「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - わが町のハンバーグ-26

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…どこだろう、ここは…

…この感覚、前にもどこかで…

そうだ、『猿夢』の時だ。と、いうことは…ここは、夢の中。

前にいるのは…誰だ?いや、何だ…?何かが、浮いている…?

……首?



……



「ギエピー!」ガバッ!
…何かものっそい夢を見てしまった…そして起きた直後にものっそい奇声をあげてしまった…
「…何か言ってたな…宴がどうとか…」

♪光る(ry枕元の俺の携帯が着信を知らせる。「…あい、もしもし」

「やぁ、起こしてしまったかな?」
声の主は、クーさん。起き抜けなのだろうか声が少しぼんやりとしている気がする。
「うんにゃ、たったいま生首の夢から覚めたところだ」「やはり、君も見たのか…」
「と、いうことはクーさんも?」「あぁ、おかげで目覚めは最悪だけどね。で、宴とやらには行くのかい?」

「ふぅむ…」
俺は少し考える。あの口ぶりから考えて、たぶん俺たち以外の今回の件にかかわった人たち全員があの夢を見ている。
つーことは他の契約者さん達もいろいろ来るはず。だとすると行くこと自体に損はないはず。…店長が料理持ってこないか心配だが…

よし決めた。「うん、行くってことにしとこうかな…」
「まぁそういうとは思っていたけどね。とりあえずは僕も行くよ」
「友は…大丈夫か。あいつはあれで怖いもの知らずなところあるからな」「ふふっ、そうだね」

その後は生首の恐怖を紛らわすという意味でもいろいろと取り留めのない話とかしてました、はい。





「…料理は好きなだけ持ってくるがいい」

「はっ!」ガターンッ!
…何だ、夢か…いや、夢にしては誰かに見せられている、というか…
つーか、俺は確か…新メニューを考えていたはずなのだが…寝落ちしたか…
「…夢、見た…?」「ん、お前も見たのか?」「…うん」
なにやら恐れているような感じ。まぁみる奴によってはものっそい悪夢だしな…

「あの夢…何やらお誘いな感じだったな。料理持ち込みおk、とかそんな感じだったし」
「…たしか…な、生首…が……西区で宴を開くって……」
三点リーダーがいつもより多いな…ずいぶんと怖かったんだな…

「…まぁ料理とあらば俺らが行かずに誰が行くよ!?そろそろ新メニューも出来上がることだし」
「…新メニュー?…ひっ!」
俺の失敗作たちを見て全力で目を覆い隠すこっちゃん。うん、可愛い。


昼間爺さんの契約者の友達に回収してもらったG。じつはそのG新メニューの開発のためだったのだ!
昨夜からGの串焼き、Gハンバーグ、天ぷら…といろいろ試してはいるのだが、食えたもんじゃない。
というか、原形をとどめすぎていて食欲を削がれ、恐怖心やトラウマを増幅させかねない。ん?待てよ…


「!そうか!原形か!見た目が悪いから味まで悪く見えるのか!」


うん、閃いた。「よっしゃ、こっちゃん手伝ってくれ!宴に持っていくメニューが決まった!」
「…え?ちょ、ちょっと待って…待ってってば…」とりあえず手を取り引きずっていく。


二人は、厨房の奥へと消えていった…しばらくこっちゃんの叫び声が聞こえ続けたそうな。



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