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PS4リモートプレイ / 2021年06月09日 (水) 17時49分20秒
PS4リモートプレイで、キャプチャーボードを使わずにPS4のゲーム実況をする方法
- PS4リモートプレイは、PS4のゲーム画面をワイヤレスでPCに表示できる機能です。
- 従来、同機能はPS VitaなどでPS4のゲームを楽しむためのものでしたが、システムソフトウェア バージョン3.50によりPCにも対応しました。これにより、PC用の周辺機器であるキャプチャーボードがなくとも、PCでPS4のゲーム実況が可能となります。
- 後述するとおりWindows 7には対応していないので、あらかじめ注意してください。
- システムソフトウェア バージョン6.50からはiOSデバイスでもリモートプレイできるようになりましたが(参考)、今回はあくまでもPCについて解説しています。
目次
PS4リモートプレイの特長
- PS4リモートプレイの特長の特徴を見ていきましょう。
PCにゲーム画面を表示して、「ながらプレイ」できる
- PS4リモートプレイでは、PS4のゲーム画面をPCにウィンドウ表示することができます。したがって、たとえばPS4のゲーム画面をPCに表示した状態で、攻略サイトを同時に閲覧することが可能です。PCで動画を視聴しながらプレイするのも便利でしょう。「ながらプレイ」に最適です。ゲームに専念したくなったら、ゲーム画面をフルスクリーン表示にすることもできます。
▲ウィンドウ表示、およびフルスクリーン表示に対応しています。画像は、『グランド・セフト・オートV』(ロックスター・ゲームス)より。
TVがなくてもPS4をプレイできる
- TVは必要ありません。PCにPS4のゲーム画面が映り、ゲーム音もPCから出るからです。活用事例としては、たとえば自室にPCはあるのだけれども、TVはリビングにあって、PS4をプレイできない(プレイしづらい)というケースが考えられるでしょう。この場合、PS4リモートプレイを使えば問題解決です。
▲画面の上へ
画質と遅延について
そこまで高画質ではない
- ふだん私たちがTVで見ているPS4のゲーム画面は、きわめて高画質・高精細です。しかし、高画質なままPCにゲーム画面を表示できるのかというと、そうではありません。PS4リモートプレイでは、映像が少しぼやけて精細感に欠け、眠い画質になります。また、モスキートノイズやブロックノイズが散見されることもあります。ゲーム画面をフルスクリーンにしたときに画質上の欠点が顕著になるでしょう(下図参照)。
- PS4(通常版)の場合、PS4リモートプレイのアプリでは、画面解像度を最大720pに設定することはできます。しかし、それでもPS4ならではの高画質とまではいえません。かりに、ふだん大画面TVにPS4を接続して1080pでプレイしている場合は、歴然とした差を感じるはずです。画質については妥協するしかありません。
- なお、PS4 Proの場合、リモートプレイは最大1080pに対応しています。
遅延でゲームプレイに違和感を覚えることがある
- PS4リモートプレイでは、映像が0.07秒前後遅れてPCに表示されます。この遅れのことを遅延(ラグ)といいます。オフライン(シングルプレイ)でゲームをプレイ中に、いつもとタイミングが合わない、操作が重い、という印象を受けたとすれば、それは遅延が原因です。たとえば、格闘ゲームでコンボが入りづらいことがあるかもしれません。
- 遅延については対策が可能です。PCの近くにTVを用意すればよいのです。TVに映っているゲーム画面を見ながらプレイし、ゲーム音もTVから出ているものを聞きます。そして、PCのほうで録画・配信をしましょう。PS4リモートプレイ時、PS4のゲーム画面はTVに表示されたままになっています。これを利用するわけです。TVを用意できない場合は、遅延対策はあきらめましょう。
▲画面の上へ
キャプチャーボードを使用する場合との比較
- PS4のゲーム実況で一般的なのは、キャプチャーボードというPC用の周辺機器を使用する方法です。各機器を下記画像のように接続することで、PS4リモートプレイと同様、ゲーム画面をPCに映すことができます。これに対し、PS4リモートプレイであれば、キャプチャーボードは必要ありません。
- となると、「キャプチャーボードを購入する意味はないのでは?」と考える人がいるかもしれません。しかし、高画質を求める場合はキャプチャーボードを購入したほうがよいでしょう。画質的には雲泥の差があり、キャプチャーボードのほうが高画質だからです。基本的に、PS4本来の画質のままゲーム画面を表示できると考えて差しつかえありません。
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GC550 PLUS |
Game Capture HD60 S |
AVT-C878 PLUS |
Game Capture HD60 Pro |
価格 商品画像のリンク先
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|
PCとの接続 |
USB 3.0 |
USB 3.0 |
USB 2.0 |
PCI Express x1 |
パススルー出力 |
○ |
○ |
○ |
○ |
対応ゲーム機 (接続できるゲーム機) |
・PS4 ・Switch、Wii U、Wii ・Xbox One、Xbox 360 |
・PS4 ・Switch、Wii U ・Xbox One、Xbox 360 |
・PS4 ・Switch、Wii U ・Xbox One、Xbox 360 |
・PS4 ・Switch、Wii U ・Xbox One、Xbox 360 |
|
こちら |
こちら |
こちら |
こちら |
特長 |
・ゲーム実況向き ・編集ソフト付属 |
・ゲーム実況向き ・低遅延が売り |
・PCレスで録画可能 ・編集ソフト付属 |
・HD60 Sより低負荷 ・低遅延が売り |
- また、キャプチャーボードがあれば、ほかのゲーム機にも対応できるという点も大きなメリットです。たとえば、Switchのゲームを録画したいときは、SwitchとキャプチャーボードをHDMI接続すればよいのです。キャプチャーボードには、さまざまなゲーム機を接続可能です。
キャプチャーボード、および
キャプチャーボードの選び方を参照
- このように見てくると、キャプチャーボードのほうが高画質で汎用性が高いということが理解できるでしょう。ただ、PS4リモートプレイは無料ですし、試して損はありません。下表を参考にしたうえで、キャプチャーボードを購入すべきか判断してください。
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説明 |
キャプチャーボードで録画・配信する方法 |
・一般的な方法 ・1080p/60fpsで高画質なゲーム画面を表示できる ・720pで録画する場合でも、PS4リモートプレイより高画質 ・PS4以外のゲーム機にも対応できる ・キャプチャーボードは高い |
PS4リモートプレイで録画・配信する方法 |
・機材を購入する必要がない ・無料でできる ・PCの性能が悪くても、ゲーム画面の表示自体は問題ない ・画質はあまりよくない ・Windows 7に対応していない |
▲画面の上へ
必要なもの
まとめ一覧
- それでは、PS4リモートプレイで必要なものについて見ていきましょう。下表に掲載したものが必要です。録画・配信の場合は、さらにPC用のアプリが必要になります(詳細は後述)。
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用途 |
説明 |
備考 |
1.PC |
リモートプレイ |
Windows版はWindows 8.1/10に対応 |
Mac対応 |
2.PS4リモートプレイ |
PCにPS4の画面を映すための公式アプリ(後述) |
|
3.PS4 |
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|
4.DUALSHOCK4 |
PS4のコントローラー |
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5.USBケーブル(またはUSBワイヤレスアダプター) |
DUALSHOCK4をPCに接続するために使う |
|
6.Sony Entertainment Network(SEN)のアカウント |
PCからPSNにログインする必要がある |
|
7.インターネット接続環境 |
公式サイトによると、上り下りとも最低5Mbps以上 |
|
8.リモートプレイに対応したゲームソフト |
対応していないゲームではできない |
|
9.キャプチャーソフト |
録画 |
PS4の画面を録画する場合に必要(後述) |
|
10.配信ソフト |
配信 |
ゲーム配信する場合に必要(後述) |
|
11.マイク |
録画・配信 |
自分の声を入れる場合に必要。PCに接続する |
|
PCは高性能でなくともよいが、Windows 7非対応
- PS4リモートプレイ自体は、PCのスペックが低くても問題ありません。4Gamer.netの記事によると、事実上「ハードウェア要件はほとんどないに等しい」とあります。ただ、これはあくまでもPS4のゲーム画面をPCに表示してプレイする場合の話です。録画・配信の場合は、ある程度のPCスペックが必要です。
- Windows 7に対応していない点には注意しましょう。Windows版は、8.1/10のみに対応しています。
PS4のコントローラーが必須
- PS4の操作には、コントローラーであるDUALSHOCK4が必須です。純正でないコントローラーや、アーケードスティック、Xbox Oneのコントローラーは使用できません。DUALSHOCK4はPCにUSB接続します。USB接続には、PS4付属のUSBケーブル(データ通信対応)を使用すればよいでしょう。DUALSHOCK4を無線接続したい場合は、USBワイヤレスアダプター(リンク先 : Amazon)が必要です。
- 基本的に、PCのマウス・キーボードでゲームをプレイすることはできないので注意してください。ただし、キーボードの方向キー、Enterキー、およびEscキーには対応しており、キーボードでゲームを操作できる場面はあります。また、キーボードを使った文字入力については、バージョン4.00以降から可能になりました。
|
ゲーム内での操作 |
方向キー |
上下左右 |
Enterキー |
決定 |
Escキー |
キャンセル |
アルファベットキー・テンキー |
文字入力が可能(バージョン4.00以降) |
自分の声を入れるためにはマイクが必要
- 自分の声を入れたい場合は、マイクを用意しましょう。PCを使って録画・配信するので、マイクはPCに接続します。PS4にマイクを接続するわけではありません。
マイクについての詳細は、
実況用PCマイク、および
PCマイクの選び方を参照
▲画面の上へ
アプリのダウンロード・インストール
- PS4の画面をPCに映すためには、最初にアプリをPCにインストールします。このアプリにPS4の画面が表示されます。アプリは無料です。
- 公式サイトでアプリをダウンロードする。
- 画面の指示に従ってアプリをインストールする。
▲画面の上へ
PS4の画面をPCに映す方法
- PS4の画面をPCに表示してみましょう。録画・配信する場合にも、まずはこの作業が必要になります。
PS4はスタンバイモードにしておくか、または自分で電源をONにします。スタンバイモードにしておけば、自動で電源がONになるのでお薦めです。
PC側でアプリを起動します。
DUALSHOCK4とPCをUSBケーブルで接続します(無線接続については上述)。
「設定」をクリックします。
「
解像度」と「
フレームレート」の設定をします。通常は、前者を「
高(720p)」、後者を「
高」にしますが、このあと映像・音声が途切れることがある場合は「標準」のままにしておきましょう。
解像度とフレームレートを設定したら「OK」をクリックします。
「はじめる」をクリックします。SENのサインインIDとパスワードを入力して、「サインイン」をクリックします。
自動的にPS4を検索して接続されます。
PCにゲーム画面が表示されます。映像・音声が途切れていないことを確認してください。
▲画像は、『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(スクウェア・エニックス)より
フルスクリーン表示にするには、マウスカーソルを画面に重ねて、最右端にあるアイコンをクリックします。
▲同上
ゲームの
音量調整は、Windowsの
音量ミキサーの「PS4リモートプレイ」で行います。
▲音量ミキサー
もし
遅延が気になる場合は、PS4を接続しているTVを見ながらゲームをプレイしましょう。このとき、音量ミキサーでPS4リモートプレイをミュートにすれば、PCからゲーム音を出さないようにできます。
▲画面の上へ
録画する方法
キャプチャーソフトを用意する
- PS4のゲーム画面を表示している公式アプリには、録画機能が搭載されていません。そこで、PCに映っているPS4の画面を録画するには、キャプチャーソフトというPC用のアプリを用意します。キャプチャーソフトはPCの画面を録画できるので、これを使用してPCのPS4の画面を録画するわけです。
▲PCの画面を録画できるキャプチャーソフト、ロイロ ゲーム レコーダー
- もちろん、録画時にキャプチャーソフトでゲーム音も録音できるので、心配いりません。また、PCにマイクを接続して正しく設定していれば、マイク音(自分の声)も録音して動画に入れることが可能です。難しい部分はありません。
キャプチャーソフトの例
- キャプチャーソフトとしては、下表のようなものがあります。好きなものを使えばよいでしょう。よくわからないなら、ロイロ ゲーム レコーダーがお薦めです。
- 有料と書いてあるものでも無料で使用できますが、その場合は動画にロゴが挿入されたり、録画できる時間が10分までというような制限があります。
録画後の動画編集などについて
- 動画編集の方法、「ゆっくり」の声を動画に入れる方法、および動画を投稿する方法については、下記ページをご覧ください。ゆっくり実況プレイ動画の作成は難易度が高いので、注意しましょう。動画編集ソフトとしては、AviUtlがお薦めです(無料)。
【YouTube・ニコ動】ゲーム実況のやり方・実況動画の作り方まとめを参照
▲画面の上へ
ライブ配信する方法
- ライブ配信をするためには、基本的に配信ソフトとよばれるアプリを用意します。配信ソフトは、その名のとおりライブ配信をするさいに必要となるものです。配信の開始・終了はもちろんのこと、PCの画面を取り込んで視聴者に見せたり、PCの音声やマイク音声を視聴者に流す機能を搭載しています。
- いまの説明でピンときた思いますが、PCに映っているPS4の画面は配信ソフトを使うことで視聴者に見せることができるわけです。また、PS4のゲーム音や、PCに接続したマイクの音も、配信ソフトの機能で視聴者に流せます。このように、配信ソフトを使えば簡単にゲーム配信ができるということをまずは理解しておいてください。
ニコニコ生放送、
Twitch、
YouTube Liveのいずれかを参照
- ただ、ツイキャスでゲーム配信をしたい場合は、少し注意しましょう。というのも、ツイキャスには通常配信と高画質ゲーム配信という2種類の配信方法があるのですが、前者の場合は配信ソフトは使えない仕様になっているからです。そこで、配信ソフトが使える高画質ゲーム配信がお薦めです。
ツイキャス、または
ツイキャス高画質ゲーム配信を参照
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関連ページ
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最終更新:2021年06月09日 17:49