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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 合わせ鏡のアクマ-30

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合わせ鏡のアクマ 30


グルルルルル!!と唸りをあげてライオンの首に喰らいついた顎の力を強めていく。
必死で振り落とそうとするライオンを、力任せに地面へ押さえつける。
「あなたがどれほど強かろうと・・・守るもののない、奪うだけのあなたにワタクシは負けませんわ!」
頭を左右に揺さぶると噛み付いた部分がギチギチと鳴る。
「はぁあああああ!!」
ライオンの肩を両前足で押さえつけ、頭を後ろに反らす・・・吼えながら必死で抵抗するライオン。
だがベキンという音と共にライオンの首が引きちぎられて、勝負はついた。
ライオンの首を横へ投げ捨てると、周囲に群がる黒い集団を赤い瞳で射抜く。
そして口をカッと大きく開き、体内から灼熱の炎を吐き出していくと彼らは次々と燃え上がった。
『ブラックドッグ』である彼女の能力・・・普通の犬を上回る身体能力ではない、都市伝説としての力だ。
「使う場面がないのですけれどね・・・こんな事態でもない限り」
【口から火を吹く】という能力は強力な反面、下手をすれば周りに被害が出てしまうなかなか厄介な能力なのだ。
「さて・・・お二人はどこにいるのでしょう?」
集団を焼き払い、周囲に敵がいないことを確認するとザクロは走り出す。
今優先すべきは、二人の安全。彼女は契約者に「二人を安全な所へ逃がせ」と頼まれたのだ。
それを果たさねば契約者に見せる顔がないというもの。
二人の匂いを辿っていくと・・・・・・
「穴?」
西日の差し込む路地に、奇妙な穴。匂いはそこで途切れている。と、いうことは・・・
「落ちましたわね・・・ああ、手遅れにならなければよいのですが!」
迷わず穴へ飛び込んでいく『ブラックドッグ』。彼女を動かしているのは、自身の信じる正義と契約者への忠誠。
だから彼女は気にしない、その穴がどこへ通じているのかなど。
今、彼女が契約者に任された二人が危険にさらされているかもしれないと考えてしまえば、動かずにはいられないのだ。
人を呼ぶ間に二人に危険が迫るかもしれないと、一人で穴へ飛び込むほどに。
それが結果として、吉とでるか凶とでるか。それは誰も・・・知らない。

西日がまぶしいある路地で、
白兎を迎え入れ、騎士と彼が守る者達を呑み込み、黒い犬を招き入れたその穴は
それでもただただそこに、ぽっかりと空いているだけであった。
街からもうすぐ・・・日が没する・・・・・・・・・ 


 <騎士と姫君へつづく>








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