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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代ーズ-19

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19 交戦記録 I




 日没後からかなり経過した時分、学校町南区



 既に“人払い”が布置されたその区画で
 “モヒート”は「偽警官」の握っていた拳銃を切り裂いていた

 悲鳴を上げてしゃがみ込んだ「偽警官」を睨みつけ
 “モヒート”は暗褐色のレイピアをその都市伝説へと突き付ける

 「偽警官」が震える手から取り落とした回転式の拳銃は
 半分以上が消失しており、その断面は熱で溶けた蝋のように歪んでいた

 断面からは未だに煙が立ち昇っている
 まるで拳銃を劇薬か何かで溶かされたかのようだ

 “モヒート”
 彼女は「コークロア」と契約した、「組織」強硬派所属の契約者である
 つい先刻、彼女は「偽警官」と対峙し、彼が攻撃する前に拳銃を切断した
 彼女が生成したレイピア状のコーラは、能力により対象の切断面を溶解させる


「“オサスナ”! そっちは!?」


 まだどこか幼さの残る彼女の声は、現場に居るもう一人の契約者へと向けられていた

 “オサスナ”
 彼もまた“モヒート”と同じく、「組織」に所属する契約者である
 “オサスナ”は“モヒート”に背を向けるようにして、もう一人の「偽警官」と相対していた

 こちらの「偽警官」もまた、地面に崩れ落ちるように身を縮ませて震えていた


「おっ、俺達はっ! ただっ、『周旋人』に言われてっ!」
「学校町へやって来たのか」


 大きく乱れる呼気と共に吐き出される言葉を、“オサスナ”が静かに続けた
 彼の言葉を耳にした「偽警官」は大きく肩を慄かせた


「分かるだろっ!? しゅ、就職に、有利になんだよっ!」
「『組織』所属の者を殺して実績を作ることが、か?」


 “オサスナ”の言葉に、恐怖の余り「偽警官」は息を飲む


「『都遣』への就職の為、か」


 「偽警官」はもう何も答えなかった
 “オサスナ”を凝視する眼には先程までの悪意や闘争の炎はなく
 ただ、彼ら「組織」所属契約者に対する恐怖一色に染まっていた


「その考えは改めた方がいい」
「お前達『偽警官』を公序騒擾の嫌疑で拘束する」


 “オサスナ”の言葉の直後、現場に到着した「黒服」の宣告が重なる
 恐らく彼らの担当が派遣した「純粋な黒服」だろう
 複数名で現れた黒服は、手際よく「偽警官」二人を捕り押えていく




 “オサスナ”は「黒服」達がその場から立ち去るに際してもなお
 連行される「偽警官」の背中を見送り続けた










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