「やぁ~りぃ~すぅ~ぎぃ~でぇ~すぅ~のぉ~お!!!」
「組織」本部R-No.上位室にて
赤く長い髪を振り乱しながら、少女は深紅のスパークが走る両手を机に叩きつけながら怒鳴った
彼女――R-No.0ローゼ・ラインハルトの怒りの矛先は、目の前で冷静に立っている少年――黄昏 裂邪だった
赤く長い髪を振り乱しながら、少女は深紅のスパークが走る両手を机に叩きつけながら怒鳴った
彼女――R-No.0ローゼ・ラインハルトの怒りの矛先は、目の前で冷静に立っている少年――黄昏 裂邪だった
「……死人は出していない」
「例えそうであったとしても!
ワタクシが指示したのは“拘束”であって“殲滅”ではありませんでしたわ!
それに「亞楼覇」のリーダー生須 蹄、他部下多数は失血死寸前、紅一点の沢 禰香は酸素欠乏!
もう少し遅ければ殺人になり兼ねませんでしたわ!
沢 禰香は手口からして恐らくミナワさん……
生須 蹄達は貴方がおやりになったのでしょう? 裂―――“Rainbow”?」
「的を射ている」
「お黙り! 何度も言っておりますがワタクシ達R-No.は「組織」においては穏健派の一つですのよ!?
罪を犯した契約者を殺す事が役目ではありません! 契約を切らせ、必要であれば記憶を消し、一からやり直させる!
これはワタクシ達だけでなく、貴方達『Rangers』も同じですわ!」
「俺は承知の上で入った
こちらも気をつけてはいるが、何分相手方が貧弱過ぎてね
絹ごし豆腐のようなものだ。大して力を入れてないのに勝手に崩れていく
ましてやそれを“拘束(つかまえる)”なんて至難の業だ、そうだろ?」
「例えそうであったとしても!
ワタクシが指示したのは“拘束”であって“殲滅”ではありませんでしたわ!
それに「亞楼覇」のリーダー生須 蹄、他部下多数は失血死寸前、紅一点の沢 禰香は酸素欠乏!
もう少し遅ければ殺人になり兼ねませんでしたわ!
沢 禰香は手口からして恐らくミナワさん……
生須 蹄達は貴方がおやりになったのでしょう? 裂―――“Rainbow”?」
「的を射ている」
「お黙り! 何度も言っておりますがワタクシ達R-No.は「組織」においては穏健派の一つですのよ!?
罪を犯した契約者を殺す事が役目ではありません! 契約を切らせ、必要であれば記憶を消し、一からやり直させる!
これはワタクシ達だけでなく、貴方達『Rangers』も同じですわ!」
「俺は承知の上で入った
こちらも気をつけてはいるが、何分相手方が貧弱過ぎてね
絹ごし豆腐のようなものだ。大して力を入れてないのに勝手に崩れていく
ましてやそれを“拘束(つかまえる)”なんて至難の業だ、そうだろ?」
何やら言いたげに口元をぷるぷる震わせるローゼだったが、
はぁ、と溜息だけついて、椅子に腰を下ろして項垂れた
はぁ、と溜息だけついて、椅子に腰を下ろして項垂れた
「……昔の貴方が恋しいですわ…「南極事件」から貴方は変わってしまいました……
貴方が陰で何と呼ばれているか御存知? “千の貌を持つ男”ですのよ?
ワタクシの与えた“Rainbow”…“七変化”の名以外に、貴方の戦う姿を見た一部の契約者達がつけた幾つもの二つ名…
でもそれらの殆どが貴方の残虐性を端的に表したようなものばかりですわ
その幾つも名をつけられたことからまたつけられた名が“千の貌を持つ男”…こんな忌々しいことがあるかしら?」
貴方が陰で何と呼ばれているか御存知? “千の貌を持つ男”ですのよ?
ワタクシの与えた“Rainbow”…“七変化”の名以外に、貴方の戦う姿を見た一部の契約者達がつけた幾つもの二つ名…
でもそれらの殆どが貴方の残虐性を端的に表したようなものばかりですわ
その幾つも名をつけられたことからまたつけられた名が“千の貌を持つ男”…こんな忌々しいことがあるかしら?」
ローゼは拳を作り、小さく震わせる
裂邪はまだ知らぬ事だが、彼女は同じ名を持つ邪神と拳を交えた事があった
己の家族に等しい仲間達を殺め、傷つけ、他人の命を弄ぶ邪悪なる存在
彼女は怖いのだ
「南極事件」―――七つの都市伝説と融合し暴走した裂邪は、その邪神と同等の力を持っていた
そして、今彼はその邪神と同じ呼び名を持っている
いつか本当に、彼が“邪神”になってしまうのではないか
いつか、この手で彼を―――かつて自分が想いを寄せたこの少年を殺める日が来てしまうのではないか
そんな事を考えてしまい、怖くて堪らなくなる
裂邪はまだ知らぬ事だが、彼女は同じ名を持つ邪神と拳を交えた事があった
己の家族に等しい仲間達を殺め、傷つけ、他人の命を弄ぶ邪悪なる存在
彼女は怖いのだ
「南極事件」―――七つの都市伝説と融合し暴走した裂邪は、その邪神と同等の力を持っていた
そして、今彼はその邪神と同じ呼び名を持っている
いつか本当に、彼が“邪神”になってしまうのではないか
いつか、この手で彼を―――かつて自分が想いを寄せたこの少年を殺める日が来てしまうのではないか
そんな事を考えてしまい、怖くて堪らなくなる
「…何と呼ばれようが構わない……俺は俺の意志を貫くだけ」
そう言うと、裂邪はローゼに背を向けて歩き出し、
ドアノブを掴んで捻ろうとした
ドアノブを掴んで捻ろうとした
「っお待ちなさい! 一体何を考えてらっしゃるの?
せめて、貴方の思惑だけでもワタクシに教えて!」
「……悪い、ローゼちゃん……こればかりは棺桶まで持って逝かせてくれ」
せめて、貴方の思惑だけでもワタクシに教えて!」
「……悪い、ローゼちゃん……こればかりは棺桶まで持って逝かせてくれ」
がちゃり、とドアは開かれ、彼は部屋から出ていった
ローゼには、退室する寸前の裂邪の背中が、何処か寂しげに見えた
ローゼには、退室する寸前の裂邪の背中が、何処か寂しげに見えた
...To be Continued