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連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-09

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黒服Hと呪われた歌の契約者 09

Tさんより)

「あぁ、そうだ……「夢の国」に、最早危険なし。ただし、手を出しても反撃しないって訳じゃないだろうし、手を出さない方が無難だろう。本気で「組織」と敵対されたら、ある意味で「首塚」より厄介だ」

 Tさんたちと別れた後
 その黒服は、「組織」上層部の一人と連絡を取っていた
 表向きは、上層部と彼のつながりはないことになっている
 しかし、この黒服は狡猾に、「組織」の上層部の一部と繋がりを持っていた
 もっとも、その繋がっている相手とは趣味の話で盛り上がったりなんだりで、結構仲がよく…今では、利用するだけの仲ではないのだが

「ん~?あぁ、なかなかに可愛らしい奴だったぞ。今、ちょうど浴衣だし……ん?あぁ、そうだな。肌蹴させるのも、またいいな。湯上りだった日には最高だ」

 うん、うん
 会話しつつ、うっかり、髪が少し伸びる
 まぁ、仕方ない
 浴衣には、そんな魔力があるのである

 ……とまれ
 今の「夢の国」の現状については、話した
 対策についても、大体説明したつもりだ
 …あとは、上の仕事である
 自分が繋がっている「上層部」メンバーは今回の事件で発言権が増している
 恐らくは、大丈夫だろう

「…………」

 …続けて
 黒服は、別の番号をプッシュする

「…Hだ…………いや、な。俺があんたらと繋がってるのを、感づいてるかもしれないのがいた……いや、「組織」じゃない。フリーの奴だ………………あぁ、うん」

 「組織」とは、違う存在
 しかし、それはある意味で「組織」よりも歴史が深いかもしれない存在
 この黒服は、それと繋がりを得ていた
 …何故か?
 それは、その組織にもまた、彼と気が会う存在がいたからだ
 ただ、それだけのことである
 ……まぁ、保身に便利なのも確かだが

「ちょっかいは出してこない…と、思いたいがね、一応、気をつけといてくれや……………ん、頼んだぜ?ローゼンクロイツの旦那よ。ゲデの野郎によろしくな」

 伝えるべき事を伝えて、通話を切る
 大丈夫、と思いたいが……用心すべき事は、全て用心すべきである

「さて、と……仕事に戻るか」

 仕事、しつつ、だ
 自分の担当契約者たちも祭りに来ていると思うから、探すとしようか
 あの2人も、良い浴衣を着ていれば良いのだが
 特に、「呪われた歌」の契約者
 浴衣の下は全裸だろう、常識で考えて…と、彼女の前で発言して以来、そうしているようだし
 うん、楽しみだ

 うっかりと髪を伸ばしつつ
 黒服は、祭の雑沓の中へと消えていったのだった



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