「…ん?お前ら、どうした?」
「うー!」
「うぉうっ!?」
「うー!」
「うぉうっ!?」
ぼすっ!!
戻ってきた青年に、タックルをかます少年
青年は一瞬よろけるが、少年を抱きとめる
戻ってきた青年に、タックルをかます少年
青年は一瞬よろけるが、少年を抱きとめる
「どうしたんだよ」
「うー……うーうー!」
「うー……うーうー!」
何か、訴えようとしているような
しかし、それを直接は伝えない
…伝えられないのだ、念を押されたばかりだから
青年は首を傾げつつ、少年の頭を撫でてやる
しかし、それを直接は伝えない
…伝えられないのだ、念を押されたばかりだから
青年は首を傾げつつ、少年の頭を撫でてやる
「それより、4階に来いよ。飯できたぞ」
「うー?飯できた?」
「むー?ごはんー?」
「うー?飯できた?」
「むー?ごはんー?」
てちてち
一年生になったらの子供も、駆け寄ってくる
一年生になったらの子供も、駆け寄ってくる
「首塚」組織が、常に数部屋抑えている管理の甘いラブホテル
2,3ヶ月に一回くらいしか管理会社の見回りが入らないのをいい事に、色々と持ち込んでいるのだ
特に色々とおいているのが…4階の部屋
青年は、少年と子供を連れて、4階へと向かう
2,3ヶ月に一回くらいしか管理会社の見回りが入らないのをいい事に、色々と持ち込んでいるのだ
特に色々とおいているのが…4階の部屋
青年は、少年と子供を連れて、4階へと向かう
エレベーターに乗った三人
エレベーターの回数を表すボタンには…「4」のボタンが、ない
しかし、青年は迷わずに…「3」のボタンと「5」のボタンを同時に押した
ッピ、ッピ、ッピ……と、エレベーターは動き出し
エレベーターの回数を表すボタンには…「4」のボタンが、ない
しかし、青年は迷わずに…「3」のボタンと「5」のボタンを同時に押した
ッピ、ッピ、ッピ……と、エレベーターは動き出し
…ポーン、と
「3」階と「5」階の中央付近にて、止まった
「3」階と「5」階の中央付近にて、止まった
扉が開く
そこは、確かに彼らがいるラブホテルと同じつくりの通路が続いている
…しかし、そこはありえない空間
このホテルにありえない「4」階
……ここを建てた人間は「4」は死に繋がり不吉だからと、「4」階を作らなかった
そこは、確かに彼らがいるラブホテルと同じつくりの通路が続いている
…しかし、そこはありえない空間
このホテルにありえない「4」階
……ここを建てた人間は「4」は死に繋がり不吉だからと、「4」階を作らなかった
しかし、ここに「4」階がある
ないはずの「4」階が、確かにここにある
ないはずの「4」階が、確かにここにある
ここは、ありえないはずの「4」階
そう言う都市伝説
「首塚」組織は、たまたまここを見つけたのだ
そして、ここを「首塚」組織の拠点のひとつとして使っているのだ
「首塚」の、将門の傍まで近づく事が許されない者も、ここの利用は許可されている
ここに、ガスコンロやら何やら持ち込んで…ちょっとした料理も、作れるようにしていたのだ
そう言う都市伝説
「首塚」組織は、たまたまここを見つけたのだ
そして、ここを「首塚」組織の拠点のひとつとして使っているのだ
「首塚」の、将門の傍まで近づく事が許されない者も、ここの利用は許可されている
ここに、ガスコンロやら何やら持ち込んで…ちょっとした料理も、作れるようにしていたのだ
「むー、カレーの匂い」
「うー!カレーライスー!」
「お前らの好き嫌いは知らねぇが、カレーなら問題ないだろ、多分」
「うー!カレーライスー!」
「お前らの好き嫌いは知らねぇが、カレーなら問題ないだろ、多分」
ふわふわ
漂ってきたカレーの匂いに、少年と子供ははしゃぐ
漂ってきたカレーの匂いに、少年と子供ははしゃぐ
そんな無邪気な様子に、青年は笑う
「うー、ハンガーの生首のおねーちゃんは?」
「あぁ、〆切が近いから、とか言って帰ったぜ」
「あぁ、〆切が近いから、とか言って帰ったぜ」
皿に白米を盛り付け、カレールーを盛りつけている青年
「一年生になったら」の子供が、盛り付ける前から…むしろ、鍋ごとカレーを狙っているのを、片手で制しながら器用に盛り付けている
少年のカレー皿と、子供のカレー皿は……大きさが、全く違う
子供の分のカレー皿は、大食い選手権で使われそうな大皿である
…これくらいないと足りないのだ、この子供には
「一年生になったら」の子供が、盛り付ける前から…むしろ、鍋ごとカレーを狙っているのを、片手で制しながら器用に盛り付けている
少年のカレー皿と、子供のカレー皿は……大きさが、全く違う
子供の分のカレー皿は、大食い選手権で使われそうな大皿である
…これくらいないと足りないのだ、この子供には
「ほらよ」
「うー!いただきますー!」
「いただきます!」
「うー!いただきますー!」
「いただきます!」
あむあむあむ
元気に食べはじめた少年たち
青年も、自分の分を盛り付けて食べ始める
元気に食べはじめた少年たち
青年も、自分の分を盛り付けて食べ始める
「うー、美味しいのー!」
「おかわり」
「おぉ、そうか……って、早っ!?いくら何でも早すぎんだろっ!?」
「おかわり」
「おぉ、そうか……って、早っ!?いくら何でも早すぎんだろっ!?」
少年の言葉に照れつつ、子供があっと言う間にカレーを平らげたのに驚く青年
すぐに、お代わりを盛り付けてやる
すぐに、お代わりを盛り付けてやる
「ったく……あのおっさんから聞いていたが、本当によく食うな」
「むー、まだまだ足りない」
「わかったわかった」
「むー、まだまだ足りない」
「わかったわかった」
……あの中年はどうしたのやら
子供にカレーのお代わりを渡しつつ、青年はそれが心配になった
子供にカレーのお代わりを渡しつつ、青年はそれが心配になった
あの中年が、何を考えているのか
何故、「首塚」の組織に入ったのか
青年は、その辺りの事情は全く知らない
ただ、同じ「首塚」の組織にいる以上、仲間である
…あの中年が「首塚」の信念に背いて勝手に暴れるような奴なら別だが、そう言う訳でもないし
一応、心配くらいはする
何故、「首塚」の組織に入ったのか
青年は、その辺りの事情は全く知らない
ただ、同じ「首塚」の組織にいる以上、仲間である
…あの中年が「首塚」の信念に背いて勝手に暴れるような奴なら別だが、そう言う訳でもないし
一応、心配くらいはする
「むー」
「あ?どうした?」
「おかわり」
「だから早っ!?」
「あ?どうした?」
「おかわり」
「だから早っ!?」
少年が、まだ半分も食べていないと言うのに
子供、既に三杯目突入
…良かった
ざっと10人前くらい作っておいて本当に良かった!
っつか、それでも足りなかったらどうしようか!?
子供、既に三杯目突入
…良かった
ざっと10人前くらい作っておいて本当に良かった!
っつか、それでも足りなかったらどうしようか!?
早く帰って来い、中年
カレーのおかわり三杯目を盛り付けつつ、青年は今度はそう考えるのだった
カレーのおかわり三杯目を盛り付けつつ、青年は今度はそう考えるのだった
終