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連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-10

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黒服Hと呪われた歌の契約者 09

禿の黒服より)

「…っとと、何だぁ?今の爆発音は」

 どこからか聞こえてきた爆発音
 何事なのか?
 …仕事が増えたら嫌だなぁ
 浴衣観察の時間が減ってしまう

「……先ほど、部下が二名ほど、全裸で徘徊していた男性を追いかけていました。片方が、何やら妙な事を口走りながら追いかけていたので……若干、嫌な予感がしますね」

 そう呟いたのは、黒服と一緒にいた女性
 今は浴衣姿だが、この女性、警察官である
 学校町では、それなりの地位にある存在だ

「…ま、都市伝説とかこっちの「組織」関係だったら、適当に握りつぶしとくよ」
「いつも、すみません」
「あぁ、いや、こっちの方こそすまんな。詫びとして今度気持ちよくしてやるから」
「訴えますよ?そして勝ちますよ?」

 にっこり、笑顔のままそう言いきられた
 ほんの冗談だったのだが……まぁ、冗談じゃなくて本当にやりたいが

「とりあえず、だ。昨日の件に関しては、もう終わった事だからな」
「はい、わかりました。我々警察としても、それらについては特に探りません」

 うん、それでいい
 警察に、都市伝説やら「組織」やらについて調べられては困るのだ
 こうやって、なあなあにするのが一番だ

「………で、そっちの問題のアレだが」
「はい、「都市伝説対策課」については、現実味を帯びていないので、まだ、問題にはならないでしょう。それについて提案している人間は、正気の沙汰を疑われてますから」
「ま、かわいそうだが、しゃあないか。んなもん作られちゃこっちが困るからな」

 都市伝説の存在を隠す
 それが、「組織」の役割
 だと言うのに、警察に「都市伝説対策課」なんてものを作られては困る

 …だからこその、内部協力者
 この女性には、まだまだ、役に立ってもらわなければならない
 こちらとしても、ある程度は利用されてやろう

「………ところで、浴衣の下は」
「全裸ではありません」
「っち」

 残念
 でも、まぁ、下着の種類とか色を想像するのもまた…

「その卑猥な妄想を止めてください、歩く猥褻ラジオ。訴えますよ?勝ちますよ?」
「はいはい」

 しゅるるるるん
 伸びた髪を抑えつつ、その黒服はおかたいこの女性を相手に、苦笑するのだった



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