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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ソニータイマー-88

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                 「これは正当防衛です」



こんにちははじめまして。私は武器蔵鞘花(ぶきくらさやか)です。高校一年です。小柄ですが本当です
あ、このゴスロリは私の趣味です。私服なんです
鞘花「ふぅ、この町は都市伝説が多いですからね。気をつけないと。私も契約者であるとはいえ油断大敵です」
しかも有名どころだと倒してもまた現れるそうですから厄介です。特に口裂け女。あれは倒したと思ったら同じ日にまた別の場所で現れたとかいうほどですから要注意です
口裂け女ブームなんてもうとっくに去ったかと思ったのですが…。しかしここは学校町。都市伝説の町ではそんな常識通用しないのでしょう
『やぁそこのお嬢さん』
誰かが紳士的に話しかけてきた。…包帯だらけですけど
鞘花「何です?」
『注射をしてもいいかな?』
そう言って紳士的な包帯男は注射器を私の首筋に突きつけました
鞘花「…か」
『ん?』
鞘花「いったい何を注射してどうするつもりなんですか? 麻薬を注射して生き人形にするつもりですか?
毒薬を注射して殺すつもりですか? 睡眠薬や媚薬を注射して強姦でもするとか?
増強剤でも使って私を戦闘マシーンに改造するつもりですか? コカインを注射して奴隷にするつもりですか…?
ああ、怖い、怖い怖い怖い怖いですね。何をされるか分かりませんけど、このままでは私は何かをされる…。
首筋に注射器を突きつけられて、注射をしても良いかと脅されて…ああ怖い怖い怖い怖い。怖くて怖くて堪らない! だから―」
『何を言っているのかな?』
鞘花「―――だから、これは正当防衛です」
そう言って私はどこからともなく刀を取り出し注射男を斬ろうとします
『なっ!?』
避けられました。残念です
鞘花「あーあ、日本刀(これ)では駄目でしたか」
『君、何のつもりだ!?』
鞘花「何のつもりって…ああ! どこから日本刀を取り出したかが不思議なんですね? 大丈夫ですよ、心配しなくてもちゃんと種明かししますから!」
私はゴスロリ服の隙間から様々な武器を覗かせます。刀、斧、槍、鎖鎌エトセトラエトセトラ…
鞘花「見ての通り私は暗器使いでして。体中に様々な武器を隠し持っているんですよ」
『暗器使い…? いや、そんなことはどうでもいい! 私が聞きたいのはなぜいきなり刀で斬りつけて来たかだ!』
鞘花「いきなり人の首に注射器を突きつけてきた人が何を言いますか――しかしどちらにしても刀じゃ駄目みたいですね。じゃ、多刀(たくさん)ならどうでしょうかね?
名付けて『一紋多刀(アンサータワー)』!!」
私は袖口から大量の刀剣を出し、注射男に斬りかかります
『ッ! 「注射針千本(サウザンドクター)」ッ!』
なんと、あちらも大量の注射器で迎撃してきました
鞘花「あらあら、これでも駄目ですか。じゃ、槌(これ)ならどうですか? 軽い刃物ならともかく、重くて硬い鈍器なら貴方の注射器ごと頭を叩き潰せますよ…?
食らいなさい、『土竜叩き潰し(ショッキングモール)』!」
私は両腕に巨大ハンマーを抱え叩き潰しにかかります
鞘花「なっ――」
私がハンマーを振りかぶると、いつの間にか目の前に注射男が――
『隙だらけだ』
ぶすり。がら空きだった私の首に注射針が刺さります
鞘花「くっ……!」
『だが上手いな。私としては頚動脈を狙ったつもりなのだが――ギリギリで急所を外したか』
しかし、我慢できない痛みではない。このままハンマーを振り下ろせば……あら?
何故だろう。力が入らない。振りかぶったハンマーを、重量に任せ前方に振り下ろすだけなのに、力が入らない。
身体が言うことを聞かない――否。筋肉が言うことを聞かない!
そのまま私はハンマーの重さに引っ張られ、後ろに倒れてしまいました
鞘花「かららが……あらた、いったい何を……」
舌にまで力が入らない。上手く話すことができません
『何って……注射したのさ。そう、筋弛緩剤をな。さて、これでもう動けないな……
確かにハンマーの破壊力なら私の注射器による防御を貫通できるだろうが……あんな隙が大きい攻撃、
懐ににもぐりこんで素早く打ち込めば怖くない。愚策だったな』
こいつ……意外と強いです! 野良っぽいのに…!
鋭い攻撃は強固な防御に防がれ、動かない防御は力を溜めた破壊の一撃によって崩れ、出が遅い破壊の一撃は素早い攻撃に隙をつかれる。
分かりやすい三竦みですけど(fate/extraを参照です)、それがここまで顕著に現れるなんて!
『さて、と。これで君は抵抗できない。つまり――注射し放題というわけだ!』
注射男が両手に大量の注射器を持ち、向かってくる。普段なら簡単に避けられる速さなのに、身体が動いてくれない!
注射男はどんどん近づいてきます。迫ってきます。這い寄ってきます。どんどん、どんどん、どんどん、どんどん。
『さぁ、薬漬けにしてやろう。これで終わりだ――』
鞘花「ええ、そうれ。……あらたが」
上手く喋れないせいで締まりませんが、注射男が私に止めを刺そうとしたとき、私のゴスロリスカートから88mm機関砲(アハトアハト)が顔を出します
そして、なぜか私のスカートの下にある手が、88㎜を発砲します!
『なっ―――』
勝負は一瞬でした。いくら都市伝説といえども、至近距離からの砲撃には敵いません。(敵うやつもいるかもしれませんが)
『危なかったなぁ、ご主人様。あたしがいなけりゃどうなっていたことか……』
さっき88mmを撃った張本人、私の契約都市伝説のひとつ、『ベッドの下の殺人鬼』が言います
鞘花「ありがろう、これれまら殺られずにすんだわ」
『け、契約者様はいつもこうなんですよ。殺られる前に殺ると言っておきながら、何かをされるまで攻撃しないし……。
せ、戦闘でも一撃必殺のほうが得意なはずなのに、結構まともに戦っちゃうし……。わ、私たちいつも冷や冷やしてるんですよ……?』
隙間に隠れて影ながら戦いを補佐していた私の契約都市伝説、『隙間女』が言います
鞘花「ごめんらさい。れもわらし、あらたたちのこと信じてるんらから」
『くくく、だったらあたしたちはその信頼に応えないとねぇ』
『ま、まったく……調子いいんですから』
このまま私は二人に体を支えながら、家に帰って養生しました。筋弛緩剤の効果が切れるまで結構かかりました……
ちなみに私はもう一つ、『悪魔の密輸』とも契約しているんですけれど、それはまた別のお話ということで。


                          続く…


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