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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-58l

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匿名ユーザー

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 御簾の向こう側の気配が、小さく笑ったのがわかった

「楽しまれているようですね」

 幸太が声をかけると、「あぁ」と短く、返事が返ってくる
 御簾越しであっても、モニターに映し出される試合の様子ははっきりと見えているらしい
 楽しんでいるのならば、何よりだ
 なにせ、将門公からの頼みとは言え、無理に来てもらっているのだし………

「……他の連中から、見物の権利を勝ち取ったかいがあったと言うものだ」

 …………
 …どうやら、将門の知り合いの祟り神の中から、誰が試合の見物に来るかでちょっとした勝負事があったらしい
 どこで勝負したのかわからないのだが、勝負の現場が大変な事になっていそうである
 もっとも、幸太にとっては学校町での出来事でないならば、あまり関係ない事だが

(今のところ、おかしな動きをする者もなし、か)

 白面九尾の狐、バビロンの大淫婦、「怪奇同盟」の盟主
 これらのうち、いずれかの尻尾をつかめたら
 そのような目的もあって、今回の第二回合同戦技披露会は開催された訳だが

(どこまで、尻尾を出してくるだろうね)

 そして、尻尾を出してきたとして
 「その情報を掴んだ者がどれだけ、情報を流してくる」だろうか?

(……どう転んだとしても。「狐」に関わる物語の結末は、変わりはしないのだろうけれど、ね)

 ほんの一瞬だけ、「鮫守 幸太」ではなく「ハッピー・ジャック」としての顔になり
 しかしすぐに元に戻って、幸太は試合を映し出すモニターへと、視線を戻した



 御簾の中で、長屋王はくつろいだ様子で試合を見ていた
 「もにたー」とやらは彼が生きていた時代からすれば妖術の類にも見えるものだが、流石に時代が移り変わっている事は理解している
 今の時代にはそのような技術もあるのだろう、と言うことで納得している
 そもそも、自分達のような存在が「都市伝説」と呼ばれている時点で、自分逹の時代とは違うのだ

(……しかし、なかなかに面白いものだ。これならば、「曾我兄弟」にでも譲ってやってよかったか………】

 …いや、ここで馬鹿な騒ぎを起こさすような輩を牽制する意味では、自分が来るのが正解だっただろう
 己は、大きな問題が発生しないようにとの抑止力なのだから

 ちらり、御簾の隅に置かれた、小さな犬の像を見る
 この御簾の中から、己の祟り神としての力が漏れ出さないための結界を張るために、何だったかの契約者が置いていった物だ
 ここに来るまでの籠の中にも置かれていたところを見ると、これが結界能力発動の鍵となるらしい

(…結界を張った者は、「狐」から逃げていて将門の元に保護されたのだったな………「狐」め、随分と暴れたらしいな)

 幸い、己の膝下は「狐」に荒らされていない
 あちらも祟り神や神に相当する者が守護する土地にはあまり積極的に手を出さなかったのか、それともたまたま、狙われなかっただけか
 …どちらにせよ、将門の完全な膝下ではないとはいえ、あの男が執着している学校町と言う土地に手を出した時点で、今後さらに派手に動くことに違いはない

(学校町に入ってからは、「狐」当人の動きは一切ないようだが………何か企んでいるにしても、妙だな)

 気配も何もかも消え失せ、配下すらも「狐」を見つけられずにいるらしいとの話も聞く
 …まるで、「狐」自体が消え失せてしまったかのような状況

(………何者かに、「封印」でもされたかのような)

 だとしたら、封印したのは誰なのか
 何故、封印した事実を他者に話していないのか………


 「長屋王」には、現状推察しか出来ない
 なにせ、彼はこの「物語」のゲストキャラに過ぎず、「物語」に深く関わるわけではないのだから
 ただ、彼はこのように考える
 何者かが「狐」を封じているのだとして、しかし、それを「首塚」や「組織」等にも一切知らせていないのは、その者に何か考えがあるのだろう、と




to be … ?



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