ふぅ、と
小さく、ため息を吐く
夕食を終え、部屋に戻った直希
……明らかに、疲労がたまっている
姉からも、自分の契約している「光輝の書」の天使達からも言われたが、いい加減休むべきなのかもしれない
小さく、ため息を吐く
夕食を終え、部屋に戻った直希
……明らかに、疲労がたまっている
姉からも、自分の契約している「光輝の書」の天使達からも言われたが、いい加減休むべきなのかもしれない
「………だが、せめて、今回の件を片付けてからだな」
エイブラハムと、その傘下の「13使徒」、それに、烏合の衆の子飼い連中
学校町に入り込んだ、その者達への対処、始末
それらを終えるまでは……休めない
学校町に入り込んだ、その者達への対処、始末
それらを終えるまでは……休めない
もっと
もっと、情報を
相手の戦力を知らなければ
相手の弱みを見つけ出さねば
もっと、情報を
相手の戦力を知らなければ
相手の弱みを見つけ出さねば
彼女にだけ働かせる訳にはいかない
彼女が百働くならば、自分はその数百倍、数万倍、働こう
あんな幼い少女にだけ、重荷を思わせるものか
彼女の母親を、かけがえのない家族を奪った己が、彼女が苦しんでいる中、休んでいる訳にはいかない
自分は、彼女以上に働くべきなのだ
彼女が百働くならば、自分はその数百倍、数万倍、働こう
あんな幼い少女にだけ、重荷を思わせるものか
彼女の母親を、かけがえのない家族を奪った己が、彼女が苦しんでいる中、休んでいる訳にはいかない
自分は、彼女以上に働くべきなのだ
目を閉じ、意識を集中しようとする
情報を得るために、手を結んだ相手とコンタクトを取る為に
意識を、闇へと沈めようとした、その時
情報を得るために、手を結んだ相手とコンタクトを取る為に
意識を、闇へと沈めようとした、その時
………携帯が、着信を告げる
ぱちり、目を開けて直希は携帯を手に取った
画面に映しだされる、友人の名前
数秒迷ったが、応じることにする
画面に映しだされる、友人の名前
数秒迷ったが、応じることにする
「…天地?どうかしたのかい?」
『どうかしたじゃねぇよ……また、休んでないのか、お前』
『どうかしたじゃねぇよ……また、休んでないのか、お前』
携帯の向こう側から聞こえてくる友人の声に、直希は小さく苦笑した
…あぁ、怒らせてしまったな
自分のような変人に付き合ってくれる、稀有な友人だ
怒らせたくなどなかったのだが
…あぁ、怒らせてしまったな
自分のような変人に付き合ってくれる、稀有な友人だ
怒らせたくなどなかったのだが
「あぁ、僕は休んでいる暇などないのでね」
『休め。また倒れるぞ』
「……まだ、平気さ」
『休め。また倒れるぞ』
「……まだ、平気さ」
大丈夫だ
まだ、倒れるわけにはいかないから
…倒れたりなど、しない
倒れるわけにはいかないのだ
まだ、倒れるわけにはいかないから
…倒れたりなど、しない
倒れるわけにはいかないのだ
『エリカさんも心配してんだろ?………少しでもいいから、休め』
「むぅ……」
「むぅ……」
……そうは、言われても
自分とて、姉を心配させてしまっている自覚はあるし、心配させたくない
…さて、どうするべきか
自分とて、姉を心配させてしまっている自覚はあるし、心配させたくない
…さて、どうするべきか
しばし、考えて
それでは、と直希は答える
それでは、と直希は答える
「そうだな……今回の、「教会」の連中の件が片付いたら、休むよ」
『お前な……』
『お前な……』
天地は、言葉を続けようとして……諦めたようだった
どう言葉をかけようとも、直希が折れない事を悟ったのだろう
どう言葉をかけようとも、直希が折れない事を悟ったのだろう
『今回の件が終わったら、必ず休めよ?』
「あぁ、約束しよう……そうだな。しばらく、君と映画を見に行っていない。今回の件が片付いたら、久方ぶりに誘ってくれるか?」
『あぁ、いいぜ』
「あぁ、約束しよう……そうだな。しばらく、君と映画を見に行っていない。今回の件が片付いたら、久方ぶりに誘ってくれるか?」
『あぁ、いいぜ』
その約束を果たす為にも
まずは……今回の件を、さっさと片付ける
まずは……今回の件を、さっさと片付ける
すべては、護るべき存在の為に
『「組織」の方で分かってる情報で、俺がわかってる範囲の事、伝えるぞ』
「あぁ…こちらからも、伝えられるだけ、伝えよう」
「あぁ…こちらからも、伝えられるだけ、伝えよう」
さぁ、情報交換の時間だ
直希は、まずは天地の言葉に耳を傾けることにした
直希は、まずは天地の言葉に耳を傾けることにした
……通話を終えて
携帯を仕舞い込み、天地は目を閉じた
携帯を仕舞い込み、天地は目を閉じた
自分の友人は、相変わらず無茶をし続けている
昨年のCOAに関する事件以来、ずっと、ずっと
昨年のCOAに関する事件以来、ずっと、ずっと
ただ一人の女性の死
それが原因で、友人は苦しみ続けている
全ては自分のせいだと、咎を背負い
その女性の子供の為に、その身を、その命すら、ささげようとしている
それが原因で、友人は苦しみ続けている
全ては自分のせいだと、咎を背負い
その女性の子供の為に、その身を、その命すら、ささげようとしている
「…………冗談じゃねぇよ」
ぼそりと、小さく呟いた
低い、低い、低い声で
低い、低い、低い声で
大切な友人
「組織」以外に世界を知らなかった自分に、一番最初に他の世界を教えてくれた友人
「組織」以外に世界を知らなかった自分に、一番最初に他の世界を教えてくれた友人
それを
失ってなるものか
失ってなるものか
「もし、あいつに何かあってみろ………」
たとえ
友人が、その身を、その命を捧げようとしている、その相手であろうとも
友人が、その身を、その命を捧げようとしている、その相手であろうとも
「……………殺してやる」
容赦など、してやるものか
お前達のせいで、俺の大切な友人が苦しむと言うのなら
お前達のせいで、俺の大切な友人が苦しむと言うのなら
もし
お前達のせいで俺の大切な友人が、命を散らすことがあったならば
お前達のせいで俺の大切な友人が、命を散らすことがあったならば
この、俺の手で
徹底的に、殺しきってやる
徹底的に、殺しきってやる
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