ハロウィンである
この期間、学校町で一番大きな商店街にて、仮装していれば最大で30%オフなのだ
よって
この期間、学校町で一番大きな商店街にて、仮装していれば最大で30%オフなのだ
よって
「生活費を抑えるためにも!あの商店街で買い物する時にはこの仮装で行く事にする!」
オペラ座の怪人、通称ファントムの仮装をし、九十九屋はそう宣言した
いや、流石にこの仮装のまま、商店街に行く訳ではないが、一応確認の為に前もって一回着てみるのだ
いや、流石にこの仮装のまま、商店街に行く訳ではないが、一応確認の為に前もって一回着てみるのだ
「なんでこんなに気合入れるんだよ。手作りのわりには気合を入れて」
「この街なら、いっそ気合はいった仮装の方が目立たない。まっとうな手段以外で稼いで、「組織」だの「獄門寺家」だのに目をつけられると厄介だから、生活費は極力抑えた方がいい。よって、割引効く間に、保存効く食いもんとか買いだめしといて大丈夫なもん買い貯めるぞ!」
「うわ、こいつガチ買い物する気だ!?あと、なんで俺がアルセーヌ・ルパンのコスプレなんだよ。ルパンはフランスだろ」
「イタリアの方の話だって俺が間違えて覚えてたからだ」
「ぶっちゃけやがった!?」
「この街なら、いっそ気合はいった仮装の方が目立たない。まっとうな手段以外で稼いで、「組織」だの「獄門寺家」だのに目をつけられると厄介だから、生活費は極力抑えた方がいい。よって、割引効く間に、保存効く食いもんとか買いだめしといて大丈夫なもん買い貯めるぞ!」
「うわ、こいつガチ買い物する気だ!?あと、なんで俺がアルセーヌ・ルパンのコスプレなんだよ。ルパンはフランスだろ」
「イタリアの方の話だって俺が間違えて覚えてたからだ」
「ぶっちゃけやがった!?」
九十九屋の言葉に、ツッコミを入れているヴィットリオ
なお、九十九屋も本音としては仮装なんぞしたくないが、生活費節約がかかっているのなら仕方ない為、半ばやけになっているともいう
そのやけに、ヴィットリオとアダムを盛大に巻き込んでいるのである
なお、九十九屋も本音としては仮装なんぞしたくないが、生活費節約がかかっているのなら仕方ない為、半ばやけになっているともいう
そのやけに、ヴィットリオとアダムを盛大に巻き込んでいるのである
「かそー?いつもと、ちがうかっこうするのかー?」
「そういう事だ。だから、皓夜。俺は怪我してないから安心しろ」
「そういう事だ。だから、皓夜。俺は怪我してないから安心しろ」
包帯をぐるぐる巻きにしてミイラ男の仮装をしているアダムが、皓夜にそう告げた
アダムのその姿に、皓夜が怪我したのか、と心配したからである
……手軽にできる仮装に逃げたのがまずかったのか、変にリアリティでもだそうと包帯に、血が滲んだように赤い絵の具ちょっと垂らしたのがまずかったか、どちらだろうか
アダムのその姿に、皓夜が怪我したのか、と心配したからである
……手軽にできる仮装に逃げたのがまずかったのか、変にリアリティでもだそうと包帯に、血が滲んだように赤い絵の具ちょっと垂らしたのがまずかったか、どちらだろうか
「いろんなかっこー、おもしろそう……」
「皓夜も仮装する?」
「皓夜も仮装する?」
ひょこんっ、と、仲間の頭の上がお気に入りらしいアナベルが、皓夜の頭の上に乗っかりながら問うた
うー、と皓夜は声を上げる
うー、と皓夜は声を上げる
「でも、こーや、かそーしても、かいものとかはいけないし………」
「買い物行かなくとも、仮装はしていいんだぞ?」
「買い物行かなくとも、仮装はしていいんだぞ?」
そもそも、日本生まれであるのはともかく、近代の文化には疎い皓夜。ハロウィンの意味もよくわかっていなかったようで、商店街の割引以外に仮装理由がわからなかったらしい(いや、そもそも「商店街」「割引」についてもよくわかっていないだろうが)
アダムの言葉に、ぱっ、と表情を輝かせる
アダムの言葉に、ぱっ、と表情を輝かせる
「じゃ、こーやもかそー、してみたい!」
「わかった。今すぐは無理だけど、何か仮装衣装、用意してやるな」
「ねーねー、私も仮装ー」
「…アナベルのも、後でな。まずは、買い物行かないといけないから」
「わかった。今すぐは無理だけど、何か仮装衣装、用意してやるな」
「ねーねー、私も仮装ー」
「…アナベルのも、後でな。まずは、買い物行かないといけないから」
はーい、と返事をする皓夜とアナベル
買い物に行く用の仮装は、主に九十九屋が用意したが………買い物に関係ない皓夜とアナベルの仮装まで用意してくれるかどうかはわからない
と、なれば
買い物に行く用の仮装は、主に九十九屋が用意したが………買い物に関係ない皓夜とアナベルの仮装まで用意してくれるかどうかはわからない
と、なれば
(用意するのは、俺か)
………まぁ、なんとかなるだろう
出来なくも、ない
出来なくも、ない
「アダム、そろそろ買い物行くぞ」
と、ヴィットリオを説得(半分物理)するのが終わったらしく、九十九屋が声をかけてきた
わかった、とアダムはそれに返事を還す
わかった、とアダムはそれに返事を還す
「じゃ、行ってくるな」
「おー、いってらっしゃい」
「いってらっしゃーい」
「おー、いってらっしゃい」
「いってらっしゃーい」
皓夜とアナベルに見送られ、アダムは九十九屋とヴィットリオに続くべく、一旦、ミイラ男の仮装を解きながら歩く
(……そういや、皓夜。人肉以外は栄養にならないし腹も満ちないが、食えない訳じゃないんだよな………試しに、何か菓子でも買ってみるかな)
少しは気分転換になるかもしれない、と
一人こっそり、そんな事を考えたのだった
一人こっそり、そんな事を考えたのだった
おわる