アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-13

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
 ………よし、なかなかに調子がいい
 最後まで油断は出来ないけれど、このままの調子でいけば……勝てる

(誰が狼であろうが村人であろうが、関係ない。私さえ、生き残ることができればいい)

 今回が最後の話し合いだ
 とにかく、この夜を生き残るのだ
 そうして、勝利してみせる………

「さて、今日が最後の話し合いになる訳だが……占いの結果、言うぜ」

 Nが、口を開いた
 その視線が………こちらに、向く

「狼は、こいつだ」

 ……え?

「ち、ちょっと待ってよ。私が狼って………」

 それは、つまり
 「私を占った」ということである
 でも、待って
 ちょっと………待ってほしい
 そんな事は「ありえない」
 そもそも私は狼ではないし、それに………

「嘘をつかないでよ」
「いや、嘘じゃないぜ」

 笑うN
 いや、違う………「嘘」だ
 本当にNがこちらを占ったと言うのならば、こちらは今、こうして話し合いの場に参加できていないはずなのである

 何故、Nが嘘を付いているのか考える
 考えて………最悪の答えが、浮かんだ

「N、貴方が「狼」だったのね」
「へぇ?つまり、晃の方が本物の占い師だった、そう言いたいのか?」

 えぇ、と、頷いてみせる
 村人側は、選択ミスをしてしまった
 初日に吊られてしまったAこそが、本物の占い師
 そして、自分を含めて、皆………Aに踊らされてしまった

「あ、えぇと、でも、その。それじゃあ、えっと………N君が狼、だったとしたら。N君、L君が本当は霊能じゃなくて狼だ、って、占い結果、出してたよね……?」

 恐る恐る、と言った感じでCが発言した
 そう、確かにNはLはクロだった、狼だったと占ったのだ
 だが、Nが狼であるとすれば、その占いすら罠ということになる
 完全に………踊らされた

「まぁ、かなえがどっちの発言信じるかは自由さ。ただ………俺が本物の占い師じゃない、って保証はない。そうだろ?証明できるのか?」
「それは…………」

 証明は……できる
 できる、けど、しかしそれは………

 時間が来た
 投票の結果、吊られたのは、私

 あと少し
 ……あと少し、だった、のに



「………はい。それで、四日目の夜。狼の遠吠えが聞こえて」
「え、ぁ、あれ??」
「かなえは無残な死体で発見されました、と。悪いな、かなえ。俺が狼だ」

 にんまりと笑うN
 あぅあぅあぅ、とCはおろおろとしている
 うん、その………負けた
 ぐでー、と、私は力尽きたように、テーブルの上に突っ伏す

「ん?直斗が狼だったんだよな。じゃあ、Lは……」
「あ、俺っちも狼っすー。霊能じゃないっす」
「………霊能は、こっち」

 っあー!?
 最初の話し合いの後、狼にやられたYが霊能だったんだ!?
 途中まで、Lにも完全に踊らされてたからなぁ……

「じゃ、役割発表。神子とかなえが村人。龍哉が狩人、優が霊能、晃が占い師、直斗と憐が狼で、遥が狂人な。で、狐が…」
「………私です」
「そういう事だ。最後に直斗とかなえが残ったから、直斗がかなえ食い殺して狼陣営の勝利だ」

 Kが、淡々とそう結果を告げてきた
 うん、そういう事なんだよねー………これは完全に、NとLに踊らされてしまった

「直斗と憐が狼とかなにそれ怖い………この二人が狼になった時って、勝てた試しないぞ」
「神子様と直斗が狼だった場合も、そう言うパターンが多いですね」

 HとRがそう口にする
 そ、そうだったのか………ちら、とY達を見ると、こくこくと頷いている
 うぅ、つまり、最初に配られた配役からして、こちらに負けフラグがたっていたのか……

「うぅ、憐って、嘘とか結構ヘタそうだなー、って思ってたのに……」
「そうっすー?………俺っち、結構嘘吐きっすよ?」

 へららんっ、と笑うL
 うぐぐぐ………っく、悔しい

「まぁ、こっちも。貴方が狐だって、見抜けなかったんだしね。初心者、なのよね?」
「えぇ。人狼ゲームは今回が初めてよ」

 …………そう
 放課後、皆で集まって自分達がやっていたのは「人狼」と言う対話によるゲームだ
 ざくっと説明すると、「村人」側と「人狼」側に分かれて対戦し、村人は人狼を見つけ出して処刑し、村の安泰を図る。人狼は処刑されないように正体を隠しながら村人を食っていく……と言うもの
 今回は、村人の中に「狩人」や「占い師」などの役職をフリ、さらに「人狐」と言う別陣営を加えたルールで行っていた
 私に当てふられた人狐の役割は単純、「生き延びる」事
 村人に吊られないようにしながら、最後まで生き残る事だ
 狼には食われずにすむのだけど、占い師に占われた場合、その場で死亡すると言う弱点がある為、吊られないようにかつ、占い師に占われないように………と言う難しい役割だった
 それでも途中までいい線いってたと思ったんだけどなぁ………

「おや、勝負はついたのかね」
「あ、先生」

 と、診療所の先生が顔を出した
 私達は、診療所の一角を借りて、人狼ゲームをしていたのだ
 ちょうど患者さんがいないとはいえいいのだろうか、と思わなくもないのだが、診療所の主である先生がOKだしてきたのだから、問題ないのだろう

「それならちょうど良かった。我が助手よ、ちょっと、手伝ってほしい事が………包帯やらのストックについて、少し確認したい」
「あぁ、わかった。じゃ、みな、もう1ゲームやるかどうかはさておき、まずは休憩しとけ」

 Kが立ち上がり、部屋を後にしようとする
 しゃべりっぱなしでちょっと疲れてたし、ちょうどいいかも

「飲み物は、キッチンの方の冷蔵庫にある物、好きに飲んでいいよ」

 と、先生は部屋を後にする

「んじゃ、俺、飲み物とってくるな」

 すくり、とNが立ちあがる
 ……ふむ、ここは。好感度アップのチャンスの場と見た

「私も行くわ。一人で人数分コップ持ってくるのは大変でしょ?」
「ん?………あ、そうだな。じゃあ、頼む」

 よし、Nとふたりきりだ
 ちょっとは好感度アップしないとね

(………それに。気になる事も、あるし)

 綺麗に片付けられたキッチンにおじゃまする
 Nは何度か入った事があるのだろうか、診療所を歩いている間も迷いなく歩を進めて、そのまま冷蔵庫に向かう

「あ、麦茶作ってある。これにするか」
「うん、そうね、えっと、コップは………」

 そっちだな、と、Nが指さした先のコップを出させてもらう
 うん、ちゃんと人数分、ありそう

「………ね、直斗。直斗達って、皆、中学校も一緒だったんだよね?」
「あぁ、そうだよ。灰人も学年は違うけど、一緒だったし………それが、どうかしたのか?」
「えぇと………そのみんなが中学生だった頃に、さ。なんか事件、って言うか………大変なこと、なかった?」

 「三年前」と
 具体的に聞いたら、ぼかされてしまう気がした
 だから、少しごまかして聞いてみたの、だけど

「なかった」

 きっぱりと、即答してきたN
 その返事に、拒絶の意志を感じたのは、気のせいだろうか
 表情を、見ようとした
 けれど、Nはちょうど、こちらに背中を向けていて………表情は、見えなかった

「…ん、お盆もあった。さ、持って行こうぜ」

 くるりっ、と、こちらに振り返った時
 Nは、いつも通りの表情をしている

「さ、行こうぜ。あんま待たせたら悪いし」
「え………えぇ、そうね」

 …やはり聞き出すのは無理、か
 Nに気づかれないように、そっと溜息つく


 何故だろうか
 彼らとは、少しは仲良くなったつもりでいたのだけれども
 自分と彼らとの間に、大きな…………大きな大きな、壁があるような
 そんな感じがしたのだった




to be … ?




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー