「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-63a

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 再生していく、氷の悪魔
 紗江と紗奈は、じりじりと取り囲まれ…

「----伏せろっ!!」

 聞き覚えのある、声
 紗江はとっさに紗奈を押し倒しながら伏せた

 二人の頭上を、斬撃が飛んでいく
 それは氷の悪魔数体に直撃し、その体を砕いた
 次いで、二人の前に飛び出した影が、氷の悪魔達を睨み付けると、氷の悪魔達の体が溶かされていく

「……無事か?」
「みー、大丈夫?」
「あ……獄門寺君、花子さん」

 二人の元に、龍一と花子さんが駆けつけてきた
 …先ほどの斬撃を飛ばしてきたのは、龍一のようだ、その手には、古めかしい刀が一振り、握られている
 そして、紗江と紗奈を庇うように立っているのは、翼
 「日焼けマシンで人間ステーキ」の能力が、氷の悪魔達を容赦なく溶かしていく

「獄門寺君、あの氷の悪魔は、一体…」
「……今、学校町内に災厄を持ち込んだ集団の一人が、呼び出した」

 それを、止められなかった
 龍一は、それを後悔している
 ……もっと、強くならなければと、自分に言い聞かせる

「……あれは、核を破壊しなければ、何度でも再生してくる」
「核?」
「み、あれなの!」

 花子さんが指差すのは、翼の能力で氷が解け……その後に残される、心臓程の大きさの、氷の塊
 翼がそれを踏み砕くと、氷の悪魔達は再生してこない
 だが、間に合わなかった分は、また次々と再生してくる

「じゃあ、あれを壊せばいいの?」
「……あぁ」
「龍一、頼む!こいつら、数が多いし、それに……」

 迫ってくる、氷の悪魔達
 それに混じって、他の契約者も襲い掛かってきている

 龍一は舌打ちして、刀を構えた
 鞘に納めたままの状態
 翼が氷の悪魔をとかし、露出した核を、抜刀の勢いで生み出す衝撃波で破壊する

 氷の悪魔に交じって近づいてきていた契約者らしき男…牙や爪を生やし、毛深くなっているところを見るとワーウルフ系か…が、翼に襲い掛かろうとする
 だが、それは、紗江の犬神によって阻止された
 そのまま、紗奈のアンサーの攻撃を喰らい脚を奪われ、のたうちまわる

「っち、まだいるな」
「……そうですね」

 氷の悪魔達は、まだまだ、大量に存在している
 …どこかで、新たに生成しているのかもしれない

 5人は油断なく、迫りくる氷の悪魔を睨みつけた




to be … ?






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