とあるビルの屋上。
また一人死んだ。
俺はあざ笑うように死人に腰掛ける。
首から血を流すこの男の名前など知らない。
だが一つだけ言えるのは趣味で殺したのではない。
知名度狙いでもない。
都市伝説同士、敵として出会ったからだ。
また一人死んだ。
俺はあざ笑うように死人に腰掛ける。
首から血を流すこの男の名前など知らない。
だが一つだけ言えるのは趣味で殺したのではない。
知名度狙いでもない。
都市伝説同士、敵として出会ったからだ。
「マスター、どうしてこの場を離れないんですか?」
「ああ、まだ客が居るから。」
マガジンに銃弾が籠められていることを確認する。
「出てこいよ。」
おどけたように呟く。
爺さんから貰ったナイフから血が一滴だけ滴り落ちて血だまりの中で王冠のように跳ねる。
「ああ、まだ客が居るから。」
マガジンに銃弾が籠められていることを確認する。
「出てこいよ。」
おどけたように呟く。
爺さんから貰ったナイフから血が一滴だけ滴り落ちて血だまりの中で王冠のように跳ねる。
「今度は組織?そして俺の始末が君の仕事?」
「質問に質問で返さないで頂けませんかね?」
「質問に質問で返さないで頂けませんかね?」
ちょっとした間。
組織の黒服という奴だろう。
俺は黒服にナイフを向けた。
組織の黒服という奴だろう。
俺は黒服にナイフを向けた。
―――――カッ!
一瞬だけ光が走る。
遅れてゴロゴロと重低音が響く。
どこかに雷も落ちてきたようだ。
遅れてゴロゴロと重低音が響く。
どこかに雷も落ちてきたようだ。
「ああ、上には俺が超やる気満々、夢の国なんて俺一人で倒してやると言ってたと伝えておけ。」
「子供は……使うんですか?」
「さぁ?俺たちは俺たちにとって最良の道を行くよ。」
「そうやって気ままに犯罪を繰り返す、他者を犠牲にして……。
国中さんの情報によると昔の貴方は善良な法学生だったんじゃないですか?」
「ふふふ、気ままに犯罪を繰り返していても対象さえ間違えなきゃ……
人はそれを英雄と呼ぶ。」
「ふざけるな!!」
「死んだのは人は自分に出来ないことをやる人間を英雄と呼ぶ。
他者を英雄と呼ぶのは自分が無能であることの証明。」
「子供は……使うんですか?」
「さぁ?俺たちは俺たちにとって最良の道を行くよ。」
「そうやって気ままに犯罪を繰り返す、他者を犠牲にして……。
国中さんの情報によると昔の貴方は善良な法学生だったんじゃないですか?」
「ふふふ、気ままに犯罪を繰り返していても対象さえ間違えなきゃ……
人はそれを英雄と呼ぶ。」
「ふざけるな!!」
「死んだのは人は自分に出来ないことをやる人間を英雄と呼ぶ。
他者を英雄と呼ぶのは自分が無能であることの証明。」
しばしの時間があった。
「組織の人間が伝説以上に契約者が厄介であると言った理由が解った気がするよ。
あんたは確かに異常だ。」
「隠すのに苦労したぜ?国中なんかはしっかり騙されてくれたよ。
本当に……滑稽だった。」
「……………人の命をなんだと思ってるんだ。」
呆れたようにそれだけ呟く男。
「組織の人間が伝説以上に契約者が厄介であると言った理由が解った気がするよ。
あんたは確かに異常だ。」
「隠すのに苦労したぜ?国中なんかはしっかり騙されてくれたよ。
本当に……滑稽だった。」
「……………人の命をなんだと思ってるんだ。」
呆れたようにそれだけ呟く男。
「話は終わりか?」
「ええ。最後に一つ聞いて良いですか?其処に倒れている男。」
「こいつ?こいつがどうした。」
生者に腰掛けることは難しい。
しかし死者に腰掛けることはかくも容易い。
「ええ。最後に一つ聞いて良いですか?其処に倒れている男。」
「こいつ?こいつがどうした。」
生者に腰掛けることは難しい。
しかし死者に腰掛けることはかくも容易い。
「どうやって殺したんですか?これはハーメルンの笛吹きの手口じゃない。」
俺は軽く笑うと人差し指を口に当てて後ろを向いた。
そのまま屋上の手すりに寄りかかり……
「俺から一つだけ、お前らの内部に妙な動きをしている奴らが居たら……。
夢の国は俺たちに任せてそっちをがんばってくれ。」
メルと一緒に落ちた。
そのまま屋上の手すりに寄りかかり……
「俺から一つだけ、お前らの内部に妙な動きをしている奴らが居たら……。
夢の国は俺たちに任せてそっちをがんばってくれ。」
メルと一緒に落ちた。
「マスター」
空中落下しながらもメルからの質問。
大分こういう流れになれてくれたらしい。
前もって用意したロープを使って立体駐車場の内部に滑り込む。
「なんだ?」
答えながら車に乗り込む。
「なんであの人に自分の読みを伝えたんです?」
「だって……。」
車のエンジンをかける。
キャメルの煙草に火を付けながら走り出す。
「煙たいです。」
「だって、あいつは組織とやらの黒服のくせに人間臭いんだもん。」
「それだけ?」
「それだけ。」
空中落下しながらもメルからの質問。
大分こういう流れになれてくれたらしい。
前もって用意したロープを使って立体駐車場の内部に滑り込む。
「なんだ?」
答えながら車に乗り込む。
「なんであの人に自分の読みを伝えたんです?」
「だって……。」
車のエンジンをかける。
キャメルの煙草に火を付けながら走り出す。
「煙たいです。」
「だって、あいつは組織とやらの黒服のくせに人間臭いんだもん。」
「それだけ?」
「それだけ。」
立体駐車場から出た黒い車はそのまま学校町の暗闇の中に消えていった。
この後、夢の国との戦争まで「ハーメルンの笛吹き」は姿をくらますことになるのである。
この後、夢の国との戦争まで「ハーメルンの笛吹き」は姿をくらますことになるのである。
【上田明也の協奏曲Ⅵ~宴の準備・another one bites the dust~ fin】