「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ハーメルンの笛吹き-06a

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マンションの部屋の中。
俺とメルは夏に冷凍庫に入れっぱなしだった爽やか味なアイスを食べていた。
超シャリシャリ
H&K USP
弾は十五発、準備完了。
爺さんから貰ったナイフ。
良く切れるように自分で研いで置いた、準備完了。
夢の国に備えて、俺たちに出来る準備は殆ど終わっていた。
最後の一つを残して……。
「多分だけどさ。」
「なんですか?マスター。」
「この機会に乗じて俺たち以外にも他の都市伝説の一網打尽を狙う輩が居る、気がする。」
「なんでですか?マスター。」
「だって俺が思いついたんだから同じ人間である誰かがそれを思いついていても良いだろう?」
「それを言うにはマスターは人間離れしすぎだと思います。
 俺は銃弾を躱せる、とか言ったらマスターを知る人はみんなそれを信じる筈です。」
「うむ、それは否定しない。」
「それでも一網打尽があり得ると?」
「うむ、だって相手も人外だったらなおのこと人間の発想しないもの。」
「へぇ………。」

「だが、それに気づいて動く奴らも居ると見た。」
「ほうほう。」
「だからどう動くか、俺は考えた。」
「どうするんです?」
「夢の国とガチ合う。」
「今までの会話の意味を平気でアルプスの山の上に無酸素登頂で置き去りにしましたね。」
「……ああ。だが冷静に考えて欲しい。俺以外の誰かがそれは阻止しようと動いているはずだ。」
「というと?」
「俺の考えること位、他の奴らだって考える。」
「またそれか……。」
「だから俺たちが頑張って夢の国を倒す、倒して誰かの一網打尽作戦の意味を奪う。
 俺たちは幸いにも直接戦闘型ではない。
 つまり安全な場所にいち早く退避できるということだ。
 それに………。」
「それに?」

「一網打尽作戦の内容自体が解らない以上は
 それに対応できるであろう組織にお願いするしか有るまい。」
「まあ……個人の能力には限界がありますからね。ていうか意外と普通の発想だなおい。」
「気にするな、どんな英雄でも所詮は一人。
 ましてや俺は普通の人間だ。
 だから一番前で一番派手に戦う。
 やぁやぁ私こそがハーメルンの笛吹きだと名乗って回るくらいの気分で行こうじゃないか。」
「後ろから撃たれませんか?」
「アレキサンダーが常に先陣を切ったのは後ろから狙われない為だよ。
 前方の敵は俺が始末しよう、これでも戦闘力は50だ。」
「初期クリリンより強い!?」
「ただし銃を持った場合のみ。」
「飛び道具は無しです!」
「それはそうとして……俺だって無為無策な訳じゃない。
 今頃は俺の可愛い下僕達が仕事を終えているだろう。」

一方その頃、町中の公園にて

シュー!!
スプレーの吹き付けられる音
公園の遊具にはスプレーアートで
「Pied Piper appears!Magus accepts the rat exterminating! 」
とポップに描かれていた。
スプレーを吹き付けているのは町でスプレーアートってたお兄ちゃん達である。


舞台はマンションの一室に戻る。

「とまあそういうわけだから。」
「ほほーう……、英語の下りだけ日本語で説明してください。」
「要約するとハーメルンの笛吹き男参上!悪魔のような魔法使いがネズミ退治も受付チュー!って感じ。
 これでまた知名度稼ぎ+今回は敵じゃないよ宣言完了。
 少なくとも夢の国が止まるまでは俺たちを狙おうとしに来るのは一網打尽計画だけだ。」
まあ確証はない。
弟の仇とか妹の仇とか言われたらどうしようもない。
やられてやる気は無いけどさ。
「おおおぉぉ!!そこに私の真の姿が加われば完璧って訳ですね!」
「と、言いたいが、それは無理だ。」
「え?」
「マグスの力を呼び戻すことは俺の命を使っても無理。
 ポケ●ンでいうとLv99位でようやく進化だな。」
「…………やれやれだわ。」

今宵もこうして夜は明ける。
これは決戦の一週間前の出来事である。

【上田明也の協奏曲Ⅵ~笛吹き達の宴の準備~ fin】



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