「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-87

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「………修羅、か」

 修羅と化して戦ってきた、あの男の姿に
 ふっと思い出したのは、自らの親すらをも切り捨てた男の事

 修羅となってしまった、鬼と化してしまった先祖を、祖父を、父を
 自らの手で全て切り捨てた、修羅にもっとも近くありながら、修羅とならなかった男と

 その男の、生まれ変わりと言われ続け
 まさしく、その生まれ変わりのような少年


『将門公よ』
「……将門公」


 あの男が
 あの、少年が
 こちらに告げてきた、あの言葉が


『…私が、父達のように、修羅と化してしまったならば』
『……俺が、八代目以前の獄門寺家の者達のように、鬼と化したならば」


 まったく、同じ表情で告げてきた
 強い決意を秘めた、あの、言葉が


『私を、切り捨ててくれ』
「……俺を………切り捨ててください」


 あの言葉、自分以外にも告げていたようだった
 人ではなくなった時、確実に始末されるように、と


『私が、主様達を傷つけてしまう前に』
「……俺が……周囲の人間を、傷つけてしまう前に」


 -----あぁ、まったく


『その時は、間違いなく、私を殺してくれ』
「……その時は、俺を殺してください。俺が、取り返しのつかない事をする前に:」


「…馬鹿者共が」

 もっとも修羅に近かった男は、しかしながら、修羅には堕ちる事なく、人としてその生涯を終えた

 だが
 あの男の生まれ変わりのような、少年は
 果たして、どうなってしまうだろうか

「修羅を斬るのは、これを最後にしたいものよ」

 小さく、そう呟いて
 将門は、自分がするべき事へと、戻っていったのだった





to be … ?






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