アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 舞い降りた大王-20a

最終更新:

guest01

- view
だれでも歓迎! 編集
前編へ



―――その頃、霧の中では……。



タナトス「Αμαρτωλοσ(アマルトロス)、これで終わりだ。せめて死ぬ瞬間ぐらい見せないでおいてやろう。」

大王「き、貴様……何を……?」



【タナトス】の鎌に大王の首がかけられている。今、大王の命が狩られようとしていた。



タナトス「私の能力だ。お前達の言う『恐怖』で動けなくした。」
大王「恐怖……?俺が?」
タナトス「恐怖など、所詮ただ1つのものを指しているに過ぎない。」
大王「恐怖の、根源……だと?」

大王は、始めて【タナトス】に遭遇した時を思い出す。確かあの時も同じ感覚を覚えた。
【恐怖の大王】と呼ばれる存在が恐怖を覚える?少し疑問ではあった。



タナトス「そう、『Θανατοσ()』だ」



大王「な……?」
タナトス「兵器、病気、飢餓……。それを恐れるのはタナトスを恐れるからだ……。
     ゆえに人は不死を望む。私から逃れようとする。
     だがそれは無意味だ。望みはかなわない。逃れようとしてもつまずくだけだ。
     モイラを受け入れろ。そして私を恐れろ。」



大王「ッ……。(契約は果たせそうにない、か。)」



それもいい、そうも思った。

その程度の存在だったのだ。


生を受け、自分の存在を誇示せんとし―――気が付くと1人の子どもと命を共にしている。

とても変わった人生だったと思う。


都市伝説なのに、生き物の性を持ち合わせていたという疑問もあるが、それ以前に……。






……まぁいい。もう終わる。大王はゆっくり目を閉じた。






タナトス「遅かれ、早かれ、避けられぬ別れ……。」




タナトス「そう、我こそが……『Θανατοσ(タナトス)』!」








―――モイラ、あなたが命を与え続けるためなら―――









―――私は―――








タナトス「……ευθανασια(エウタナジア)。」










             正義「大王ォォォォォォォ!!!!!!!」










タナトス「ッ!!!??」
大王「少年……?」

突如、霧の向こうから正義の姿が現れる。
正義は剣を切り上げ、【タナトス】の鎌を弾き飛ばす。
同時に、衝撃波が放たれたように霧が晴れていった。



奈海「あっ!正義くん!」
楓「大王様ぁ!」



霧から開放された大王は、その場で膝から崩れ落ちた。
【タナトス】は落ちてきた鎌を空で取り、正義を見る。



タナトス「どういう事だ……何故お前は私を恐れない?」
正義「さぁね。でも、キミは恐くないよ。全く。」
タナトス「……まず【恐怖の大王】よりもお前を優先するか……!」

【タナトス】は鎌をハルバートに変形させて、正義に標的を変える。

タナトス「Αμαρτωλοσ(アマルトロス)、死を受け入れよ!」
正義「残念だけど、ボクも大王と同じ意見さ!」

【タナトス】はハルバートをぶつけるように大きく振りかぶり、正義はそれを受け止める。



勇弥「くそ、正義を助けに行きたいのに……動けねぇ。」
楓「……何故かカウントの能力も発動しない。このままでは……。」
コイン「“そ、そんなぁ……。”」



陰「(ユウヤ……すみません。実体を持たない私も、恐怖を覚えてしまうようです……。)」
伯爵「(楓さん。あなたとお友達を守るために私がいるのに……。自分の不甲斐なさを恨みます……!)」

声の出せない都市伝説もまた、己の無力さを噛み締めていた。
たった1人、正義だけ戦っている、その状況ほど苦しいものは無かった。



奈海「脚に、力が入らない……。……ッ!」
コイン「“……奈海、どうしたの?”」






奈海「コインちゃん、私を呪って。」



急に奈海が悲観的になったと思い、コインは慌てて慰めようとする。

コイン「“え……いや、私だって好きで奈海と契約したのよ。こんな事になったって奈海を”」
奈海「そうじゃなくて!……そういう意味なのかもしれないけど……。」
コイン「“……まさか、能力の話?”」

奈海「……昔さ、コインちゃんの呪いにかかった人がすごい事になってたでしょ?もしそれが出たら……と思って。
   でもコインちゃんの呪いはランダムなんでしょ?だからもしかすると失敗するかも。」
コイン「(……。)」
奈海「でも正義くんも、大王さんまで命懸けで戦ってるのに、私だけ何もしないのは良くないよね。たまには、私だって戦わないと……。」

すぅっと、コインが奈海のそばに現れて耳打ちする。

コイン「奈海、なんで私の呪いがランダムか、説明したっけ?」
奈海「……?ううん、聞いてないわよ。」
コイン「それはね、その時の気分で、私が決めるから。……言いたい事、分かる?」ニッ
奈海「……あ……。」






その時、正義と【タナトス】は。

正義「く、たぁ!」カンッ キィンッ
タナトス「そろそろ受け入れ始めたか、Μοιρα(モイラ)を!」キィンッキィンッ!

既に1度倒れている正義にとって、本気で攻める【タナトス】の相手は困難だった。
だんだんと体力を消耗し、ついにその剣を弾き飛ばされる。

正義「あっ!?」
タナトス「隙あり。」

ハルバートを突き刺そうとした瞬間、正義はその場に倒れる。
【タナトス】はそのままハルバートを地面に下ろす。とっさに正義は寝返って、立ち上がっ―――



正義「え……!?」ズッ

もう、正義の腕に力は残っていなかった。或いは【タナトス】の能力も関係していたのだろう。



タナトス「精神は抗えども、肉体はΜοιρα(モイラ)を受け入れたようだな。」
正義「く、動けッ……動け……!!」

その体も、よく【タナトス】の連撃を耐えたものだった。しかしとうとう言う事を聞かなくなった。
【タナトス】はハルバートを大きく振り上げる。



タナトス「『Ματ(マット)(チェックメイト)』。」



奈海「いっけぇぇぇえええ!」



いつの間にかそこにいた奈海が、【タナトス】の顔を目掛けて信じられない勢いで跳び上がる。
そのまま跳び膝蹴りが炸裂し、【タナトス】は思わずのけぞる。

奈海「ッ……、痛ったぁぁぁ!」
コイン「“だから危ないって言ったのよ。”」
正義「奈海……いったい何を……?」

その声を聞き、奈海は笑顔を作って正義の前に屈む。

奈海「ふふん、コインちゃんのお呪いよ。」
正義「おまじない・・・?」

コイン「“私の呪いの1つに、『リミッター解除』っていうのがあるの。
    ほら、人の体って100%の力を使うと筋肉断裂しちゃうでしょ?
    だからそうならないように、普通は脳が筋肉を抑制しているの。
    それで、脳のそのあたりの活動を呪いで止めちゃうと……。”」
奈海「無駄に怖い事を……。昔、それを相手に使用して動けなくした事があったの。
   だけど動けなくなる前にすっごく強くなって大変だったのを思い出して……。」

正義「え!という事は、奈海……!?」
奈海「あ、そうなのよ。いたた、膝が……。」
コイン「“大丈夫よ。痛くなるなら脚の筋肉だし。めいっぱい加減したから助かったのかも。”」
奈海「あ、そうなの?なら痛くない、かな。」
コイン「“あぁー。滅多にやらない事したから疲れちゃった。帰ったらケーキね。”」
奈海「りょーかい。まったく現金な娘……ね、正義くん。」

ふと正義の方を見ると、正義は辛そうな顔をしていた。

正義「ごめん、奈海……。ボクが守らないといけないのに……。」
奈海「ぇ、えっ?あの、その、わ、私だってほら、正義くんの保護者なんだから。」
正義「……ありがとう。」
奈海「……どういたしまして。」カァァ
コイン「(へぇ……呼び捨てモードなのに『ボク』なんだ。変なの。)」

しばらく微笑んでいた2人だったが、改めて表情が硬くなる。

奈海「正義くん、もう立てる?」
正義「……無理だ。大王には悪いけど、さすがに今回だけは逃げた方がいいかも。」
奈海「そうね。えっと、勇弥くんは自力で使えるから、カードはある?」
正義「確かポケットに。でも勝手に逃げるとまずいよ。勇弥くんに言わないと……。」
奈海「勝手に逃げたら嫌でもテレポートするんじゃない?今は正義くんの安全の方が大」
正義「奈海ッ!逃げろ!!!」



気付く間もなく、奈海の首に鎌がかかる。
すると奈海の周りにわずかだが禍々しい霧が発生する。
霧が奈海の四肢を包むと、奈海がゆっくりと宙に浮く。



タナトス「さっきの攻撃は素直に賞賛してやろう。」

正義「奈海ッ!」
奈海「正義、く……ん……。」

奈海が手を開くと、十円玉が転がり落ちた。

奈海「コイン、ちゃんを……よろしく……。」
正義「ッ……!タナトス!」



タナトス「喜べ、このΑμαρτωλοσ(アマルトロス)はお前の目の前でΝεκροσ(ネクロス)にする。これでお前も知ることができよう。私を。」



正義「……ッ!」
タナトス「恐れろ。そして己のαμαρτια(アマルティア)を悔やめ。そうする事によってこそ、【モイラ】様も……!」

正義の後ろでは、勇弥と楓が動けなくなっていた。

勇弥「(くそ……体が、口すら動かねぇ……!陰は……?)」
陰「(ユウヤ、私はもう、あなたを救う事はできないみたいです……。)」

楓「(カウント!頼む、奈海を助けてくれ……!)」
伯爵「(すみません、楓さん……。死に怯えて動けないとは、紳士失格です。)」

コイン「(そんな、うそでしょ!?奈海!奈海ぃぃぃ!!!)」



大王は、怯えながらもゆっくりと進んでいたが、おそらく間に合わない。
この状況でまともに動けるはずの正義は、すでに体力を失っていた。



奈海「(もっと、正義くんの傍にいたかったかな……。)コイン、ちゃん、けい、や、く……。」






タナトス「ευθανασια(エウタナジア)……!」






――――――










「やめろぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」










―――止まった。叫びが爆風と共に広がり、その場の全員の動きを止めた。



全員、その声の主が分からなかった。しかしすぐに、声の主が分かった。






正義「お前なんかに奈海の何が分かる!?奈海は罪人なんかじゃない!
   危険を省みずに僕を助けてくれた、そんな優しい奈海を罪人とは呼ばせない!
   勇弥くんも、十文字さんも、コインちゃんも、大王も……。
   皆がいたから、今のボクがいるんだ!
   これ以上皆を傷つけるのなら、ボクが絶対許さない! 覚悟しろ!!!」










―――しばらく静寂が続き、最初に動いたのは奈海だった。

急に地面に落ちた奈海は尻餅をつき、すぐに正義の側らに戻った。



奈海「えっと……正義くん、ありがとう。」
正義「奈海、だいじょうぶ……だね。」

次に、金属が落ちる音がする。奈海が振り返ると、【タナトス】が鎌を落としていた。
【タナトス】はしばらく固まっていたが、やっと事態に気付き、鎌を拾って後退する。

大王「【タナトス】が鎌を落とした……?さっきの少年の発言のせいか?」
勇弥「せ、正義ィ!」
楓「黄昏、心星!」

勇弥と楓が正義の方へ駆け寄る。

勇弥「正義、今のはいったい……?」
正義「あ、勇弥くん、十文字さんも、動けるようになったんだ。」
楓「動ける……?あ。本当だ。体が軽い。」
奈海「私も。正義くんのおかげなのかなぁ?コインちゃんは?……あ、あそこだ。」

勇弥「ははは、契約解除、ってならずに済んだな。」
コイン「“ぷはぁ”まったくよ。びっくりしたじゃない!」
楓「(今回ばかりは、私も全滅を覚悟したが……。黄昏には驚かされるよ。)」



少し離れた所で、大王は訳の分からない状況を分析していた。

大王「あれは俺の能力のはず……。いや、少年は黒雲から物を生成できる。同じように契約によって得たのだろう。」

しかし問題はもう1つある。【タナトス】が少年に怯えたのだ。死こそが恐怖の根源であると言った【タナトス】がだ。
死を超越する恐怖があるというのか?

死……?恐怖……?……なるほど、そういう事か。全てが繋がった。



タナトス「な、なんだ、これは……?体が勝手に、震え、硬直し、寒気もする……。」
大王「【タナトス】、それが恐怖だ。」
タナトス「【恐怖の大王】……。ふ、ふざけるな!私が恐怖などッ!」

その言葉を受け、大王は不敵な笑みを浮かべる。

大王「【タナトス】、お前は『死こそが恐怖の根源』といったな。だがそれは違う。死もある恐怖の一種に過ぎない。」
タナトス「死を上回る恐怖……だと?」



大王「『未知』だ。」



タナトス「ミチ……『αγνωστο』?」
大王「人間は知らない事を恐れる。それ故、多くのものに名をつけ、全ての事象を研究・証明したがる。
   そしていつか、分からない事象を説明するために誕生したのが【神】。俺達都市伝説の祖先になるのだろうか。」
タナトス「それと、死が、どう関係している……?」
大王「まだ分からないのか?何故都市伝説が怖いのか。『分からないから』だ。
   いつ何処にいるか、何をしてくるのか、どうして生まれたのか……。人はそれに恐怖する。
   しかし知らない事を知るためか、知らない事を作るためか、それは生まれる。
   死だけではない。」
タナトス「俺も恐れるほどのミチを持っている、と言うのか。ならなんだ?」

怯え震える【タナトス】を見て、大王は既に勝利を悟っていた。



大王「お前の恐れるものは、少年の未来だ。」



タナトス「ミラ……『Μοιρα(モイラ)』……?」
大王「未来もまた未知。それは無限の可能性を秘めていると言っても過言ではない。
   それを予測できるのは、一部の都市伝説だけだ。」
タナトス「……。」
大王「そしてお前は【死神】の力を持つ死の神【タナトス】。言い換えれば人の未来を奪う者だ。
   お前は人の未来を奪ううちに、人の未来を恐れるようになったんじゃないのか?」
タナトス「うるさい!根拠も無い事を……。」

大王「あぁそうだ。この意味不明な現実を受け入れるための、根拠もない推測だ。だが1つだけ断言できる。
   今なら俺は……お前を恐れない!」

大王が剣を振るう。【タナトス】は鎌をハルバートに変形させて防御する。
そのまま大王の連撃が続く。しかし【タナトス】は少し前までの技の切れを失っていた。



正義「だ、大王!く……うわっ!?」
勇弥「正義、お前はもう休んでてくれ。今までずっと戦ってくれてたからな。」

奈海「わ、私も!うッ……。」ガクッ
コイン「わぁ、奈海も充分戦ったよ。勇弥くん達に任せよう。」
楓「あとは任せてくれ。私は都市伝説研究同好会の、会長だからな。」



勇弥と楓が一斉に走りだす。

勇弥「大王さん、剣1本!」
大王「了解、会長は不要か?」
楓「気持ちだけ受け取ります。しかし素手で充分です。」
タナトス「調子に、乗るなァ!」

【タナトス】のハルバートが勇弥に向けられる。

大王「友、あれを受け止められるとは思うな。」
勇弥「自分と正義の違いぐらい分かってるぜ?だから俺の戦い方で。」
タナトス「うっ!?」

勇弥にあと少しで届くというところで、【タナトス】の動きが止まる。

勇弥「空気の抵抗を上げたせいで、動き辛くなったのさ。水の中では走りにくいのと一緒だ。」
タナトス「く、空気を操作する都市伝説か……。」
勇弥「操作できるものは『全て』。さぁ、いっくぜぇ!」

勇弥の剣が【タナトス】のハルバートを叩き落とそうとする。しかし思った以上に握力が残っていた。

勇弥「あら?」
タナトス「面白い能力だが、器の力が伴っていないな!」
大王「友!伏せていろ!」

大王の掛け声と共に勇弥が伏せると、勇弥の後ろから大王の突きが炸裂する。
【タナトス】はハルバートで大王の突きを防いだ。

タナトス「くっ!」
大王「ちっ、これは効くと思ったがな。」
楓「大王様、次は私が!」
タナトス「ッ……。素手で戦えると思うか!?」

【タナトス】は楓にハルバートを突きつける。

勇弥「ちょっ、大丈夫なのかよ!?」
大王「会長なら可能だ。会長にはあの能力がある。」
勇弥「オレの時と対応がおかしい……。まぁいいけど。」



【タナトス】がハルバートを振り下ろす。楓は後ろにステップした。同時に、電子音が鳴り響く。

楓「武器が要らないという訳ではない。」1!
タナトス「何ッ?!」

ハルバートを前に突き出す。楓はひらりと避ける。電子音は腕時計から鳴り響く。

タナトス「偶然……?」
楓「武器は使いこなせないだけだ。」2!

ハルバートを振り上げると、まるで宙に舞う楓のように、ひらりひらり。

楓「私の取り得は、避ける事と。」3!
タナトス「ち、都市伝説……!」

“count over!”

電子音がカウントを終了すると同時に、“ピッ、ピッ”と音声が鳴りだす。
その瞬間、楓は【タナトス】を掴み、力いっぱい地面に叩きつけた。

タナトス「か……?」
楓「力いっぱい投げ飛ばす事だ。」



大王「……決まったな。」ぐっ
楓「はい大王様!お役に立てて光栄です!」ぎゅっ!

【数秒ルール】の能力により【タナトス】は通常の何倍ものダメージを受けたのだ。
さすがの彼も、反抗の意志は薄れただろう。



勇弥「さてと、正義、そろそろ大丈夫か?」
正義「うん、よっと。立てるようにはなった。」
奈海「よいしょっと。で、あいつは?」
楓「あの通りさ。」
正義「えっ……!?」
奈海「嘘……!?」
楓「……?」
勇弥「……。」






タナトス「モイ、ラ……。」






勇弥と楓が後ろを向くと、ボロボロになりながらもまだ立つ【タナトス】の姿があった。

コイン「まだ戦意失って無いじゃん!」
勇弥「いや、もう戦えないはず、だろ……?」



―――その眼が向けられた先は、正義か、大王か―――



―――その時彼の頭を巡るいくつもの回想を、知る者は2人といなかった―――






      タナトス「……うわあぁぁぁぁああああぁぁぁ!!」






ハルバートが変形して鎌に戻り、【タナトス】は黒い翼を広げてこちらに飛んでくる。

勇弥「やばい!早く何とかしねぇと!」
大王「少年、友、ここは俺1人でいい。」
正義「大王……?」

【タナトス】を目の前に、大王は上空に黒雲をつくる。
すでに、黒雲の内部から光が漏れていた。






大王「【タナトス】。お前は、俺の右腕に丁度いい存在だと思っていた。」



タナトス「あぁぁァァァあぁあぁ……!」



大王「だが、怒りで我を忘れるというなら、取り消そう!」






瞬間、雷鳴が轟き、上空より光の矢が落ちる。
その矢は確実に【タナトス】に狙いを定めたように、彼を正確に貫いた。
そう、見えた。



タナトス「ァぁ、ぁ…………。」



―――ただ、静寂が続いた――――――






Σχεδιο編第6話「死」―完―



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー