黒服Hと呪われた歌の契約者 11
(三面鏡の少女より)
暗闇の中を、黒いスーツの男が歩く
…その、背後に
黒い燕尾服の男が、姿を現した
…その、背後に
黒い燕尾服の男が、姿を現した
「安心するであるよ。あの少女のデスの瞬間はまだまだ先であ~~っる」
「そうか」
「それとぉ……」
「そうか」
「それとぉ……」
ニヤリ
暗闇の中、燕尾服の男は笑った
暗闇の中、燕尾服の男は笑った
「友人のタァ~ッゲェットの方は……もうすぐ、死ぬであるなぁ?」
「だろうなぁ」
「だろうなぁ」
からからからからからからかからから!!!
暗闇に、不気味な笑い声が響き渡り
暗闇に、不気味な笑い声が響き渡り
2人の男の姿は、忽然と消えた
*
逃げろ
逃げろ、逃げろ、逃げろ!!
少年は、自分にそう言い聞かせて走る
逃げろ、逃げろ、逃げろ!!
少年は、自分にそう言い聞かせて走る
暗闇の中、しゅるり、しゅるり
それは、猛スピードで少年に迫ってきていた
それは、猛スピードで少年に迫ってきていた
くそ、と少年は舌打ちする
「組織」に目をつけられる事なんてしたくはなかったのだが
予知夢で見る相手の、詳細な情報までわからないのはこの能力の欠点だ
まさか、「組織」とつながりのある人間だったとは…!!
「組織」に目をつけられる事なんてしたくはなかったのだが
予知夢で見る相手の、詳細な情報までわからないのはこの能力の欠点だ
まさか、「組織」とつながりのある人間だったとは…!!
走る、逃げる、走る、逃げる、逃げる、逃げる…
本能が告げてくる
捕まったら、不味い
捕まったならば、それが、自分の命が終了する瞬間だ
捕まったら、不味い
捕まったならば、それが、自分の命が終了する瞬間だ
……どれだけ、走っただろうか?
気がつくと、迫り来るそれは、背後にはなかった
ほっと、息を吐く
気がつくと、迫り来るそれは、背後にはなかった
ほっと、息を吐く
「…まいたか」
「いやぁ?」
「いやぁ?」
声は…頭上から聞こえた
はっとして、顔をあげる
はっとして、顔をあげる
住宅の、ブロック塀
その上に、黒服の男は何でもないように、平然と立っていて
その上に、黒服の男は何でもないように、平然と立っていて
しゅるりっ
その男の髪が猛スピードで伸びたかと思うと、それは触手のように少年に迫り
「-----っ」
手を、足を
体中を束縛される
声をあげようにも、口をふさがれてしまった
体中を束縛される
声をあげようにも、口をふさがれてしまった
ずるり
そのまま、髪の毛に持ち上げられる
そのまま、髪の毛に持ち上げられる
「「夢の結末」、か。本人の身体能力次第では驚異的なんだがな」
「------っ!------!!」
「だが、餓鬼じゃあなぁ」
「------っ!------!!」
「だが、餓鬼じゃあなぁ」
つまらない、とその黒服は呟く
…つまらないなら、放してくれ!
叫ぼうにも、口を塞がれてくぐもった声しかでない
…つまらないなら、放してくれ!
叫ぼうにも、口を塞がれてくぐもった声しかでない
「これが、女ならなぁ。殺さないお仕置きターーーイムなんだが…男じゃあなぁ。例のマッドガッサーの女体化ガスが手に入っていりゃあ、別なんだが……悪いな」
ニヤリ
黒服が、笑った
ギリギリギリギリギリギリギリ…と
髪が、少年を締め付け始める
黒服が、笑った
ギリギリギリギリギリギリギリ…と
髪が、少年を締め付け始める
「過労死候補ナンバー1の同僚と違って、俺は慈悲深くないいんだよ」
どこか残酷に、黒服はそう言いきって
少年の体を、髪でギリギリと締め上げる
触手のように、自在に動く髪
その一本一本が、少年の体に食い込みだす
少年の体を、髪でギリギリと締め上げる
触手のように、自在に動く髪
その一本一本が、少年の体に食い込みだす
「--------っ!!??」
そして
その髪は、少年の体に食い込みながら…四方八方に、その体を引っ張り出した
その髪は、少年の体に食い込みながら…四方八方に、その体を引っ張り出した
これは、残酷な拷問
残虐な殺し方
それを、この黒服は平然と行おうとしている
残虐な殺し方
それを、この黒服は平然と行おうとしている
「ん~?まぁ、そんな顔しないでくれや」
ニヤリと、黒服は笑ったままだ
「殺しは、好きじゃあないんだがねぇ。残酷な殺し方だって好きじゃねぇよ。ただ、俺の能力で相手を容赦なく殺すとしたら、これしか方法ないんだわ」
…ぶち
ぶち、ぶち、ぶち
聞こえてきたのは、何の音?
体中がぬるぬるしてきたのを自覚する
ぶち、ぶち、ぶち
聞こえてきたのは、何の音?
体中がぬるぬるしてきたのを自覚する
「俺は、慈悲深くはないが…お気に入り相手に手ぇ出されたら、切れるに決まってるだろ?」
ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちぶちぶちぶち……
響きわたった音は、少年の体がばらばらに引きちぎられた音
辺りに飛び散るのは血と、少年だった肉片
体の四肢と首を引きちぎられて、体中のパーツをバラバラに髪の毛で切り刻まれて
辺りに飛び散るのは血と、少年だった肉片
体の四肢と首を引きちぎられて、体中のパーツをバラバラに髪の毛で切り刻まれて
少年は、あっけなく…絶命した
「……あ~、こりゃ、暫く血の匂いとれねぇなぁ…」
どうしようか
この殺し方をすると、しばし、髪をいくら洗っても血の匂いが取れないのだ
しかし、自分が相手を確実に始末するとなると、こうするしかない
この殺し方をすると、しばし、髪をいくら洗っても血の匂いが取れないのだ
しかし、自分が相手を確実に始末するとなると、こうするしかない
「か~~~~っらからからから!!相変わらず友人は容赦ないであ~~る」
「まぁ、「組織」的にも放置できないしな………それよりも、あの子に手を出したのが重罪な訳だが」
「まぁ、「組織」的にも放置できないしな………それよりも、あの子に手を出したのが重罪な訳だが」
自分のお気に入りの一人
あの少女に手を出されたのが、気に食わない
一番の理由はそれだ
「組織」的な理由は、わりとどうでもいい
あの少女に手を出されたのが、気に食わない
一番の理由はそれだ
「組織」的な理由は、わりとどうでもいい
「…んじゃ、俺ぁ「組織」に報告して帰る。お前も、ホテルに帰っておけ」
「からから!それでは、我輩ホテルに帰ってぐっすり眠るである!近々、学校町の観光案内をプリィイイイッズ!であるよ」
「あぁ、任せておけ」
「からから!それでは、我輩ホテルに帰ってぐっすり眠るである!近々、学校町の観光案内をプリィイイイッズ!であるよ」
「あぁ、任せておけ」
からからからからからから…
笑い声が消え、道には黒服の男だけが残る
…少年の死体は、残っていない
血の痕すら、消えている
血の痕すら、消えている
「…後始末能力は、向こうの方が上かもしれんなぁ」
黒服は、そんな事を呟きながら
髪から、濃い、濃い血のにおいをさせながら……この場を、立ち去ったのだった
髪から、濃い、濃い血のにおいをさせながら……この場を、立ち去ったのだった
fin