黒服Hと呪われた歌の契約者 09
(禿の黒服より)
「…っとと、何だぁ?今の爆発音は」
どこからか聞こえてきた爆発音
何事なのか?
…仕事が増えたら嫌だなぁ
浴衣観察の時間が減ってしまう
何事なのか?
…仕事が増えたら嫌だなぁ
浴衣観察の時間が減ってしまう
「……先ほど、部下が二名ほど、全裸で徘徊していた男性を追いかけていました。片方が、何やら妙な事を口走りながら追いかけていたので……若干、嫌な予感がしますね」
そう呟いたのは、黒服と一緒にいた女性
今は浴衣姿だが、この女性、警察官である
学校町では、それなりの地位にある存在だ
今は浴衣姿だが、この女性、警察官である
学校町では、それなりの地位にある存在だ
「…ま、都市伝説とかこっちの「組織」関係だったら、適当に握りつぶしとくよ」
「いつも、すみません」
「あぁ、いや、こっちの方こそすまんな。詫びとして今度気持ちよくしてやるから」
「訴えますよ?そして勝ちますよ?」
「いつも、すみません」
「あぁ、いや、こっちの方こそすまんな。詫びとして今度気持ちよくしてやるから」
「訴えますよ?そして勝ちますよ?」
にっこり、笑顔のままそう言いきられた
ほんの冗談だったのだが……まぁ、冗談じゃなくて本当にやりたいが
ほんの冗談だったのだが……まぁ、冗談じゃなくて本当にやりたいが
「とりあえず、だ。昨日の件に関しては、もう終わった事だからな」
「はい、わかりました。我々警察としても、それらについては特に探りません」
「はい、わかりました。我々警察としても、それらについては特に探りません」
うん、それでいい
警察に、都市伝説やら「組織」やらについて調べられては困るのだ
こうやって、なあなあにするのが一番だ
警察に、都市伝説やら「組織」やらについて調べられては困るのだ
こうやって、なあなあにするのが一番だ
「………で、そっちの問題のアレだが」
「はい、「都市伝説対策課」については、現実味を帯びていないので、まだ、問題にはならないでしょう。それについて提案している人間は、正気の沙汰を疑われてますから」
「ま、かわいそうだが、しゃあないか。んなもん作られちゃこっちが困るからな」
「はい、「都市伝説対策課」については、現実味を帯びていないので、まだ、問題にはならないでしょう。それについて提案している人間は、正気の沙汰を疑われてますから」
「ま、かわいそうだが、しゃあないか。んなもん作られちゃこっちが困るからな」
都市伝説の存在を隠す
それが、「組織」の役割
だと言うのに、警察に「都市伝説対策課」なんてものを作られては困る
それが、「組織」の役割
だと言うのに、警察に「都市伝説対策課」なんてものを作られては困る
…だからこその、内部協力者
この女性には、まだまだ、役に立ってもらわなければならない
こちらとしても、ある程度は利用されてやろう
この女性には、まだまだ、役に立ってもらわなければならない
こちらとしても、ある程度は利用されてやろう
「………ところで、浴衣の下は」
「全裸ではありません」
「っち」
「全裸ではありません」
「っち」
残念
でも、まぁ、下着の種類とか色を想像するのもまた…
でも、まぁ、下着の種類とか色を想像するのもまた…
「その卑猥な妄想を止めてください、歩く猥褻ラジオ。訴えますよ?勝ちますよ?」
「はいはい」
「はいはい」
しゅるるるるん
伸びた髪を抑えつつ、その黒服はおかたいこの女性を相手に、苦笑するのだった
伸びた髪を抑えつつ、その黒服はおかたいこの女性を相手に、苦笑するのだった