った。勇弥くんはあの性格のせいでモテにくいから
    2つの意味で手伝ってあげようかと…。」
奈海「ほんと、あと少しって感じなんだけどね。成績優秀、スポーツ万能。まぁ全部あれのおかげだけど。」
楓「まったく。よし、続けるぞ。次は…ここに密集しているな。」
コイン「やったじゃん!もしかするとここで配り終えるかもね。」
奈海「あれ?この一連、前にやった気が…。」

そこには巨大なマンションがあった。

奈海「また1階ずつ配っていくのね…。」
コイン「うわぁ…。」
楓「…よし、いい考えがある。まず屋上へ行こう。」

楓の指示に従い、3人は屋上についた。

奈海「何を考えてるのよ?」
楓「何も手渡しじゃなくても良いだろ?ベランダに置いておくだけでもいいはずだ。」
コイン「なるほど、って無理じゃない?ここからベランダに落とすなんて。」
楓「そこは、コインちゃんの出番だ。」
奈海「え…、あ!なるほどね。コインちゃんの能力でプレゼントを誘導するのね。」
楓「裂邪さんが配っているのを見て考えていたんだ。」
コイン「えぇ、無理だよぅ!」
奈海「…なんでよ?だいたい予想はつくけど。」
コイン「そんな事したら十円玉がもったいないじゃない!ふざけないでよ!」
楓「す、すまない!?」
奈海「無視していいわよ。こっくりさんこっくりさん、この中で黙っててください。」
コイン「あ、ちょ、もぅ!いじわるぅー!」

奈海は呪文を唱えて、コインを十円玉に閉じ込めた。

奈海「さてと、始めよっか。」
楓「あ、あぁ。」

奈海はコインが入っていない十円玉を握り締めて、こう呟く。

奈海「こっくりさんこっくりさん、ここに記された場所へ向かってください。」

そしてその十円玉をプレゼントの包みに隙間から入れる。

奈海「これで、しっかり落ちてくれれば良いけど…。」
楓「サンタさんの能力が残っていれば、少しはゆっくり進んでくれると思うが…。」

奈海はプレゼントから手を離すと、プレゼントはゆっくりと目的地へ向かっていった。

奈海「やった!どんどん行くわよぉ。」
楓「なんとか間に合いそうだな。」

―――そして数時間後の勇弥家前。

勇弥「そろそろ終わったか…?」

先に配り終えた勇弥は家の手伝いをしていたのだが、そろそろ心配になって門の前に出る。
すると、右を向いた瞬間に左から跳び蹴りを喰らう。

奈海「なんで先に帰ってきてるのよ!?」
勇弥「がばらッ!?」
コイン「あぁ勇弥くぅぅぅん!?」
楓「日向、お前の事は忘れない…。」
勇弥「いや・・・生きてます。」ピクピク

奈海「私達より多かったんじゃないの!?まさか何処かへ捨ててきたんじゃないでしょうね?」
勇弥「大丈夫だ。あれぐらい朝飯前だっての、痛つつ…。」
奈海「え?あ、ごめん。(そうだった、能力のせいで頭痛が…。)」
楓「ところで、大王様は?」
コイン「まだ手間取ってるのかなぁ。」
奈海「と、という事は正義くんは…?」

と、いう間もなく、向こうからあの声が聞こえる。

正義「おぉーい!そっちは終わったぁ?」
奈海「あ、正義くん!」
楓「大王様ぁ!お疲れ様でしたぁ!」ガバッ
大王「おっと、あぁ、お疲れ。」
コイン「正義くんの方も無事配り終えたの?」
正義「うん、大王のおかげで。」
大王「俺の雲でプレゼントを転移とは、よく考えたものだ。」

勇弥「―――さて、プレゼントを配り終えたし、サンタさんに言ってくるか。」
正義「あ、サンタさん。」
勇弥「おぅ丁度良かった。それでは、ってえぇぇ!?」

勇弥の後ろには、こちらへと向かってくるサンタの姿が有った。

サンタ「……。」
奈海「…やっぱり分からないから、通訳通訳。」
正義「うん、えぇと、『どうもありがとう』だって。」
勇弥「それよりサンタさん、怪我は大丈夫なんですか?」

すると、サンタはフォッフォッフォと笑う。

正義「え、『嘘』?怪我はだいぶ前に回復していたの?!」
大王「そういえば、俺も再生能力は早い方だが、お前も例外ではなかったか。」
サンタ「(本当はいけないんじゃが、君の優しさをどうしても買ってあげたくてな。)」
正義「…。」
サンタ「(最近はいい子も少なくなってな。だから君の言葉を聞いた時に少し嬉しくなってな。)」
楓「もしかして、『試された』という事か?」
正義「…そういうことかな。」

すると、サンタはプレゼント袋に手を入れる。

勇弥「ちょ、もう流石に全部出ただろ…?」
サンタ「(お礼の気持ちじゃ、受け取ってくれ。)」
正義「お、『お礼』?そ、そんなの受け取る訳には…。」
大王「受け取れ。何のためにあんな事をしたんだ。」

すると袋の中から淡い光が漏れ、サンタが手を出すと手にはプレゼントが掴まれていた。

楓「そうか、その袋も普通のものではなかったのか。」
勇弥「亜空間か、それとも生成能力があるのか…。」

そしてサンタはそのプレゼントを皆に配る。

正義「うわぁ、ありがとうございます!」
大王「まぁ、当然だな。」
勇弥「おぉ、ありがとうございます。(個人的にはあの袋について調べたい)」
奈海「ほら大王さんも。ありがとうございます。」
コイン「わぁありがとう!なにかなぁ。」
楓「ありがとうございます。(あの袋の方が欲しいな…整理整頓に使えそう。)」

ふと、どこからか“シャンシャンシャン…”と音がする。
辺りを色々見回すと、やっと上にソリとそれを引く生き物が見えた。

勇弥「なんだ、あれ…?」
奈海「もしかして、もしかすると…。」

よく見るとそれは、9頭ほどのトナカイだった。おそらくこのサンタのトナカイだろう。

正義「ルドルフだよ!あの先頭のトナカイ、ルドルフだよ!」
奈海「あのねぇ正義くん。それはアニメの」
大王「少年、何故それを!?」
楓「詳しいな。ルドルフは8頭の先導役なんだ。」
奈海「…じょ、常識よ。ねぇ正義くん♪」

はたで笑う勇弥とコイン。その光景を見て微笑みながら、サンタはソリに乗る。

サンタ「メリー・クリスマス。」

その言葉の後、サンタはそのままトナカイに引かれて遠い空へと消えていった。

正義「メリークリスマス。」
勇弥「さっきのはしっかり聞こえたぜ。」
コイン「おぉ!?これは伝説の1万円玉!?じゃあこれは…。」
奈海「コインちゃん、もう開けちゃったのぉ?」

楓「そうだ、大王様はいったい?」
コイン「前例があるからねぇ…。」
大王「ぬ、そうだな、やはり捨てておくか。」
正義「まぁとりあえず開けてみようよ。何か役に立つものかもしれないしさ。」
大王「それもそうだな。念のため。」

大王はゆっくりと包みを開ける。すると…。

勇弥「…なんだこりゃ?『よいこの絵本シリーズ』?」
奈海「『すうじべんきょうせっと』『ひらがなきょうしつ』…。知育玩具とかね。」
楓「(もしかして、ボクの子供ができた時用!?サンタさん公認か…。)」
正義「あ…。」
コイン「え、何かわかったの?」

正義はひらめいたようにつぶやく。

正義「『子供からやり直せ』って事じゃない?」
勇弥「あぁ、なるほど。そういう事か。」
奈海「でもそんな事で治るのかしら?」
コイン「まさに根っからの悪、ってやつだもんねぇ。」
楓「あ、良ければ私が読みましょうか。」
大王「……。」プチンッ
全員「「あ。」」


大王「ふざけるな【サンタクロース】!俺が世界征服した暁には必ずお前らに復讐するからなァ!」


勇弥&奈海「「ぅわあああぁぁぁ!大王さんが怒ったあぁぁ!」」
正義「大王、サンタさんに手を出したら酷い目にあうんじゃなかったの?」


夜空に男の声が響き、サンタクロースのお手伝いは幕を閉じた。


大王クリスマス・スペシャル「舞い降りたプレゼント・Ⅱ」―完―


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