「…おい、本当に大丈夫なのか?」
「問題ありませんよ。お気になさらず」
「その顔色でそれを言うかよ。いい加減、マジで一回休めって」
「問題ありませんよ。お気になさらず」
「その顔色でそれを言うかよ。いい加減、マジで一回休めって」
…そうは、言われても
「夢の国」に対する警戒、「組織」内での「鮫島事件」発動計画に対する警戒
……そして、つい先日遭遇した、ハーメルンの笛吹きの真意……
考慮しなければならない事が多すぎる
それらに対して、全て対策を練っていかなければ
犠牲者を、一人でも少なくする為に
一人でも、たくさんの命を救えるように
「夢の国」に対する警戒、「組織」内での「鮫島事件」発動計画に対する警戒
……そして、つい先日遭遇した、ハーメルンの笛吹きの真意……
考慮しなければならない事が多すぎる
それらに対して、全て対策を練っていかなければ
犠牲者を、一人でも少なくする為に
一人でも、たくさんの命を救えるように
正直、この黒服、ここ数日ほぼ休んでいない、と言っていい
いや、ある程度眠ってはいる…が、せいぜい一日1,2時間程度
いくら都市伝説と言えど、その程度で疲れがとれる訳もない
ほぼ、疲労困憊の状態である。精神状態とてギリギリだ
ハーメルンの笛吹きを相手に、らしくもなく声を荒げてしまったのもそのせいだろう
少なくとも、青年から見て…今の黒服の状態は、無理矢理にでも休ませるべき状態だった
いや、ある程度眠ってはいる…が、せいぜい一日1,2時間程度
いくら都市伝説と言えど、その程度で疲れがとれる訳もない
ほぼ、疲労困憊の状態である。精神状態とてギリギリだ
ハーメルンの笛吹きを相手に、らしくもなく声を荒げてしまったのもそのせいだろう
少なくとも、青年から見て…今の黒服の状態は、無理矢理にでも休ませるべき状態だった
「…縛り上げてでも休ませるぞ。しまいには」
「……そこまでする必要はありませんよ」
「……そこまでする必要はありませんよ」
青年の言葉に、黒服は苦笑する
そこまでする必要はない
黒服としては、秋祭りでの「夢の国」との戦いが終わり、事後処理が全て終わったら、流石にゆっくりと休ませてもらうつもりだ
それまで、そう易々と休む訳にはいかないのだ
が、青年は、それで納得しようとしない
それこそ、本当に縛り上げてでも休ませるつもりなのか、黒服の後をついて来る
そこまでする必要はない
黒服としては、秋祭りでの「夢の国」との戦いが終わり、事後処理が全て終わったら、流石にゆっくりと休ませてもらうつもりだ
それまで、そう易々と休む訳にはいかないのだ
が、青年は、それで納得しようとしない
それこそ、本当に縛り上げてでも休ませるつもりなのか、黒服の後をついて来る
「…あぁ、そうです。頼まれていた情報ですが…将門皇に、お渡しください」
「ん、あぁ」
「ん、あぁ」
ぱさり、紙の束を、青年に渡す
どうも、将門が力を貸すことにした者が情報を欲したらしく、それをこの黒服が調べたのだ
「鮫島事件」の発動阻止に助力してくれると言うのなら……そして、これを機会に、「組織」が何とかなるならば
この黒服は、喜んで力を貸すのだ
どうも、将門が力を貸すことにした者が情報を欲したらしく、それをこの黒服が調べたのだ
「鮫島事件」の発動阻止に助力してくれると言うのなら……そして、これを機会に、「組織」が何とかなるならば
この黒服は、喜んで力を貸すのだ
…たとえ、それが己の命を縮める事になろうとも
「…それでは、これで。「鮫島事件」発動計画については、Tさんにも連絡しなければなりませんので…」
「あ、お、おい!」
「あ、お、おい!」
足早に離れようとしたが、青年はすぐに追いついてきた
…まさか、こちらが休むまで、ついて来るつもりか
どうしたものか、悩んでいると
…まさか、こちらが休むまで、ついて来るつもりか
どうしたものか、悩んでいると
「…おや、ちょうどいいところに」
「あ、黒服さん?」
「あ、黒服さん?」
Tさんと、その契約者の少女だ
契約者の鞄から、ぴょこり、人形が顔を出す
契約者の鞄から、ぴょこり、人形が顔を出す
「どうかしたのか?」
「…少々、お耳に入れておきたい事が」
「…少々、お耳に入れておきたい事が」
Tさんに、「組織」内の「鮫島事件」計画について、自分がわかっている範囲で伝える
…「鮫島事件」計画が、彼が「夢の国」との戦いで考えている作戦に、悪影響を与えるかもしれないからだ
祭に集まる人間を「餌」などと称した彼ではあるが…まるで、自分を悪人のように思わせるその物言いが、若干、引っかかった
そんな言い方をしてまで、やり遂げようとする作戦
…少しでも、手助けをしてやりたい
…「鮫島事件」計画が、彼が「夢の国」との戦いで考えている作戦に、悪影響を与えるかもしれないからだ
祭に集まる人間を「餌」などと称した彼ではあるが…まるで、自分を悪人のように思わせるその物言いが、若干、引っかかった
そんな言い方をしてまで、やり遂げようとする作戦
…少しでも、手助けをしてやりたい
「うむ、わかった……で、それはいいのだが」
「はい?」
「黒服さんの背後で、こっち睨んできてるチャラいの、誰?」
「はい?」
「黒服さんの背後で、こっち睨んできてるチャラいの、誰?」
…おや?
Tさんとその契約者の言葉で後ろを振りかえると、青年は警戒するように、Tさんたちを睨んでいて
……あぁ、しまった
そう言えば、初対面か
Tさんとその契約者の言葉で後ろを振りかえると、青年は警戒するように、Tさんたちを睨んでいて
……あぁ、しまった
そう言えば、初対面か
「初対面の相手を、そんな風に睨むものではないでしょう」
「………何だよ、こいつら」
「「組織」の人間ではありません。敵ではありませんよ…「夢の国」との戦いにおいて、力強い味方です」
「………何だよ、こいつら」
「「組織」の人間ではありません。敵ではありませんよ…「夢の国」との戦いにおいて、力強い味方です」
そう、簡潔に青年に伝えると
なぜか、青年はますますTさんを睨みつける
なぜか、青年はますますTさんを睨みつける
「…もしかしてだけど、お前が最近休めてないのは、こいつのせいか?」
「彼のせいではありませんよ」
「彼のせいではありませんよ」
こっそりと、苦笑する
…いや、確かに、Tさんに頼まれた仕事もかなりあるが…
だが、彼のせいだけではない
自分が休めないのは、むしろ「夢の国」と「組織」の暗部のせいなのだから
青年は、じろり、Tさんを睨みながら…
ぐい、と強引に黒服の腕を掴んだ
…いや、確かに、Tさんに頼まれた仕事もかなりあるが…
だが、彼のせいだけではない
自分が休めないのは、むしろ「夢の国」と「組織」の暗部のせいなのだから
青年は、じろり、Tさんを睨みながら…
ぐい、と強引に黒服の腕を掴んだ
「…伝える事は伝えたんだろ?行こうぜ。とにかく、お前は休め」
「あ……」
「あ……」
…どうしたものか
これは、大人しく少しは休まないと、解放してもらえそうにないか?
……どうして、この青年はここまで自分のことを心配してくるのか
黒服には、その理由がわからない
これは、大人しく少しは休まないと、解放してもらえそうにないか?
……どうして、この青年はここまで自分のことを心配してくるのか
黒服には、その理由がわからない
…彼は知らない
青年が、彼を父親のように慕っている事を
青年が、他の少女と協力し、彼を救おうとしている事実を
彼は、まだ知らないままだ
青年が、彼を父親のように慕っている事を
青年が、他の少女と協力し、彼を救おうとしている事実を
彼は、まだ知らないままだ
「…すみません、Tさん、私はこれで…」
ぐいぐいと、青年に引っ張られ
黒服は、慌ただしくTさんたちに別れを告げ、そのまま引きずられていった
黒服は、慌ただしくTさんたちに別れを告げ、そのまま引きずられていった
「……禁断の世界?」
と、Tさんの契約者が、その様子を見て呟いた事に
黒服も青年も、気付いていないのだった
黒服も青年も、気付いていないのだった