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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-17b

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匿名ユーザー

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 …それは、その暗い部屋に封印されていた
 暗い、暗い、窓もないその部屋の置くに、封印されている

 恭しく台座に乗せられてはいるが…それには、びっしりと禍々しい文字が描かれた札が貼られており
 さらに、何十にも真黒な縄で縛られ、その縄の先は部屋中のあちらこちらに固定されている
 さらさらに、その上から鎖によって幾重にも縛り付けられ、その鎖の先もまた、部屋中あちらこちらにちりばめられて固定されている

 ……カタカタ
 カタカタカタカタカタ
 そんな状態で、それは音を立てる
 解放せよ、と訴えるように、カタカタと音を立て続ける

 部屋中に、怨念が染み出しているようだった
 暗い部屋を、さらにどす黒い怨念が染め上げているような
 …恐らく、常人であれば、この部屋に一歩足を踏み入れただけで、気が狂いかねない


 …しかし
 そんな部屋に、足を踏み入れた男がいた
 その男…将門は、部屋の奥のそれを見て、くっくと笑う

「…退屈そうよの、籠釣瓶」

 ……カタカタカタカタ!!
 将門の言葉に、それは……籠釣瓶は、激しく反応した
 どす黒い怨念が、将門に真っ直ぐに向けられる
 しかし、将門はそれをものともしない
 籠釣瓶の怨念は、「首塚」平将門には、届かない

「っく、くくくくく、くかかかかかかかかかかかか!!!そうか、切りたいか!憎き女を!男を切りたいか!!だが、そう簡単には解放してやらぬぞ!!あの黒服との義理もあるし…何よりも、貴様は「首塚」を血で汚した!!そう簡単に解放などしてやるものか!!!」

 カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!!!
 籠釣瓶は、激しく音を鳴らす
 解放せよ、と訴える


  おぉ、憎し
  憎しや、八ツ橋
  憎しや、栄之丞

  どこにおる
  貴様らはどこにおるか!?
  憎しや憎し

  憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ
  憎いぃいいいいいい!!!!!!


「くっかかかかかかかかかかか!!良いぞ!良い怨念だ。まだしばし、その恨みを溜め込むが良い!貴様の怨念は、我ほどではないが、強すぎるでなぁ……並大抵の人間では、貴様に体をとられるだけであろう……だが、しかし…貴様を扱いこなせる人間が現れたならば…解放してやってもいいがなぁ?くかかかかかかかかかかかかか!!!」

 将門は、無慈悲に笑う
 妖刀を前に、からかうように、残酷に笑う

 …籠釣瓶
 妖刀 村正と呼ばれる刀の、その一本

  その昔、田舎の大金持ちが、遊郭にてその刀を手に大暴れした
  その事件は歌舞伎の演目にもなり、人々に広く知られる事となる

  女に手痛く振られた男が、妖刀を手に女を、周りの人々をも切り伏せた
  俗に言う、「吉原百人切り」と呼ばれる事件であると……


  実際に切られたのは、男をふった遊女だけである
  しかし、歌舞伎の演目が有名になりすぎ、「百人切り」と言う誇張された噂が一人歩きした

  歌舞伎の演目にて、花魁・八ツ橋を切り殺した後、灯かりを取替えにきた店の人間すら切り伏せた籠釣瓶の持ち主は、こう呟いたそうだ

 「…ハテ、籠釣瓶は良く斬れるなァ……」

  …と




 これを、都市伝説と呼んでよいのか?
 評価は分かれるであろうが、それは「都市伝説」として生まれてしまっていた

 …この話は、ようは振られた男が自暴自棄となり、女を殺した事件である
 昔から、このようなモテない男、振られた男による女殺しや無差別殺人はよくあったのだ
 …ゆえに、籠釣瓶は、類似した似たような話を吸収し続け、存在し続けているのである

 今、籠釣瓶は「首塚」によって封印されている

 ……これが、解放される日は来るのか?
 それは、まだ…誰にも、わからない



 to be …?








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